妄想日記5<<DISPARITY>>

YAMATO

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Chapter1(立志編)

Chapter1-③【Boys&Girls】後編

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シンゴを布団に寝かせ、シャワーを浴びる。
風呂場はなく、大家が後付けで付けた狭いシャワー室だ。
タオルで頭を拭きながら部屋に戻ると、布団の上にシンゴが立っていた。
「起きたんすか。
先輩もシャワー浴びますか?」
質問には答えず、シンゴがふらふら寄って来た。
「大丈夫っすか?」
ナツキは慌てて支える。
その時、無防備な尻に何かが当たった。
太く短い中指だ。
「なあ、アナルやらせろよ。」
シンゴは戻した指を己の口の中に入れる。
そして唾液が糸引く指をアナルへ挿入してきた。
「なっ、何してんすか!
俺は男っすよ!」
ナツキは離れようするが、身体が硬直して動かない。
「んな事は関係ねぇさ。
アナルがあれば男も女も同じだ。」
シンゴは背後に回り込むと、スウェットを下げた。
「穴があれば、それに入れて、快楽を得る。
これが男の本能だ。
硬くなった亀頭が剥き出しのアナルに当たる。
「冗談は止して…。」
言葉が続かない。
得体の知れない物体が体内を遡ってくる。
背筋がゾクゾクした。
だがその行為に嫌悪は感じない。
そして勃起する自分のマラを不思議な思いで眺めた。
 
「あー、良く寝た。
あれっ、ここはお前の家か?
随分狭いな。」
伸びをしたシンゴが起き上がった。
一組しかない布団はシンゴに占領されたので、直に畳の上に横になった。
お陰で身体中が痺れている。
加えて肛門がヒリヒリして、殆ど寝れなかった。
倦怠感と寝不足で気分は冴えない。
聞きたい事は山程あるが、カラカラの唇が上手く動かない。
「朝飯は…。」
何とか、言葉を絞り出す。
「おっ、やべえ。
俺は早番だ。
先に行ってるぞ。
これ泊めてもらった礼だ。」
時計を見たシンゴが慌てて出ていく。
「覚えてないのか?」
ナツキはバタンと閉まったドアを暫く見続けた。
 
「おはようございます。」
10時にジムへ行き、スタッフルームに顔を出す。
シンゴが置いていった健康ドリンクを飲んだ所為で、少しは頭がすっきりした。
少なくてもタイムカードの打刻文字ははっきり見える。
試供品と書かれた瓶を全て飲み干す。
疲労感は残っているが、身体が火照る。
「おう、今日も張り切って行くぞ!」
身体にぴったり張り付いたコンプレションのスパッツを穿いたシンゴが返事した。
「どうしたんですか、その格好?」
モッコリした股間が生々しい。
昨夜、あれが体内に入ったかと思うと、凝視出来ない。
「午前中にボクササイズのレッスンを持ってるんだ。
じゃ、行ってくるぜ。」
シンゴは颯爽と出て行った。
 
ナツキはジムを歩き回る。
だがスタジオのシンゴが気になって、ついその姿を追ってしまう。
ペニスの形がくっきりと浮かび、ジャブを打つ度に左右に動いた。
自分の中で射精したのが嘘の様に、凛々しく熱り立っている。
行為の後、便所で力むと、濃厚なザーメンが溢れ出た。
幾ら排出しても、残留感が拭えない。
瞬く間に雄の臭いが便所を満たす。
『これが俺の中に入っていた…。』
流すのを忘れ、暫し溜まったザーメンを見詰めた。
「おい、ナツキ君、また補助を頼むよ。」
昨日の会員の声で我に返る。
頭を振り、ショッキングな映像を追い払う。
「あっ、斉藤さん、おはようございます。
昨日は60キロ上げれたから、今日は65キロにトライしてみましょう。」
ナツキは尻を叩くと、斉藤の待つベンチへ足を向けた。
 
 
(つづく)
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