妄想日記5<<DISPARITY>>

YAMATO

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Chapter1(立志編)

Chapter1-②【Breakin' out to the morning】前編

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最近デジカメを見た事を思い出す。
本部に報告すると言って、店長が壊れた便器を撮影していたのだ。
『ちょいと貸してもらうか。』
ナツキは立ち上がると、再びバイト先に引き返した。

『兄貴、画像サンキュー。
めちゃ凄いガタイだね。
興奮して二回も抜いちゃった。
迫力満点のその身体にエッチな下着を着せてみたいな。
ボクはエロ下着のフェチなんだ。
いっぱい持ってるよ。ガズユキ』
画像の効果は覿面だ。
幼顔から直ぐに返信が届く。
メールにファイルが添付されていた。
それをクリックする。

「あっ！」
思わず声が漏れた。
見た事もない淫らな下着が股間を覆っている。
薄手の生地は丸で何も付けてない様に見えたのだ。
「こんなのどこで売ってんだ？」
購入先を聞きたいが、足下を見られそうだ。
『お前が望むなら何でも着てやる。
代わりにお前にはこの汚れたケツワレ穿かせてやるよ。』
精一杯強がって返事を送る。
今度はシンゴに借りたケツワレを穿いた画像を添付した。

『めちゃ汚れているじゃん。
練習中もこのケツワレ穿いてるの？
画像からオス臭さが伝わってくるよ。
いつ会える？ガズユキ』
幼顔の気持ちは掴んだ様だ。
だがマッチョからは連絡がない。
「まあ当面、ガズユキから情報を仕入れるか。」
ナツキは文面を考えながら、右手でマラを扱いた。

『ねぇ、こんな下着もあるんだよ。
兄貴も穿いてみたくない？
もうこうなると下着とは呼べないよね。』
翌日、起きると、ガズユキからメールが届いていた。
朝起ちがスエットを持ち上げるので、前屈みの姿勢で画像を開く。
一枚目は普通の黄色いビキニに見えた。
浜辺でモデルが寝そべっている。
二枚目を見た時、息をするのを忘れた。
モデルが尻を突き出している。
そのアナルにビキニと繋がった鉄製のフックが突き刺さっていたのだ。

『持っているのか？』
ナツキは慌ててメールを出す。
直ぐに返事が返ってきた。
『おはよう。残念ながら持ってないんだ。
海外のサイトで見付けたから、買うのはハードルが高そう。
ここをチェックしてみて。』
カーソルをアドレスに移動させると、指先マークに変化する。
そこをクリックしてみた。
『swimwear』とは書かれてあるが、どれもそれで泳ぐ事は不可能に思えた。
次々に開いては画像を保管していく。
気が付くと、バイトの時間まで10分を切っていた。
情報を小出しにされ、返信が待ち遠しい。
気持ちを掴まれたのはナツキの方だった。

「あっー、金が足りてぇー！」
布団にひっくり返り、大声を上げる。
合宿所を追い出され、独り暮らしを始めた。
その上、ジムへ毎月会費を払うのは負担が大き過ぎる。
「仕方ねぇ、退会するか。」
バイト先から貰った弁当を掻き込んだ。

「よっ、冴えねぇツラしてどうしたんだ？」
ジムで退会の手続きをしていると、シンゴが寄ってきた。
「実は…。」
ナツキは金欠により、退会する旨を伝える。
「おい、ちょっとこっち来い。」
シンゴが手を引っ張った。

(つづく)

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