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Chapter4(最強編)
Chapter4-⑨【TIME IS MONEY!】
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「おおっ、たまんねぇー。
俺、フウガ…、ヨロシクなぁぁぁ…。」
喘ぎながらも、ポテトを頬ぼり続ける。
一度射精している筈なのに、ビキニを持ち上げるペニスは猛々しい。
羨ましい性欲だ。
ヒュウガは食、性、どの欲望も控えめだった。
いつも俯瞰的な視線が自身を眺めている。
それが欲望を制止した。
貪欲なフウガに監視役はいない様だ。
「さっきの人とはどういう関係なんだ?」
リモコンのボタンを押し、音色の変化を楽しむ。
「クラブのホストだ。
と言っても、殆どウリだけどな。」
あの高級クラブがセックスの斡旋をしている?
穏やかな葵ママの顔を思い浮かべると、俄に信じ難い。
ましてや、そこにヒロムは通っている。
「行ったことあるのか?」
リモコンを切り、身を乗り出す。
思いがけない方向へ話が進み、音色を楽しみむ余裕はもうない。
「一度だけ。
ミッシェルのビデオ見たら、どうしても生を拝みたくなってな。
あのモンスター級の股間見ただろ?」
その問いに頷く。
「俺さ、アナル拡張し過ぎて、もう腕じゃないと満足出来ないんだ。」
ここにも類稀な存在がいた。
「だが腕は射精しない。
拡張に夢中になり過ぎて、大事なモノを失っちまった。
もう一度、体内を満たされたいんだ。
迸るザーメンを感じたい。
で、エロビ界一の巨根モデル、ミッシェルに辿り着いた訳さ。」
「それで店へ行ってみたんだ?」
「ちょっと飲んだだけで三万。
オプション付ける余裕なんてなかった。」
「オプションって?」
クラブには不似合いな単語だ。
「あの店、客の希望は何でも叶えます、というのが謳い文句なんだ。」
「何でも?」
「ああ、金さえ払えば、何でもらしい。
掘ってくれなんて、一番容易い依頼らしいぜ。
金さえ払えば、生出しも可能らしい。」
フウガのプレートは洗ったかの如く、ケチャップ一つ付いていない。
こちらは店の秘密を知り、食欲は失せていた。
「良かったら食べて。
ホストって、もっと丁寧な口調じゃないの?」
チキンとポテトの残った皿を押す。
「少食なんだな。
勿論、執事風のホストもいるさ。
俺様然とした態度はミッシェルの芸風。
Mの客に受けてるんだ。
そんなホストは他にいないしな。」
納得して頷く。
「支払いの時にクジを引いたんだ。
そしたら二時間外出の大当たりが出てさ、超ラッキー。
と、今朝まで思ってた。」
曇る顔色に掛ける言葉は見付からない。
ショーンは外出六時間の場合は五万円と言っていた。
そうすると二万円相当の当たりだから、相当ラッキーな筈だ。
但しミッシェル以外を指名すればという条件だったのだろう。
「上手く行ったら…。
掘ってもらえるかと、淡い期待を抱いて来たんだ。
でも結果は知っての通りさ。
やっぱ世の中、金だよな。」
自虐的な笑みを見て、考えが一つ浮かぶ。
「クジってさ、少額の客にだけ引かせてるんだ。
リピートさせる為にな。」
「なあ、今度行ってみないか?
三万は俺が持つからさ。」
どんよりしていた瞳が大きく見開く。
「掘ってもらう分だけ、自分で出せ。
生のザーメンが欲しいんだろ。
おらっ、どうなんだ?」
復活した機械音はフウガを簡単に頷かせた。
(完)
俺、フウガ…、ヨロシクなぁぁぁ…。」
喘ぎながらも、ポテトを頬ぼり続ける。
一度射精している筈なのに、ビキニを持ち上げるペニスは猛々しい。
羨ましい性欲だ。
ヒュウガは食、性、どの欲望も控えめだった。
いつも俯瞰的な視線が自身を眺めている。
それが欲望を制止した。
貪欲なフウガに監視役はいない様だ。
「さっきの人とはどういう関係なんだ?」
リモコンのボタンを押し、音色の変化を楽しむ。
「クラブのホストだ。
と言っても、殆どウリだけどな。」
あの高級クラブがセックスの斡旋をしている?
穏やかな葵ママの顔を思い浮かべると、俄に信じ難い。
ましてや、そこにヒロムは通っている。
「行ったことあるのか?」
リモコンを切り、身を乗り出す。
思いがけない方向へ話が進み、音色を楽しみむ余裕はもうない。
「一度だけ。
ミッシェルのビデオ見たら、どうしても生を拝みたくなってな。
あのモンスター級の股間見ただろ?」
その問いに頷く。
「俺さ、アナル拡張し過ぎて、もう腕じゃないと満足出来ないんだ。」
ここにも類稀な存在がいた。
「だが腕は射精しない。
拡張に夢中になり過ぎて、大事なモノを失っちまった。
もう一度、体内を満たされたいんだ。
迸るザーメンを感じたい。
で、エロビ界一の巨根モデル、ミッシェルに辿り着いた訳さ。」
「それで店へ行ってみたんだ?」
「ちょっと飲んだだけで三万。
オプション付ける余裕なんてなかった。」
「オプションって?」
クラブには不似合いな単語だ。
「あの店、客の希望は何でも叶えます、というのが謳い文句なんだ。」
「何でも?」
「ああ、金さえ払えば、何でもらしい。
掘ってくれなんて、一番容易い依頼らしいぜ。
金さえ払えば、生出しも可能らしい。」
フウガのプレートは洗ったかの如く、ケチャップ一つ付いていない。
こちらは店の秘密を知り、食欲は失せていた。
「良かったら食べて。
ホストって、もっと丁寧な口調じゃないの?」
チキンとポテトの残った皿を押す。
「少食なんだな。
勿論、執事風のホストもいるさ。
俺様然とした態度はミッシェルの芸風。
Mの客に受けてるんだ。
そんなホストは他にいないしな。」
納得して頷く。
「支払いの時にクジを引いたんだ。
そしたら二時間外出の大当たりが出てさ、超ラッキー。
と、今朝まで思ってた。」
曇る顔色に掛ける言葉は見付からない。
ショーンは外出六時間の場合は五万円と言っていた。
そうすると二万円相当の当たりだから、相当ラッキーな筈だ。
但しミッシェル以外を指名すればという条件だったのだろう。
「上手く行ったら…。
掘ってもらえるかと、淡い期待を抱いて来たんだ。
でも結果は知っての通りさ。
やっぱ世の中、金だよな。」
自虐的な笑みを見て、考えが一つ浮かぶ。
「クジってさ、少額の客にだけ引かせてるんだ。
リピートさせる為にな。」
「なあ、今度行ってみないか?
三万は俺が持つからさ。」
どんよりしていた瞳が大きく見開く。
「掘ってもらう分だけ、自分で出せ。
生のザーメンが欲しいんだろ。
おらっ、どうなんだ?」
復活した機械音はフウガを簡単に頷かせた。
(完)
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