妄想日記8<<FLOWERS>>

YAMATO

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Chapter4(最強編)

Chapter4-①【浅い夢】

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浅い夢を繰り返し見ている内に、朝を迎えた。
締め付けるコックバンドを物ともせず、マラが熱り起つ。
自分のベッドが大部屋と同じ臭いがした。
まだ6時だが、もう眠気は訪れて来そうもない。
洗面台で髪の毛を濡らす。
シャワーを浴びると、ショーンの匂いも流れてしまう。
濡れた髪の男が鏡に映る。
これといった特徴のない、平凡な顔立ちだ。
ソラの様に一目を引くルックスではない。
ヒロムの様に際立った筋肉でもない。
ショーンの様なテクニックも持っていない。
『どうして俺を選んでくれたのだろうか?』
答の出ない問いは無限ループになっていた。
 
9時前に入館し、大部屋へ向かう。
早い時間の所為か、人の気配はない。
部屋を突っ切り、一番奥のモニターに目を向ける。
黒人のマッチョが痩せた白人に掘られていた。
目的のビデオではなさそうだ。
大袈裟に悶えるマッチョが画面から消えるのを待つ。
「随分、早いですね。
探し物ですか?」
背後から抱き締められた。
ガウンに手が滑り込む。
「おはよう…。
いや、早く来過ぎたから、ここで時間潰そうかと…。」
摘ままれた乳首に圧力が増す。
「今日も水着を着てくれて、嬉しいです。
しかし嘘は良くありません。
しかも直ぐにばれる嘘は愚の骨頂です。
私は決して嘘は言いません。
ヒュウガさんも正直でいて下さい。」
爪が立ち、捻りが加わった。
「あっ…、はい…。」
乳首から快楽が押し寄せてくる。
首筋に舌が這う。
「さあ、座って。
暫くこのまま鑑賞しましょう。」
乳首からの快楽に抗う事が出来ず、その場に座り込む。
指の腹が乳首を押し潰す。
痛い筈なのに、下半身が熱くなる。
「痛くないですか?」
「はい、逆に気持ちいいです。」
正直に頷く。
辺りが暗闇に包まれた。
照明代わりのモニターは真っ暗だ。
どうやらビデオが終わったらしい。
「さあ、私に身体を預けて下さい。」
その言葉に従い、大胸筋に凭れる
肉厚な唇に口を覆われ、瞳を閉じる。
送られてくる唾液を喉を鳴らせて飲み込む。
他に音はない。
瞼の裏が赤みがかった。
薄く瞳を開けると、新たなビデオを始まりを告げていた。
『ダビデ、スレイブ契約』
大きく文字が映る。
『あっ!』
唾液が口角から漏れた。
「これが探し物ですか?」
喉仏が止まった事で察したらしい。
パッケージと同じサスペンダータイツを着たモデルが現れた。
「これって、ショーン?」
画面を見詰めたまま聞く。
「そうです。
もう10年以上前になります。
いつ気付きましたか?」
指先の圧力が増す。
「帰ってから。
気になってネットで探してみたんだけど、もう売ってなくて。」
「気になりましたか。
嬉しいです。
内容を知った上で、探してくれたのですね?」
その問いに頷くのは躊躇われた。
内容故か、ショーンがモデルだからなのか、自分でも分かりかねた。
「では試してみましょうか?
昨日はコックバンドと殴打。
今日は次のステップです。」
画面のモデルが口を開く。
「次のステップ…。」
そこを目掛けて放水が始まる。
バンドの中の締め付けがきつくなる。
それが答だ。
『巨漢蹂躙、相撲部の秘密』
新たな文字が浮かぶ。
どうやら販促用のダイジェスト版らしい。
伸びた手に引かれ、腰を上げた。
 
(つづく)
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