妄想日記4<<New WORLD>>

YAMATO

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Chapter7(Golden Opportunity編)

Chapter7-⑦【One Step】

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「それは私に取って、良かった事なのでしょうか?」
盛り上った股間を見詰めながら聞く。
「ええ、勿論です。
あなたは選ばれたのですから。」
サキトは隆起した双肩からシングレットを外すと、一気に引き摺り下ろす。
エナメルのTバックに巨大なペニスが収まっていた。
ポーチは立体的な裁断になっていたが、それでも窮屈そうだ。
サキトが綺麗な放物線が描き、プールへ飛び込む。
その素晴らしい筋肉美に視線を奪われた。
 
プールから上がったサキトが髪をかき上げる。
弾力性のある筋肉が水を弾く。
整った顔立ちと相俟って、ランウェイを歩くモデルの様だ。
ただ何か違和感を覚える。
細いTバックから暗黒の闇が覗いていた。
「そっ、それは…!」
仁藤は絶句する。
自分のアナルが拒絶した直径10センチのリングだった。
その闇から滴り落ちる雫が顔を濡らす。
ただあの時のリングと違うのは、黄金色の輝きを放っている事だ。
「ああ、このリングですか?
プラグやリングを挿入して行うトレーニングの効果は、既にご存知ですよね。
実はこのトレーニング方法は私が見出だしたのです。」
自慢げな笑みを湛えたサキトがベッドに乗ってきた。
頭の後ろで手を組み、しゃがみ込む。
眼前に突き出されたリングから、はっきり中を伺う事が出来た。
美しい外見からは想像出来ないグロテスクな腸内だ。
 
「さあ、奉仕しなさい。」
サキトは自らTバックの紐をリングに引っ掛け、アナルを全開にした。
陽射しを浴びた肉体が神々しい輝きを放つ。
リングの外周に舌を這わす。
オードトワレの香りが口に広がった。
マリン系の爽快さとほんのり甘い香りはサキトのイメージにピッタリだ。
「舌先に意識を集中して、リングの中を愛撫するのです。
一流のスポーツ選手は全身の隅々まで神経を行き渡らせる事が可能です。
指先から爪先、そして舌先まで。」
サキト舌が長く、細く伸びる。
軟体動物の様な舌が円錐に変形し、太陽に向かって円を描く。
仁藤もその淫らな動きを真似て、舌を出す。
ホールの中には入るが、円を描く様に腸壁をなぞる事が出来ない。
「しっかり意識を集中しろ!こうだ!」
整った顔が目の前に迫る。
卑猥な舌先が唇の周りをなぞった。
固くなった先端は完璧に制御されている。
日頃意識した事のない舌先に力を込めて、サキトの舌に絡めた。
 
午後はサキトの指導の下、厳しい筋トレが待っていた。
火照った身体が空腹を訴える。
サキトが特大のジョッキとアタッシュケースを持って来た。
受け取ったジョッキはずっしりと重く、固形物が浮いている。
仁藤はそれを気にする事なく、一気に飲み干す。
もう生卵臭には慣れ、息を止める必要はない。
「では腕を出して下さい。」
サキトはケースを開けると、シリンジを袋から出した。
針をセットし、液体を注入する。
透明のシリンジの中に液体が満たされていく。
プランジャを軽く押すと、針から液体が零れ落ちた。
「それは何ですか?」
腕を出しながら聞く。
恐怖より好奇心が先に立つ。
「世でいう筋肉増強剤です。
このアナボリックはあのベン・ジョンソンも使用した最高のステロイドです。
あなたはジョンソン以上の肉体を手に入れるのです。」
その言葉に陶酔する。
チクッとした痛みすら心地好い。
 
素晴らしい効果だ。
体力、持久力が尽きる事がない。
湯水の如く沸き上がって来る。
疲れを知らない身体はどんなハードなトレーニングも受け入れた。
筋肉に張りもある。
レオやリッキーのみずみずしい筋肉に負けない弾力性が復活していた。
諦めていたモノが手に入ったのだ。
サキトの掛けた魔法は正常な判断力を奪っていく。
そして代わりに絶大な信頼感を植え付けていった。
鏡に映る素晴らしい筋肉にうっとりと魅入る。
漲る精力は股間にも通底していた。
年の所為か、ここ数年は勃起してもどこか心許ない。
ところが今、己の男根から感じられるのは誇らしげな固さだ。
意識を向けた亀頭は膨張し、自由に動く。
この素晴らしき世界に招待してくれたサキトに対して、愛慕の念を抱かずにいられな
かった。
 
 
(つづく)
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