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無駄に過ごした時間を少しでも減らしたくて急いで帰り支度をしていると、急に視界が影ったの。
「ちゃんと来てくれたんだ、委員会」
目の前に現れたのは生徒会長。
「約束は守りますよ、私」
「そっか。でも退屈だったでしょ?何度かあくびしてたもんね」
「!!」
何でそれを知ってるの?
もしかして私を見てた?
私の存在を把握してくれていて嬉しいという気持ちと、変なところを見られたという焦りが混ざって胸が痛い。
「ところでもう帰る?お願いがあるんだけど」
「何ですか?」
「傘に入れて欲しいな。まだ雨降ってるから」
その言葉に私は急いで窓辺に目をやった。
なるほど、朝降っていた雨は今もなお降っている。
傘のない彼はこのままだとずぶ濡れになってしまう。
私の傘が必要ってわけね。
でも待って。
私じゃなくてもここには生徒会の仲間がいるし、彼と同じクラスの学級委員もいる。
わざわざ私を選ぶ理由はもしかして…。
「駅まで一緒の人がいなくてね」
「……」
少し期待したのがバカみたいに平然と返された。
そうだよね。
彼にとったら私なんて帰り道が一緒で都合が良い子にしか見えないよね。
変に意識する方がおかしいんだよね。
でも内心嬉しかったんだ。
些細な理由でも私が選ばれて。
もちろん私は快く承諾し、彼を校門で待っていたの。
「ちゃんと来てくれたんだ、委員会」
目の前に現れたのは生徒会長。
「約束は守りますよ、私」
「そっか。でも退屈だったでしょ?何度かあくびしてたもんね」
「!!」
何でそれを知ってるの?
もしかして私を見てた?
私の存在を把握してくれていて嬉しいという気持ちと、変なところを見られたという焦りが混ざって胸が痛い。
「ところでもう帰る?お願いがあるんだけど」
「何ですか?」
「傘に入れて欲しいな。まだ雨降ってるから」
その言葉に私は急いで窓辺に目をやった。
なるほど、朝降っていた雨は今もなお降っている。
傘のない彼はこのままだとずぶ濡れになってしまう。
私の傘が必要ってわけね。
でも待って。
私じゃなくてもここには生徒会の仲間がいるし、彼と同じクラスの学級委員もいる。
わざわざ私を選ぶ理由はもしかして…。
「駅まで一緒の人がいなくてね」
「……」
少し期待したのがバカみたいに平然と返された。
そうだよね。
彼にとったら私なんて帰り道が一緒で都合が良い子にしか見えないよね。
変に意識する方がおかしいんだよね。
でも内心嬉しかったんだ。
些細な理由でも私が選ばれて。
もちろん私は快く承諾し、彼を校門で待っていたの。
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