28 / 32
27
しおりを挟む
ところで、
[大量のチョコを食べると鼻血が出る]
とはよく聞く話ですが、イシイは出なかったそうです。
まだ出ていないなら、そろそろ出るのではないかと思い、私はイシイの鼻に注目しました。
私がじっとイシイの鼻を見ていたものだから、イシイもそのうち私の顔を見るようになり、突然その場に立ち止まりました。
相手の鼻を見ると、自然に目も見えます。
だから
`面接で緊張して相手の目を見ることができない人は、鼻を見るといい´
と、何の根拠もなしに私が言ってみます。
私が見ていたのはイシイの鼻でしたが、イシイは私の目を見ていました。
突然立ち止まったので何かと思い、私はなぜ立ち止まったのか尋ねました。
するとイシイは、言いたいことがあると返してきました。
そう言えば数十分前、イシイは突然教室にやってきて一緒に帰ろうと誘ってきました。
本来は誘われた時に浮かぶ
`私に対して何か用があるのか´
という疑問が今頃になって出てきました。
言いたいことなら今まで散々言ってきたように思いましたが、新たなネタでも用意しているのかと思い、ワクワクしながらそれを待ちました。
今までなかったような展開に、いつしか私はイシイの鼻に注目することなどすっかり忘れていました。
[大量のチョコを食べると鼻血が出る]
とはよく聞く話ですが、イシイは出なかったそうです。
まだ出ていないなら、そろそろ出るのではないかと思い、私はイシイの鼻に注目しました。
私がじっとイシイの鼻を見ていたものだから、イシイもそのうち私の顔を見るようになり、突然その場に立ち止まりました。
相手の鼻を見ると、自然に目も見えます。
だから
`面接で緊張して相手の目を見ることができない人は、鼻を見るといい´
と、何の根拠もなしに私が言ってみます。
私が見ていたのはイシイの鼻でしたが、イシイは私の目を見ていました。
突然立ち止まったので何かと思い、私はなぜ立ち止まったのか尋ねました。
するとイシイは、言いたいことがあると返してきました。
そう言えば数十分前、イシイは突然教室にやってきて一緒に帰ろうと誘ってきました。
本来は誘われた時に浮かぶ
`私に対して何か用があるのか´
という疑問が今頃になって出てきました。
言いたいことなら今まで散々言ってきたように思いましたが、新たなネタでも用意しているのかと思い、ワクワクしながらそれを待ちました。
今までなかったような展開に、いつしか私はイシイの鼻に注目することなどすっかり忘れていました。
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる