All is well that ends well!!

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こんなに移動教室ばかりの時間割が憎いと思ったのは初めてでした。

こうなれば、残るは放課後。

もう前もって考えていた、渡すなら…何とか作戦は忘れて、アイダだけに渡そうと即決しました。

その直後、私の行動にスイッチを入れるかのごとく、授業終了のチャイムが鳴りました。

なので、私は社会科準備室から教室へダッシュして戻りました。

`もしも次に教室へ入ってくるのがアイダだったら、こっそりチョコを渡せるのに´
なんて乙女ちっくなことを思いながら教室へ1番乗り。

しかし私の次に教室へ入ってきたのは、帰りのホームルームをするためやってきた担任、推定44歳でした。

男は男でも30ほど離れたおっさんには興味ありません。

ついでに担任の分のチョコは用意していないので、あげる気すら起きませんでした。

眼中にない男はどうでもいいので、
`早いな´
という担任の言葉にも
`お前もな´
というタメ口を心の中でしか返してあげませんでした。

数十秒後、クラスメイトが次々と帰ってきましたが、アイダは帰ってくるのがかなり後でした。

もしもアイダが私の恋人になったら、素早く行動することを覚えさせないといけないな、
なんてことを考えていました。

チョコ渡しも何もうまくいっていないのに、気持ちだけは既に彼女でした。
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