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自然な状態に戻ったところで、私はふとなっちゃんの言葉を思い返した。
ごめんの前に私も、と言ったのが気になったのだった。
「私も、って?」
いかにも先に私が謝っていたかのような言い方に違和感を抱いた。
私はまだなっちゃんにごめんも何も言っていない。
「先に謝ってきたの、うみちゃんでしょ?」
「え?」
私の知らないところで私がなっちゃんに謝ったことになっている。
身に覚えがなくて私の顔は疑問だらけになった。
「だーかーらこれ、うみちゃんのでしょ?」
そう言ってなっちゃんが差し出してきたのは1枚のふせん。
正方形のメモ型ふせん。
そこには『きのうはごめん』の一言だけ書いてあった。
「名前書いてなかったけど、うみちゃんからだってすぐにわかったし」
「う、うん」
ふせんを見せられても身に覚えがない私は、事態をうまく飲み込めないでいる。
でもここで私はそんなことを書いていないと言えば話がややこしくなるし、せっかく仲直りできそうなのにそれがまた壊れるかもしれない。
とにかく話を合わせておかないと、という判断に至って私は何も言い返さなかった。
私を救うように予鈴が鳴って
「今日は一緒に帰ろうね」
と言ってなっちゃんは自分の席に戻っていった。
ごめんの前に私も、と言ったのが気になったのだった。
「私も、って?」
いかにも先に私が謝っていたかのような言い方に違和感を抱いた。
私はまだなっちゃんにごめんも何も言っていない。
「先に謝ってきたの、うみちゃんでしょ?」
「え?」
私の知らないところで私がなっちゃんに謝ったことになっている。
身に覚えがなくて私の顔は疑問だらけになった。
「だーかーらこれ、うみちゃんのでしょ?」
そう言ってなっちゃんが差し出してきたのは1枚のふせん。
正方形のメモ型ふせん。
そこには『きのうはごめん』の一言だけ書いてあった。
「名前書いてなかったけど、うみちゃんからだってすぐにわかったし」
「う、うん」
ふせんを見せられても身に覚えがない私は、事態をうまく飲み込めないでいる。
でもここで私はそんなことを書いていないと言えば話がややこしくなるし、せっかく仲直りできそうなのにそれがまた壊れるかもしれない。
とにかく話を合わせておかないと、という判断に至って私は何も言い返さなかった。
私を救うように予鈴が鳴って
「今日は一緒に帰ろうね」
と言ってなっちゃんは自分の席に戻っていった。
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