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 変態だなんて言われて開き直るなんてどうかしてる。けどまぁ、それに対してバカなんて返す俺も大概だ。
 ぬるま湯のような沈黙のち、どちらからともなく唇を合わせる。俺だけが知ることのできる温度をずっと感じていたかった。

「ちゅ、ん、はふっ、ちゅむ。んんっ!なに?」

 尻の入口にいきなりねっとりとしたものをかけられて、思わず口から疑問が飛び出る。亮二は器用なことに、キスをしながらもローションなんてものを用意していたらしく。ぬちゅりぬちゅりと酷い音を立てながら、尻穴をなぞられる。時折ぐっ、と押し込まれるようにして撫でられると、期待と少しの怯えで、ぞわっと鳥肌がたちそうになった。ん?でも、こいつの指こんなに太かったっけ?

「何って、忘れかけてたけど、一応お仕置きだから。慧、我慢な?」

「んっ、あっ、ああっ!んっ!やだっ!やっ!~~~っ!」

 ぐっと強く押し付けられて感じる圧迫感は、過去の行為を思い返しても記憶にないもので。指じゃない、なんて気づいて止めようとしても亮二は止まってはくれない。あっ、と声を上げる頃には、そのナニカは俺の中にずぶずぶと入りこんできて、奥の奥まで入り込んでしまった。
 と、まだ冷静に考えられたのは低調なモーター音が鳴り響くまでで。それからはもう亮二にされるがままだった。

 最初はまだ手加減されていたのか、大人のおもちゃを入れられた尻にはノータッチだった。後から、それは手加減なんかじゃなくて、焦らしだったとわかるのだけど。
 初めて挿れられたおもちゃは、ちんこを模したものらしい。というのも、刺激に尻がキュッとした時にわかってしまった。亮二のモノより小さいのか、あまり負担には感じなかったけど複雑だ。浮気したような気分になってしまって、気持ちいいよりも取ってほしいが勝った。
 それよりも、さわさわと全身を亮二に撫でられるのが気持ちいい。耳に、唇、首の後ろに、鎖骨の上のくぼみ。乳首に、太ももの付け根、あとはちんこ。決して強くはない、ふわふわとなぞられるだけのタッチは、正直途中から辛かった。もっと強く触って、だなんて口から飛び出そうになってしまって。でも、亮二のあたたかさを感じられるようだった。
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