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第七部分

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「さあ、ワタクシも内容は知りません。でも刑期を短くすることは可能らしいですわ。」
ウィンピアは顔をしわくちゃにして、隅っこぐらしに復帰した。AV、刑期短縮、AV、刑期短縮とお経のように唱えている。
エリザベスは無表情で、鼻を弄っていた。
「バトルには興味がないべ。牢屋を出ても仕方がないべ。」
「お嬢様、そんなことはありませんわ。」
メラニアは次の言葉を筆談でエリザベスに伝達した。ウィンピアに聞こえないようにするためである。
『刑期短縮は部屋単位となり、ここからウィンピアを連れて外に出れば監視の目もなく、自由になりますわ。』という内容を見て、エリザベスはエビス顔になった。
美保詩はふたりの奇妙なやり取りを黙って見て、思考を進めていた。
「バトルとか、刑期短縮とか、どうでもいいよ。バトルが部屋毎だとすると、魔法少女メラニアさんの力を見ることができるし、お近づきを果たすことが可能になるもんね。ワハハハ。」
最後の笑い声だけが、外に漏れて、ビビりのウィンピアに恐怖をもたらしただけだった。
緋色は最後にひとこと付け加えた。
『イベント参加部屋は、お仕置き場に集合するように。』
そのフレーズは、ウィンピアの不安をさらに煽ることになった。
「お仕置き場って?いかにもAV撮影現場って感じだよ!」
「引っ込みガールは、何か血迷っているみたいだね。」
美保詩は微妙に難しい顔をして、ウィンピアを見たあと、メラニアに視線を送っていた。
「このイベントでメラニアさんとの距離を縮めて密着するんだ。お仕置きという言葉は、このイベントがほしに与えられた試練ということだよ。」
美保詩のメラニア道筋は一直線だった。
「お仕置き場!?なんて甘美な場所ですの!タラ~リ。」
どMメラニアはお仕置きしてもらおうとやる気、いや、ヤラレる気、満々になっていた。
そんなメラニアを見て、エリザベスは溜め息をついた。
「またいつものクセが出ているべ。」
自分からは何もしないエリザベスがいちばんまともか顔をしていた。
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