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第三章
第一部分
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「お前、こんなところでいったい何をしてる?」
ウィンピアのいるマンション廊下の電気設備収納に隠れている女子。赤い警官服の緋色が懐中電灯で彼女を照らしている。
「うわ~、眩しいよ~!こちらこそ、ヨロシクお願いします!」
「ここはいきなりヨロシクされる場所じゃないよ、って、そのヨロシクセリフ、お前、美保詩じゃないか?」
「その声、そのボンデージ制服、ひい姉さん!?」
康人の幼馴染み美保詩は緋色とも知り合いである。
「どうして美保詩がこんなところにいる?」
「いや、別に何か用があるわけでもないような、あるような。こちらこそ、ヨロシクお願いします!」
「言語明瞭、意味不だぞ。しかし、いくら美保詩でもここに不法侵入ではただではすまされないぞ。取り合えず、処分が決まるまでは、牢屋に入ってもらうしかないな。」
「こちらこそ、ヨロシクお願いします!」
「その口ぐせ、額面通りに受け取っておくからな。」
「そ、そんな~、助けてよ~、ひい姉さん!」
美保詩は悲壮な声をあげた。
緋色は美保詩の行動を怪しいと思いながら拘留した。緋色は看守の試験を受けてすでに看守になっていたが、警察官兼務なので現行犯逮捕可能であった。
手錠で拘束された美保詩は、緋色に引っ張られ、その背中を眺めている。
「ほしは、逮捕されることを覚悟していたんだから。てか、逮捕されるために潜入して、ひい姉さんに逮捕されたんだよね。ウフフ。」
美保詩の顔の筋肉はチワワのように、たるんでていた。
美保詩は牢屋への道を着々と進んでいた。
「この廊下はさっき見た場所。魔法少女が拘留されている牢屋の方向だよ。うまく行けば、魔法少女と同じ部屋になれるよ。ウフフ。」
美保詩は魔法少女に会えると、期待に胸を膨らませていた。牢屋を決めるのは刑務官であるが、女子の直感がいい結果のイメージを抱かせていた。
緋色は、ワクワクしている美保詩に緋色は頭がおかしくなったのかと思っていた。進学校に入学して、勉強について行けず悩んでいるのか、と憐れんでいた。
しかし、緋色はかぶりを振って、頭の中は別の願望で満タンにした。
「牢屋の魔法少女には、ひいの野望を果たしてほしいんだよな。ひいはぜったいに、ヤックンのママになるんだから!ムフフ。」
緋色の願望が風船のように大きくなり、それは物理的に胸を膨張させていった。
「ウフフ」、「ムフフ」
ふたりの笑いは不気味に共鳴していた。シンクロしているので、お互いに、笑っていることに気づくことはなかった。
ウィンピアのいるマンション廊下の電気設備収納に隠れている女子。赤い警官服の緋色が懐中電灯で彼女を照らしている。
「うわ~、眩しいよ~!こちらこそ、ヨロシクお願いします!」
「ここはいきなりヨロシクされる場所じゃないよ、って、そのヨロシクセリフ、お前、美保詩じゃないか?」
「その声、そのボンデージ制服、ひい姉さん!?」
康人の幼馴染み美保詩は緋色とも知り合いである。
「どうして美保詩がこんなところにいる?」
「いや、別に何か用があるわけでもないような、あるような。こちらこそ、ヨロシクお願いします!」
「言語明瞭、意味不だぞ。しかし、いくら美保詩でもここに不法侵入ではただではすまされないぞ。取り合えず、処分が決まるまでは、牢屋に入ってもらうしかないな。」
「こちらこそ、ヨロシクお願いします!」
「その口ぐせ、額面通りに受け取っておくからな。」
「そ、そんな~、助けてよ~、ひい姉さん!」
美保詩は悲壮な声をあげた。
緋色は美保詩の行動を怪しいと思いながら拘留した。緋色は看守の試験を受けてすでに看守になっていたが、警察官兼務なので現行犯逮捕可能であった。
手錠で拘束された美保詩は、緋色に引っ張られ、その背中を眺めている。
「ほしは、逮捕されることを覚悟していたんだから。てか、逮捕されるために潜入して、ひい姉さんに逮捕されたんだよね。ウフフ。」
美保詩の顔の筋肉はチワワのように、たるんでていた。
美保詩は牢屋への道を着々と進んでいた。
「この廊下はさっき見た場所。魔法少女が拘留されている牢屋の方向だよ。うまく行けば、魔法少女と同じ部屋になれるよ。ウフフ。」
美保詩は魔法少女に会えると、期待に胸を膨らませていた。牢屋を決めるのは刑務官であるが、女子の直感がいい結果のイメージを抱かせていた。
緋色は、ワクワクしている美保詩に緋色は頭がおかしくなったのかと思っていた。進学校に入学して、勉強について行けず悩んでいるのか、と憐れんでいた。
しかし、緋色はかぶりを振って、頭の中は別の願望で満タンにした。
「牢屋の魔法少女には、ひいの野望を果たしてほしいんだよな。ひいはぜったいに、ヤックンのママになるんだから!ムフフ。」
緋色の願望が風船のように大きくなり、それは物理的に胸を膨張させていった。
「ウフフ」、「ムフフ」
ふたりの笑いは不気味に共鳴していた。シンクロしているので、お互いに、笑っていることに気づくことはなかった。
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