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第二章

第十四部分

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「うっ。こ、これは粗相をしたというワケではないんじやからな。妾の衛生観念がしっかりしておるだけじゃ。」
自分に言い聞かせるように、弁解を述べつつ、トリス会長は、地下別室にある洗濯機に向かっていった。二層式のかなり古いタイプの洗濯機があった。
「人間界の横型洗濯機とはスペックが違い過ぎるのう。こんな不便とは早くオサラバしたいものじゃ。」
トリス会長はパンツの洗濯と脱水を手動で終えると、パンツをゆっくりと広げてみた。
「パンツはデリケートじゃから、こうして、赤子に触れるように、やさしくせんとな。」
きれいになったパンツがトリス会長にこんにちわした。
「おお、パンツがきらきらと透き通っておるぞ。スケスケで、かなり恥ずかしいぞ。」
満足そうにパンツを見つめるトリス会長の表情が、地球温暖化で崩壊する南極の氷山のようになった。
「こ、これはスケスケじゃない。穴が開いておるじゃないか!ま、まさか、洗ったら、破れてしまう粗悪品なのか?」
トリス会長は段ボールに入っているパンツを2枚取り出して、洗濯機にかけた。1枚は穴が開き、もう1枚は真ん中から2つに割れた。洗濯するとダメになってしまう使い捨てしか生産できなかったのである。
「鰯司の実験は失敗じゃ。ハプニングで、魔界に戻ってしまったが、時期尚早だったようじゃ。鰯司の能力が成長できてないとが明らかになったということは、再び人間界派遣レースを再開するか。うれしい!ワハハハ。」
トリス会長は大黒様のように、腹を抱えた。実際の胴回りは、脂肪にまみれてなどいない。
こうして、人間界派遣レースが開始された。参加は強制ではなく、希望者による応募である。
この朗報は長期間膠着状態を覚悟していた湖線たちにも届いた。
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