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第二章
第三部分
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「これでわかったかな。鰯司が信じようが信じまいが、事実はひとつなんじゃ。それにしてもまたここでの生活を敷いられるとは、嘆かわしいのう。」
卓袱台を取り囲むように四枚の座布団が敷いてあり、トリス会長の左右に紅麗と明日萌が座わり、向かい側に鰯司がいる。
「魔界の生活は質素過ぎる。普段はアパート住まいじゃ。しかも紅麗たちと共同生活なんて、まるで人間界の昭和イメージじゃ。エアコンもないし。」
トリス会長は扇風機のスイッチを入れた。ぬるい風が鰯司の頬に当たって逃げた。
「不用意に悪魔合体などしおって。悪魔合体は、使い魔がピンチになった時に自然に発動する特別なものなんじゃ。悪魔と使い魔は、からだの一部を共有しているためにこんなことができる。からだと言っても、肉体的な意味ではないぞ。」
「僕にはよくわかりません。」
「理解不能なことはわかっとる。むしろ、潔くて気持ちがいいわ。今回の生徒会長選挙で、暴れて天井が崩れ落ちた時に悪魔合体が発動したんじゃな。体育館崩壊は妾のサプライズが原因かもしれんがのう。生徒、いや人間の心が激しく揺さぶられたんじゃな。小暮光葉の交際宣言で、荒れた空気に、妾の生徒会長当選というサプライズが重なって、体育館崩壊を招いたんじゃろう。てへっ。」
「てへっ。じゃないしぃ!」「会長、極悪魔!」
紅麗と明日萌は怒りで、卓袱台を叩いた。
「しかし、魔界に戻るつもりはなかったぞ。貴様らが不用意に悪魔合体などしたからじゃ。二組同時に無茶な魔力を使ったので、時空が曲がったんじゃ。さらに、使い魔のヨコシマな思いが妾の使い魔を引き寄せて、妾たちまで、魔界に引っ張られてしもうたわ!」
「てへっ。」「てへっ。「「これぞ魔法てへっ返し!」」
今度は紅麗、明日萌コンビが舌を出して、相互に頭をコツンとやった。
「ここって、本当に魔界なんですか?」
「そこの窓から外を眺めてみよ。」
鰯司は、窓から外を眺めてみた。曇りがひどいのか、昼間なのに、かなり暗い。しかし、外の様子は見える。
卓袱台を取り囲むように四枚の座布団が敷いてあり、トリス会長の左右に紅麗と明日萌が座わり、向かい側に鰯司がいる。
「魔界の生活は質素過ぎる。普段はアパート住まいじゃ。しかも紅麗たちと共同生活なんて、まるで人間界の昭和イメージじゃ。エアコンもないし。」
トリス会長は扇風機のスイッチを入れた。ぬるい風が鰯司の頬に当たって逃げた。
「不用意に悪魔合体などしおって。悪魔合体は、使い魔がピンチになった時に自然に発動する特別なものなんじゃ。悪魔と使い魔は、からだの一部を共有しているためにこんなことができる。からだと言っても、肉体的な意味ではないぞ。」
「僕にはよくわかりません。」
「理解不能なことはわかっとる。むしろ、潔くて気持ちがいいわ。今回の生徒会長選挙で、暴れて天井が崩れ落ちた時に悪魔合体が発動したんじゃな。体育館崩壊は妾のサプライズが原因かもしれんがのう。生徒、いや人間の心が激しく揺さぶられたんじゃな。小暮光葉の交際宣言で、荒れた空気に、妾の生徒会長当選というサプライズが重なって、体育館崩壊を招いたんじゃろう。てへっ。」
「てへっ。じゃないしぃ!」「会長、極悪魔!」
紅麗と明日萌は怒りで、卓袱台を叩いた。
「しかし、魔界に戻るつもりはなかったぞ。貴様らが不用意に悪魔合体などしたからじゃ。二組同時に無茶な魔力を使ったので、時空が曲がったんじゃ。さらに、使い魔のヨコシマな思いが妾の使い魔を引き寄せて、妾たちまで、魔界に引っ張られてしもうたわ!」
「てへっ。」「てへっ。「「これぞ魔法てへっ返し!」」
今度は紅麗、明日萌コンビが舌を出して、相互に頭をコツンとやった。
「ここって、本当に魔界なんですか?」
「そこの窓から外を眺めてみよ。」
鰯司は、窓から外を眺めてみた。曇りがひどいのか、昼間なのに、かなり暗い。しかし、外の様子は見える。
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