17 / 59
腐臭と屍肉
しおりを挟む
ナタリーの葬儀は王都で一番大規模な大聖教教会で行われ、彼女に別れを告げに来る友人達で溢れていた。
棺に入れられたナタリーの身体は出来るだけ修復されたが、蓋は閉められたままでその顔を見る事は叶わなかった。
「ナタリー」
ハンカチを濡らし肩をふるわせる伯爵夫人に寄り添うケイトの姿があり。
美しい顔が悲壮に歪み、それは見る者に涙を誘った。
二人共に意地の悪い性質だが姉妹仲はよく、成績優秀なナタリーに魔法学院総会長のケイト、二人は学院の中でも生徒達の憧れの的だった。
見送る生徒達に混じって、ソフィアのクラスメイトでナタリーの取り巻きでもあっローラが参列していた。
ローラはあの日から体調を崩して学院を休んでいた。
ナタリーの訃報を聞き、ローラの頭に真っ先に浮かんだのはソフィアに殺されたのでは、という疑問だった。
それが事実でもどうでもローラにはなすすべもなく、告発する気もない。
毎夜、あの日の事を夢に見て飛び起き、全身汗だくで震えが止まらなかった。
上級生が、何より姉のナタリーがソフィアを虐めていたのだ。ローラはその尻馬に乗っただけだった。そもそも庶民は虐められ虐げられるのが貴族界での常だ。身分の上下とはそういうものだ。生まれ持った身分の差とはそういうものだった。
だが圧倒的な魔法力にローラは自分の身を守ることすら出来なかった。
ローラの魔力量は多い方で、魔法省官僚になろうとも思っていた。それだけの力と成績、それに人脈もあった、だが今は魔法学院をやめたいとさえ思いつめていた。
学院の先輩であるナタリーに義理を果たしにきただけですぐに帰るつもりで ローラは伯爵夫人にお悔やみの言葉を言い、棺に献花をした。噴水の柱に磔になった無残だった最後の姿を聞き、顔を見たいとも思わなかった。
棺の側にいる伯爵家一同に礼をした瞬間、
「もう帰るの? もうすぐ面白い事始まるのに」
と耳元で声がした。
顔を上げるとソフィアが笑っていた。
「ひいいいい」
その場を繕う事も出来ず、ローラは悲鳴を上げて腰を抜かした。
「ご、ごめんなさい」
そう言うのが精一杯だった。
ガタンッと棺が動いた。
その音へ数名が視線を動かしたその瞬間、
バンッと棺の蓋が吹っ飛び、宙を舞った。
「え?」
と言う声と驚愕の声が上がった。
「ナタリー!!」
というケイトの声に、皆が棺を見た。
ナタリーが上半身を起こし、両手は棺の縁を掴みんでいた。
顔は薄化粧をされていたが青白く、下から杭が突き抜け破れた口と鼻の部分は綺麗に縫い合わされていたが、元の形はなくギザギザの縫い目だけだった。
ナタリーはゆっくりと起き上がったが、醜い顔と干からびた手足、そして真っ白になって半分ほどが抜け落ちた薄い頭皮が彼女を老婆に見せた。
会場は阿鼻叫喚。
ヘンデル伯爵とその夫人は真っ先に逃げ去り、腰を抜かした級友たちや、貴族達がガクガクと脚を震わせながら出口の方へ向かう。
ナタリーは棺から出て、床に脚をついた。
最初にすぐ側で腰を抜かしているローラに目をやり、
「ド、ドーラー」
と懐かしそうに言った。
「や、やめて……助けて……」
ローラは腰を抜かしたまま、這いずるように逃げ出したが、ナタリーはそのローラの髪の毛を掴んで、笑うような仕草をした。
腐臭がローラの鼻をつき、その悪臭にローラが嘔吐いた。
死臭、腐りかけた肉の匂い。そして何より、ナタリーの足下に滴り落ちながら溜まっていく腐った体液。
ナタリーはローラの髪の毛を引っ張り上げ、そしてその頬を寄せた。
ぐにゃっとした柔らかい感触が自分の頬にあたり、そして何より濃くなる腐臭にローラの喉から嗚咽がこみ上げ、そして朝食に食べた物を吐き出させた。
「た、助け……誰か……」
ローラが捕まっている間に弔問客は逃げ去り、残っているのはソフィアとメイドが二人、そしてローガンが彼女を見下ろしていた。
「た、助け……くださ……」
とローラが言ったが、その言葉にソフィアが笑った。
「聞きたい事あるんだけど。クラスメイトにレイラって子いたじゃない? 聖女候補とかの魔力だけど庶民からの入学だったから、結構虐められてたじゃない? 夏頃から急に学院に来なくなったけど。あれ、誰の仕業?」
「……私……知らな……」
「嘘つくな。あんた、一年の代表格だろ? 庶民が聖女候補だなんて生意気だって言ってたよね? このあたし、ソフィアもずいぶんと虐めてくれたよね? この間のでそれがチャラになるなんて思ってないよね?」
とソフィアが笑顔で言った。
「ご、ごめ……」
「謝らなくていいよ。許さないし。で? レイラはなんで学院に来なくなったの?」
「あ、あれは……ケイト様のお言いつけだと、ナタリー様が……」
「ケイト?」
「は、はい。ケイト様も聖女候補ですよね? それで……レイラを生意気だと」
「ケイトって聖女候補なの? あんな腹黒で?」
とソフィアがローガンを見た。
ローガンは肩をすくめて、
「そうさ。聖女に認定されると、ゆくゆくは王妃候補にもなるからね。伯爵家の娘が狙う最高級の地位だ。だけど、レイラの方がケイトに勝ってた。魔力でも人柄でもね」
と言った。
「それで追っ払ったってわけ?」
ローラの首には腐臭を撒き散らすナタリーの腕ががっちりと巻き付き、顔の継ぎ目から溶け出し漏れてくる体液にローラはうげえうげえと嘔吐しながら泣いている。
「悪霊成敗!」
と声がして、教会の入り口から聖魔術師達が駆け込んできた。
ナタリーはローラの首を離し、シャー!っと魔術師達を威嚇した。
「悪霊成敗って言うんだ」
とソフィアが笑った。
「ヘンデル伯爵家の方ですね! 早くお逃げください!」
と先頭の魔術師が言い、ローラは這々の体で入り口までじりじりと逃げた。
「ナタリーお姉様、どうやらお別れですわね」
とソフィアが言い、ローガン、メイドのマイアとメアリを連れて入り口の方へ向かった。
ナタリーは再びシャー!と言い、その後を追うように動いたが、魔術師達の聖魔法によって身動き出来なくなり、そしてローガンの方へ手を伸ばしながらその身は粉々になって消滅した。
棺に入れられたナタリーの身体は出来るだけ修復されたが、蓋は閉められたままでその顔を見る事は叶わなかった。
「ナタリー」
ハンカチを濡らし肩をふるわせる伯爵夫人に寄り添うケイトの姿があり。
美しい顔が悲壮に歪み、それは見る者に涙を誘った。
二人共に意地の悪い性質だが姉妹仲はよく、成績優秀なナタリーに魔法学院総会長のケイト、二人は学院の中でも生徒達の憧れの的だった。
見送る生徒達に混じって、ソフィアのクラスメイトでナタリーの取り巻きでもあっローラが参列していた。
ローラはあの日から体調を崩して学院を休んでいた。
ナタリーの訃報を聞き、ローラの頭に真っ先に浮かんだのはソフィアに殺されたのでは、という疑問だった。
それが事実でもどうでもローラにはなすすべもなく、告発する気もない。
毎夜、あの日の事を夢に見て飛び起き、全身汗だくで震えが止まらなかった。
上級生が、何より姉のナタリーがソフィアを虐めていたのだ。ローラはその尻馬に乗っただけだった。そもそも庶民は虐められ虐げられるのが貴族界での常だ。身分の上下とはそういうものだ。生まれ持った身分の差とはそういうものだった。
だが圧倒的な魔法力にローラは自分の身を守ることすら出来なかった。
ローラの魔力量は多い方で、魔法省官僚になろうとも思っていた。それだけの力と成績、それに人脈もあった、だが今は魔法学院をやめたいとさえ思いつめていた。
学院の先輩であるナタリーに義理を果たしにきただけですぐに帰るつもりで ローラは伯爵夫人にお悔やみの言葉を言い、棺に献花をした。噴水の柱に磔になった無残だった最後の姿を聞き、顔を見たいとも思わなかった。
棺の側にいる伯爵家一同に礼をした瞬間、
「もう帰るの? もうすぐ面白い事始まるのに」
と耳元で声がした。
顔を上げるとソフィアが笑っていた。
「ひいいいい」
その場を繕う事も出来ず、ローラは悲鳴を上げて腰を抜かした。
「ご、ごめんなさい」
そう言うのが精一杯だった。
ガタンッと棺が動いた。
その音へ数名が視線を動かしたその瞬間、
バンッと棺の蓋が吹っ飛び、宙を舞った。
「え?」
と言う声と驚愕の声が上がった。
「ナタリー!!」
というケイトの声に、皆が棺を見た。
ナタリーが上半身を起こし、両手は棺の縁を掴みんでいた。
顔は薄化粧をされていたが青白く、下から杭が突き抜け破れた口と鼻の部分は綺麗に縫い合わされていたが、元の形はなくギザギザの縫い目だけだった。
ナタリーはゆっくりと起き上がったが、醜い顔と干からびた手足、そして真っ白になって半分ほどが抜け落ちた薄い頭皮が彼女を老婆に見せた。
会場は阿鼻叫喚。
ヘンデル伯爵とその夫人は真っ先に逃げ去り、腰を抜かした級友たちや、貴族達がガクガクと脚を震わせながら出口の方へ向かう。
ナタリーは棺から出て、床に脚をついた。
最初にすぐ側で腰を抜かしているローラに目をやり、
「ド、ドーラー」
と懐かしそうに言った。
「や、やめて……助けて……」
ローラは腰を抜かしたまま、這いずるように逃げ出したが、ナタリーはそのローラの髪の毛を掴んで、笑うような仕草をした。
腐臭がローラの鼻をつき、その悪臭にローラが嘔吐いた。
死臭、腐りかけた肉の匂い。そして何より、ナタリーの足下に滴り落ちながら溜まっていく腐った体液。
ナタリーはローラの髪の毛を引っ張り上げ、そしてその頬を寄せた。
ぐにゃっとした柔らかい感触が自分の頬にあたり、そして何より濃くなる腐臭にローラの喉から嗚咽がこみ上げ、そして朝食に食べた物を吐き出させた。
「た、助け……誰か……」
ローラが捕まっている間に弔問客は逃げ去り、残っているのはソフィアとメイドが二人、そしてローガンが彼女を見下ろしていた。
「た、助け……くださ……」
とローラが言ったが、その言葉にソフィアが笑った。
「聞きたい事あるんだけど。クラスメイトにレイラって子いたじゃない? 聖女候補とかの魔力だけど庶民からの入学だったから、結構虐められてたじゃない? 夏頃から急に学院に来なくなったけど。あれ、誰の仕業?」
「……私……知らな……」
「嘘つくな。あんた、一年の代表格だろ? 庶民が聖女候補だなんて生意気だって言ってたよね? このあたし、ソフィアもずいぶんと虐めてくれたよね? この間のでそれがチャラになるなんて思ってないよね?」
とソフィアが笑顔で言った。
「ご、ごめ……」
「謝らなくていいよ。許さないし。で? レイラはなんで学院に来なくなったの?」
「あ、あれは……ケイト様のお言いつけだと、ナタリー様が……」
「ケイト?」
「は、はい。ケイト様も聖女候補ですよね? それで……レイラを生意気だと」
「ケイトって聖女候補なの? あんな腹黒で?」
とソフィアがローガンを見た。
ローガンは肩をすくめて、
「そうさ。聖女に認定されると、ゆくゆくは王妃候補にもなるからね。伯爵家の娘が狙う最高級の地位だ。だけど、レイラの方がケイトに勝ってた。魔力でも人柄でもね」
と言った。
「それで追っ払ったってわけ?」
ローラの首には腐臭を撒き散らすナタリーの腕ががっちりと巻き付き、顔の継ぎ目から溶け出し漏れてくる体液にローラはうげえうげえと嘔吐しながら泣いている。
「悪霊成敗!」
と声がして、教会の入り口から聖魔術師達が駆け込んできた。
ナタリーはローラの首を離し、シャー!っと魔術師達を威嚇した。
「悪霊成敗って言うんだ」
とソフィアが笑った。
「ヘンデル伯爵家の方ですね! 早くお逃げください!」
と先頭の魔術師が言い、ローラは這々の体で入り口までじりじりと逃げた。
「ナタリーお姉様、どうやらお別れですわね」
とソフィアが言い、ローガン、メイドのマイアとメアリを連れて入り口の方へ向かった。
ナタリーは再びシャー!と言い、その後を追うように動いたが、魔術師達の聖魔法によって身動き出来なくなり、そしてローガンの方へ手を伸ばしながらその身は粉々になって消滅した。
11
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
最強魔法師の壁内生活
雅鳳飛恋
ファンタジー
その日を境に、人類は滅亡の危機に瀕した。
数多の国がそれぞれの文化を持ち生活を送っていたが、魔興歴四七〇年に突如として世界中に魔物が大量に溢れ、人々は魔法や武器を用いて奮戦するも、対応しきれずに生活圏を追われることとなった。
そんな中、ある国が王都を囲っていた壁を利用し、避難して来た自国の民や他国の民と国籍や人種を問わず等しく受け入れ、共に力を合わせて壁内に立て籠ることで安定した生活圏を確保することに成功した。
魔法師と非魔法師が共存して少しずつ生活圏を広げ、円形に四重の壁を築き、壁内で安定した暮らしを送れるに至った魔興歴一二五五年現在、ウェスペルシュタイン国で生活する一人の少年が、国内に十二校設置されている魔法技能師――魔法師の正式名称――の養成を目的に設立された国立魔法教育高等学校の内の一校であるランチェスター学園に入学する。
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる