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別れの時
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気が付くと一行は見覚えのある森の外にいた。
北妖魔が優しいざわめきで彼らを見送っていた。
「なんだか、夢を見ていたようね」
レイラが言った。
デニスもうなずきながら答えた。
「そうだな。あっしは妖魔王なんぞに生まれなくて良かったよ。あんなに辛い思いをするなんて耐えられねえ」
キースが二人を見た。
「お前達はビサスの島に帰るのだな」
二人はほほ笑みあって頷いた。
「ええ、伯爵様。やはり田舎でのんびり暮らすのが一番です。ビサスでまた酒場でも開いてささやかに暮らしたいと思います」
「そうか。がんばれよ」
「それじゃあ、ここで」
レイラとデニスは別れを告げた。
「もう行ってしまうの?」
ミラルカがせつなそうに言うと、レイラは首を横に振った。
「いいえ。長くいるだけ未練が募ります。みなさん、お元気で」
「だんな、なにかあったらいつでもビサスへ便りを出しておくんなさい。何をおいても駆け付けますぜ」
にやけた顔は変わらないが、デニスも幾分寂しそうな表情であった。
「そうか、お前達も元気でな」
「レイラさん、意地悪言ってごめんなさい。また会えるといいね」
「カ-タ、ありがとう。シド、人に戻れてよかったわね。魔法人の修業は辛いだろうけどがんばってね」
カ-タは涙ぐみ、シドは二人とかたい握手を交わした。
レイラとデニスは去った。
そして、シドとカ-タも西妖魔へと帰ると告げた。
「そうか、お前達も行ってしまうか」
「ええ、またこれから修業のやり直しです。シドも元に戻った事だし、……伯爵様の言う通りに夢は自分の力でつかまなくちゃ。そうだわ、伯爵様、どうかルナヘロス皇子様によろしくお伝え下さいませ。何かご用がある時には飛んでまいります、と」
「分かった。達者でな」
「がんばってよ、カ-タ」
「うん、ミラルカもいつまでも山賊なんてやってないでさ、いい人見つけなよ」
意味ありげにカ-タはキースの方へ目くばせした。
「何言ってんの」
それに気付かないふりをしてミラルカはカータとシドにさようならを言った。
ミラルカは去って行く二人にいつまでも手を振っていた。
随分長い事一緒にいたように思う。
別れは寂しいが離れてもまた必ず会える気がする。
「さて、あたしも行く。ファラを迎えにレ-トの砂漠まで行かなきゃ」
ミラルカはキースを見た。
「そうだ、ジユダの東の山のふもとの村には医者がいなかった。村人がとても困ってたからあんたの力で医者を置いてやってよ」
「分かった。約束する。だから帰ってきてくれ」
ミラルカは少しだけ考えて頷いた。
「そうね。会いにゆくよ」
「必ずだぞ、必ず帰ってこいよ」
キースは、ミラルカをかたく抱き締めた。
ミラルカは優しくほほ笑むとキースの頬に軽くキスをした。
「分かった。ありがとう、伯爵様」
ミラルカは馬に飛び乗ると、未練を振り切るように力一杯走り出した。
遠ざかるキースが何か叫んでいたが、ミラルカは振り返らなかった。
もう一度キースの顔を見ると多分もう離れられなくなるだろう。
悲しみで気持ちが高ぶり、本当に胸が痛い。
こんな気持ちは初めてだった。
もう二度とごめんだ。
キースはジユダへ帰ってきた。
憔悴したキースを見て、侍従はそれ以上は何も言わなかった。
「城へ行ってくる」
キースは休息も取らずに、城へ駆け付けた。
国王は青ざめた顔でキースを迎えた。
「国王陛下」
「何も言うな。昨晩、妖魔王ギルオンが私の夢に出てきた。何もかも聞いた。しかし分かってくれるな。あのような者でもただ一人の愛する弟なのだ。私は生まれて初めて許しを乞うたよ。妖魔王はあれの命までは取らぬと言ってくれた。いずれ帰してくれるだろう。キース、お主には面倒をかけたな」
「何を仰せられます。私こそ命乞いをしなければなりませぬ。私はダノン王弟殿下へ刃を向けました」
「いいのじゃ。あれもこれで目が覚めてくれればいいのだがな。もう、下がってよい。ゆるりと休めよ」
キースは一礼すると、黙って国王の前から下がった。国王は心労のせいか随分年老いて見えた。
「キース伯爵」
幼い弾むような声を上げながら走ってきたのはルナヘロス皇子である。
「ルナヘロス皇子様。ご機嫌うるわしゅうございます」
「挨拶はよい。無事に戻ったのだな。他の者はどうした」
「全て終わりました。二人の魔法人は無事に西妖魔への帰途につき、カ-タがくれぐれも皇子様へよろしくおっしゃってくれと。何か力になれる事がございましたらすぐに駆け付けますと」
「そうか、叔父上はどうなったのだ」
「王弟殿下はまだ妖魔王の罪を受けて、北妖魔に残っておいでです」
「分かった。なあ、伯爵。彼は許されるべき人間だろうか。私は彼が嫌いなのだ。だが、好き嫌いを言っては国の統治は出来ない」
キースはふっと笑った。
「しかし、私はあなたのそんな所が好きですよ。皇子様」
「ミラルカ!一体どうしたって……」
レ-トの砂漠ではファラが夢から覚めたようにミラルカに飛び付いた。ファラは元の女山賊に戻っており、顔色もよかった。
砂漠のオアシスは持ち主が変わってもなんら変化がなく、サダの魔術で造られた森や鳥や動物達はゆるりと過ぎて行く時間の中で平和に過ごしていた。
「ファラ、元気そうでよかった。何もかも終わったよ」
「あたしはあのおかしなサダとかいうじじいの姿にされて、それから、記憶がないんだ。どんなことがあったのさ。どうした、何かつらそうだね」
突然、ミラルカはファラの胸にしがみついて大声で泣き出した。
「どうした、言ってごらん」
事情はわからなくても、ファラは優しくミラルカの肩をたたいた。
ミラルカはファラが寝床にしていたらしい長椅子に腰を下ろすと、ゆっくりと事の次第を話した。
「そうかい、そんなことがあったのかい。あんたには迷惑をかけたねえ」
「ううん」
「それで、キース伯爵の所に帰るのかい」
「帰らないよ」
「どうしてさ。待ってるんだろう」
「でも帰らない」
「愛してるんだろう」
「うん、……でも会わないほうがいい。住む世界の違う人よ。あたしはあんなきらびやかな所じゃ生きてゆけない」
「そうかい。あんたがそう言うなら」
ミラルカにとって初めて知った愛はつらいものであった。
「あたしの安らげる場所は山野や高原なんだからね」
了
北妖魔が優しいざわめきで彼らを見送っていた。
「なんだか、夢を見ていたようね」
レイラが言った。
デニスもうなずきながら答えた。
「そうだな。あっしは妖魔王なんぞに生まれなくて良かったよ。あんなに辛い思いをするなんて耐えられねえ」
キースが二人を見た。
「お前達はビサスの島に帰るのだな」
二人はほほ笑みあって頷いた。
「ええ、伯爵様。やはり田舎でのんびり暮らすのが一番です。ビサスでまた酒場でも開いてささやかに暮らしたいと思います」
「そうか。がんばれよ」
「それじゃあ、ここで」
レイラとデニスは別れを告げた。
「もう行ってしまうの?」
ミラルカがせつなそうに言うと、レイラは首を横に振った。
「いいえ。長くいるだけ未練が募ります。みなさん、お元気で」
「だんな、なにかあったらいつでもビサスへ便りを出しておくんなさい。何をおいても駆け付けますぜ」
にやけた顔は変わらないが、デニスも幾分寂しそうな表情であった。
「そうか、お前達も元気でな」
「レイラさん、意地悪言ってごめんなさい。また会えるといいね」
「カ-タ、ありがとう。シド、人に戻れてよかったわね。魔法人の修業は辛いだろうけどがんばってね」
カ-タは涙ぐみ、シドは二人とかたい握手を交わした。
レイラとデニスは去った。
そして、シドとカ-タも西妖魔へと帰ると告げた。
「そうか、お前達も行ってしまうか」
「ええ、またこれから修業のやり直しです。シドも元に戻った事だし、……伯爵様の言う通りに夢は自分の力でつかまなくちゃ。そうだわ、伯爵様、どうかルナヘロス皇子様によろしくお伝え下さいませ。何かご用がある時には飛んでまいります、と」
「分かった。達者でな」
「がんばってよ、カ-タ」
「うん、ミラルカもいつまでも山賊なんてやってないでさ、いい人見つけなよ」
意味ありげにカ-タはキースの方へ目くばせした。
「何言ってんの」
それに気付かないふりをしてミラルカはカータとシドにさようならを言った。
ミラルカは去って行く二人にいつまでも手を振っていた。
随分長い事一緒にいたように思う。
別れは寂しいが離れてもまた必ず会える気がする。
「さて、あたしも行く。ファラを迎えにレ-トの砂漠まで行かなきゃ」
ミラルカはキースを見た。
「そうだ、ジユダの東の山のふもとの村には医者がいなかった。村人がとても困ってたからあんたの力で医者を置いてやってよ」
「分かった。約束する。だから帰ってきてくれ」
ミラルカは少しだけ考えて頷いた。
「そうね。会いにゆくよ」
「必ずだぞ、必ず帰ってこいよ」
キースは、ミラルカをかたく抱き締めた。
ミラルカは優しくほほ笑むとキースの頬に軽くキスをした。
「分かった。ありがとう、伯爵様」
ミラルカは馬に飛び乗ると、未練を振り切るように力一杯走り出した。
遠ざかるキースが何か叫んでいたが、ミラルカは振り返らなかった。
もう一度キースの顔を見ると多分もう離れられなくなるだろう。
悲しみで気持ちが高ぶり、本当に胸が痛い。
こんな気持ちは初めてだった。
もう二度とごめんだ。
キースはジユダへ帰ってきた。
憔悴したキースを見て、侍従はそれ以上は何も言わなかった。
「城へ行ってくる」
キースは休息も取らずに、城へ駆け付けた。
国王は青ざめた顔でキースを迎えた。
「国王陛下」
「何も言うな。昨晩、妖魔王ギルオンが私の夢に出てきた。何もかも聞いた。しかし分かってくれるな。あのような者でもただ一人の愛する弟なのだ。私は生まれて初めて許しを乞うたよ。妖魔王はあれの命までは取らぬと言ってくれた。いずれ帰してくれるだろう。キース、お主には面倒をかけたな」
「何を仰せられます。私こそ命乞いをしなければなりませぬ。私はダノン王弟殿下へ刃を向けました」
「いいのじゃ。あれもこれで目が覚めてくれればいいのだがな。もう、下がってよい。ゆるりと休めよ」
キースは一礼すると、黙って国王の前から下がった。国王は心労のせいか随分年老いて見えた。
「キース伯爵」
幼い弾むような声を上げながら走ってきたのはルナヘロス皇子である。
「ルナヘロス皇子様。ご機嫌うるわしゅうございます」
「挨拶はよい。無事に戻ったのだな。他の者はどうした」
「全て終わりました。二人の魔法人は無事に西妖魔への帰途につき、カ-タがくれぐれも皇子様へよろしくおっしゃってくれと。何か力になれる事がございましたらすぐに駆け付けますと」
「そうか、叔父上はどうなったのだ」
「王弟殿下はまだ妖魔王の罪を受けて、北妖魔に残っておいでです」
「分かった。なあ、伯爵。彼は許されるべき人間だろうか。私は彼が嫌いなのだ。だが、好き嫌いを言っては国の統治は出来ない」
キースはふっと笑った。
「しかし、私はあなたのそんな所が好きですよ。皇子様」
「ミラルカ!一体どうしたって……」
レ-トの砂漠ではファラが夢から覚めたようにミラルカに飛び付いた。ファラは元の女山賊に戻っており、顔色もよかった。
砂漠のオアシスは持ち主が変わってもなんら変化がなく、サダの魔術で造られた森や鳥や動物達はゆるりと過ぎて行く時間の中で平和に過ごしていた。
「ファラ、元気そうでよかった。何もかも終わったよ」
「あたしはあのおかしなサダとかいうじじいの姿にされて、それから、記憶がないんだ。どんなことがあったのさ。どうした、何かつらそうだね」
突然、ミラルカはファラの胸にしがみついて大声で泣き出した。
「どうした、言ってごらん」
事情はわからなくても、ファラは優しくミラルカの肩をたたいた。
ミラルカはファラが寝床にしていたらしい長椅子に腰を下ろすと、ゆっくりと事の次第を話した。
「そうかい、そんなことがあったのかい。あんたには迷惑をかけたねえ」
「ううん」
「それで、キース伯爵の所に帰るのかい」
「帰らないよ」
「どうしてさ。待ってるんだろう」
「でも帰らない」
「愛してるんだろう」
「うん、……でも会わないほうがいい。住む世界の違う人よ。あたしはあんなきらびやかな所じゃ生きてゆけない」
「そうかい。あんたがそう言うなら」
ミラルカにとって初めて知った愛はつらいものであった。
「あたしの安らげる場所は山野や高原なんだからね」
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ありがとうございます〜😄
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猫又もヨダレ出ます(๑>◡<๑)
ポイントは嫌よ嫌よも好きのうち…ではなく!
不細工はマジ嫌われてるとこです!
魅力的な登場人物の紹介ページが
1ページ、あってもステキですよねぇ
閲覧数アゲアゲにも通じます
一石二鳥一石二鳥
ふふ(´∀`*)
ちなみに、ワタシは
オレさま魔鳥のシドっちが好きです☆
感想、ありがとうございます😊
紹介ページですか!
なるほど〜(๑>◡<๑)
書いてみよーっと!
私もシド好きです!案外王弟も💓