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九章 夢見の魔女リゲル

九章時点・人物紹介

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保有総魔力・体内に保有する魔力の総量、魔術師としての実力に直結しやすい
魔力放出力・魔力を噴出し出力する能力の高さ、魔術の威力に直結しやすい
魔力精密度・魔力を精密に動かす能力、高い程魔術師としての技量が高くなる
魔力持久力・魔力的なスタミナ、継続して魔術を使用し続ける能力

近接戦能力・近接戦の実力の高さ、剣を使っても魔術を使っても目の前で戦えば近接
肉体精密度・身体的な精密度の高さ、戦闘だけでなく手先の器用さなど技量も測定対象
肉体持久力・肉体的なスタミナ、継続して運動をし続ける能力
知識量・物を知っているか それを処理できるかの能力、頭の良さと言い換えた方が速い


能力値ランク
G~Sまで存在し、高ければ高いほど良いものとされ、S以上は人の領域を超えているとされる、測定不能は 他の追随を許さず 比較になる相手がいない為計測が不可能な状態
同じランクでもピンからキリまで存在し 同一ランクは互角というわけではない、ランクが一つ上に上がると完全にその能力は上位となる
またそのランクの収まらないが次のランクには及ばない段階には+が付けられます
 


八章のネタバレをある程度含みます、また身長体重年齢は六章終了時点のもの
また、前回紹介し、かつ変化がないものは省きます



名前・エリス
性別・女性
身体・身長158 体重58
年齢・18歳
異名・孤独の魔女の弟子  流浪の暁風
好きな食べ物・師匠の料理全般 友達と食べるご飯
嫌いな食べ物・トロトロしたもの
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・A
魔力精密度・B 魔力持久力・D
近接戦能力・B 肉体精密度・B
肉体持久力・B 知識量・B
固有能力
『完全記憶能力』・『詠唱省略術』
『極限集中状態』・『識確魔術』
魔力覚醒・『ゼナ・デュナミス』『超極限集中状態』

武装
『宝天輪ディスコルディア』
『リバダビアの指輪』
『エリスのコート』

備考
アジメクから始まりオライオンに終わるディオスクロア文明圏一周の旅、長きに渡る修行の旅を無事踏破し旅に出た頃よりも格段に強くなったその実力ははっきり言ってレグルスの予想を遥かに上回るものであった。

何度も何度も強敵と繰り返し戦い何度も何度も師匠との修行を繰り返し、凄まじい速度で成長し練磨されたその魔力と身体能力は世界でも屈指の水準を満たしている。

魔術面においては多数の魔術を操り、特に師匠から授かった風と雷は無類の練度を誇る。風を纏えば熟達した戦士と同程度かそれ以上の速度で動き回り、雷を放てば一撃で軍勢を消し去る程の高威力。
その二つをバランスよく扱える立ち位置として彼女は徹底したインファイトを選択した、強敵相手に張り付き拳と足で渡り合い零距離から大規模破壊魔術を叩き込む戦い方こそ至高と気がついたのだ。

肉体面においては波の戦士を超える腕力を持ち、一撃で石造りの机を叩き割ったり巨漢を掴み上げたりするほど。また 多数の相手との殴り合いを潜り抜けるうちに自然と急所への攻撃も身についており、初手でリバーブローを打ったりこめかみを殴り抜いたりなどその戦法はまさにチンピラスタイル。

戦略面においては勝つ為なら何でもする貪欲な姿勢を見せる。作戦を練り相手を嵌めて勝確まで持っていくのを得意とし、また逆境に置かれれば思考が研ぎ澄まされる性質を持つ為追い込まれれば追い込まれるほど強くなる。

広範囲の破壊魔術をばら撒きながら殴りかかり、卑怯と言えるような手も平気で使うその姿はかつてのレグルスに近いものがあると魔女達はちょっと冷や汗をかく。

勿論悪い面もレグルスに似ており、すぐにカッとなって行動する性質があり 一度切れると暴れ馬の如く相手に突っ込んで行き自身の損失度外視で叩きのめしにかかる。それが欠点であり直さねばならない点であることは本人も理解しているが…こちらは未だ全く直っていない。

良くも悪くも激情的、戦闘においては冷徹極まる、それでも最後の一線は譲らない為に彼女は張り続けて勝ち続けた。それが旅を終えて完成した孤独の魔女の弟子エリスである。


余談として、最近はバキバキの腹筋と古傷だらけの自分の体をややコンプレックスに感じている。

名前・ ラグナ・アルクカース
性別・男
身体・身長173 体重84
年齢・20
異名・争乱の魔女の弟子 アルクカース大王
好きな食べ物・肉 にんにく エリスのシチュー
嫌いな食べ物・無し
魔力覚醒・『拳神一如之極意』
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・D
魔力精密度・C 魔力持久力・B
近接戦能力・A+ 肉体精密度・B
肉体持久力・A 知識量・C

備考
魔女の弟子達一行のリーダー的存在にして現状最強の魔女の弟子。真正面からの殴り合いを得意としその体躯に見合わぬ怪力は山さえ投げ飛ばす。多分その気になればネブタ大山をちょっとズラせる。

アルクトゥルスからの教えにより力技を得意としながらも凄まじい技量を持っており、実は小手先による技巧の方が彼は自慢だったり、口撃での挑発や戦略の組み立ても得意としており パワーバカに見えて以外と頭を使うタイプ。

現状自分が最も力ある弟子であることを自覚しており、他の弟子から挑まれる立場にいることも理解している。だからこそ他の弟子達からの挑戦は受けるし彼等が万全の状態で自分に挑む為なら手も尽くす、けどその上で最強を譲るつもりはない。

彼がここまで強く育てた理由は二つある、一つは師匠の気質とラグナ自身の素養が他の弟子達以上に噛み合っており、育成効率が他とは段違いに高い為。もう一つは彼が魔女でさえ行き着けなかった英雄の素質を持つが故…と言われているが、そこんところの真偽は不明。

魔力覚醒は『拳神一如之極意』、物事の流れを視認できる様になり またその流れを操り生み出すことも可能。流れとは物体の運動エネルギーであったり精神の指向性であったり それ以上に言語化出来ない大局的な趨勢など『この世の全てが動く時に生まれる視認出来ないエネルギー全般』を指し示す。

これを用いたラグナの姿は差し詰め揺らめく炎の様に見えることだろう。そこに居るのに触れることが出来ず されど手を伸ばせば手酷く痛みを与える、如何なる攻撃も流れを受け流しその流れのまま反撃を加えるその動作全てが一つの流れで繋がっている為、武道としては理想的な動きを常に体現できる。

実はエリスと帝国で合流した際には既に会得しており、今の今までひた隠しにして来た奥の手である。アーデルトラウトとの戦いでもそれ以前の戦いでも彼はこれを隠し続けて来た、それは彼なりのポリシーと…『まぁ使わなくてもどうとでもなるだろう』という傲慢な楽観からである。

名前・ メルクリウス・ヒュドラルギュルム
性別・女
身体・身長176 体重63
年齢・22
異名・栄光の魔女の弟子  同盟首長
好きな食べ物・シチュー パン
嫌いな食べ物・落ち着かない料理
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・C
魔力精密度・A 魔力持久力・C
近接戦能力・C 肉体精密度・C
肉体持久力・B 知識量・B

備考
最近収入が爆増してウハウハな人。デルセクトの商業組合や商会を纏めて傘下に加え超巨大な商業支援組織『マーキュリーズ・ギルド』を創設した人物。世界中の商業を牛耳りつつある人物なので本来はこんな旅なんかに同行していい立場ではない。

商会の長でありながらその実力は卓越しており、体の中に埋め込まれた二つの錬金機構の力により人外地味た力を持つ。その破壊と創造の力を今回の旅と戦いで開花させ第二段階の鍵を掴んだ。が…未だそれは途上であり 完全なる覚醒は未だ迎えていない。

今現在の立場で言えば間違いなく世界最高峰である、その影響力は魔女に並ぶ程と言われる大人物になりはしたものの彼女は自分と立ち位置が変わったとは思っていない。大事な判断はラグナに託すしエリスの為ならどれだけの財産を投げ打ってもいいとさえ思っている。

特にエリスへの恩義は彼女の立場が向上すればするほど増大しており、今の自分があるのは全てあの日エリスに出会えたからだと思っているし、今のデルセクトの繁栄があるのもエリスのおかげだと感じている。その為デルセクトの中央都市ミールニアにエリスの金像を建てようか計画していたがエリスの『絶対にやめてほしい』という言葉により頓挫し、今はエリスの為に宮殿を建てようかと思っている。


名前・ アマルト・アリスタルコス
性別・男
身体・身長177 体重73
年齢・21
異名・探求の魔女の弟子 次期学園理事長
好きな食べ物・ボロネーゼ
嫌いな食べ物・あからさまに手の抜かれた料理
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・C
魔力精密度・B 魔力持久力・B
近接戦能力・B 肉体精密度・B
肉体持久力・B 知識量・C

備考
冬季休暇を利用して旅に参加したが旅が思いの外長引いた為絶賛無断欠席中。理事長になる為最近勉強を頑張っているアマルトさんは本当なら何処かで離脱して学園に戻るべきなのだがそれをせず最後まで付き合うことを決意している。それは彼の夢とここにある全てを天秤にかけてなおエリス達の方が大切である…その一つの事実だけが彼を戦場に駆り立てる。

タリアテッレ直伝の剣技は卓越したものだが彼自身の実戦経験は浅く、今回の旅に参加するまではそれほどの修羅場を潜っていたわけではない為未だ未熟な部分が多い。がそれも今回の旅で補われつつあり オライオンを乗り越えた彼は確実に一回り大きくなっていることだろう。

料理の腕は相変わらずであり、今現在魔女の弟子一行の旅の中で最もキッチンに立った回数が多い。別に料理は好きじゃないが作れば確実にみんな褒めてくれる為率先してやっている。最近はメグと言う台所仲間を得た為それに拍車がかかっている。

名前・ サトゥルナリア・ルシエンテス
性別・男
身体・身長150 体重42
年齢・15
異名・閃光の魔女の弟子 クリストキントのスター
好きな食べ物・グレープエード
嫌いな食べ物・辛い物
能力値
保有総魔力・D 魔力放出力・F
魔力精密度・G 魔力持久力・F
近接戦能力・G 肉体精密度・B
肉体持久力・G 知識量・D

ある意味今回の旅が弟子デビュー。エトワールで役者として生きてきた彼は戦闘は疎か喧嘩だってしたことはなく、その戦闘経験は皆無に等しい。オマケに弟子になって修行した期間が最も短い為戦闘能力は抜群に低い。

だが今回の旅で始めて実戦的勝利を収め なんとなく自分がどう戦えばいいかを把握しつつある。
その戦法はまさに役者、相手を騙し 自分が有利な状況に追い込み、トドメを刺すと言うもの。結果として受ける傷は多いものの実は顔だけは死守している徹底振り、彼の役者魂が成せる凄技…。ただ強くなると同時に筋肉がついて体格が変わるんじゃないかと言うのが最近の悩み。


名前・ メグ・ジャバウォック
性別・女
身体・身長167 体重55
年齢・19
異名・無双の魔女の弟子 皇帝専属メイド長
好きな食べ物・激辛料理
嫌いな食べ物・無し
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・C
魔力精密度・B 魔力持久力・B
近接戦能力・B 肉体精密度・B+
肉体持久力・C 知識量・B

備考
文字通り何でも出来るチートメイド。皇帝陛下に仕える為全ての技能を取得し文字通り出来ないことがない万能メイド、それ故に凡ゆる苦労を買って出てしまう所が玉に瑕。

無双の魔女より授かりし時空魔術を操り空間を自在に歪める事が出来ると言う力は、旅という環境下においては無類の強さを誇る。どんな状況下でもどんなものでも用意できるということ自体が強みあるが、長距離の転移は彼女自身の負荷が強くあんまり行ったり来たりすると壮絶な疲れが溜まってしまう。それでいてなまじ疲労に強い為そこからさらに頑張れてしまう。

例外として皇帝陛下より授かった無限空間、凡ゆるものを収めている空間から道具を出し入れしたりするのはほぼ負荷なく行うことが出来る。無限空間から経由して帝国に向かうことは出来るがそちらはそちらで別の意味で負荷がかかる。

凡ゆる魔装を状況に応じて無限空間から取り出し戦う彼女、しかしそんな彼女を裏から支える存在がある。それがアリスとイリスという二人のメイドの存在だ。

戦闘能力は持たない代わりに複数の技能を有しており、メグの料理を手伝ったり傷つけば治癒魔術と医療技術の複合技で回復させたり、時には破れた服を脱い直したり壊れた魔装を修理したりと戦えない以外はほぼメグと同レベルの万能性を持つ。

戦闘時にはメグの様子を観察する魔装を用いて戦線を把握し、メグが欲する魔装を事前に用意し起動させ手渡し奔走し、時には戦えないながらも魔装を手に持ちメグと共に連携攻撃を繰り出したりもする。

メグが万能のメイドとしてやっていけるのはアリスとイリスの二人がいるから、彼女達縁の下の力持ちの存在を忘れてはいけない。

名前・ ネレイド・イストミア
性別・女
身体・身長270 体重220
年齢・22
異名・夢見の魔女の弟子 闘神将
好きな食べ物・お肉(食べた後すごい力が出るから)
嫌いな食べ物・レモン(唾が出るから)
魔力覚醒・『虚構神言・闘神顕現』
能力値
保有総魔力・D 魔力放出力・D
魔力精密度・D 魔力持久力・C
近接戦能力・A+ 肉体精密度・B
肉体持久力・A+ 知識量・B

備考
現代に於ける最初の魔女の弟子、エリスよりも三年も早く弟子入りしており赤子の時から魔女の弟子だった唯一の存在。長らく魔女より薫陶を受け続けていただけありその実力の高さは凄まじく 不意打ちながら他の魔女の弟子を瞬く間に三人倒してしまえるほどに強い。

使用魔術は夢見の魔女リゲルの得意技である『幻惑魔術』、相手の感覚を狂わせ様々な物を見せたり感じさせたりする所謂妨害魔術。物理的な影響力を持たないはずのそれを研ぎ澄ませ脳にダメージを与えたり無数の幻惑を見せ格闘戦を優位に運んだりなど多様な使い方を見せる。

またレスリングの名手でありオライオンきっての最強レスラー、オライオンの主要な大会全てを総なめにし彼女の存在が殿堂入りになるまで全てのベルトが彼女の腰に巻かれていた時期があった。そのタッパのデカさを利用した投げ技の数々はどれも必殺の威力を持ち特に『デウス・スープレックス』は今まで一度も破れた事のない最強のフィニッシュホールドとしても有名。

幻惑魔術にレスリングを組み合わせた戦闘スタイルを得意としているが、それは言い換えればダメージソースは完全に自分の肉体頼りという魔術師と言っていいか怪しいレベルの存在。だがそれでも彼女が一線で戦えているのはその人知を逸した身体能力の高さ故だろう。
またエリスとの戦いの最中に魔力覚醒に目覚め使用したのは『虚構神言・闘神顕現』、それは世界すら騙す究極の幻影を生み出し 虚を実とする幻惑の極地の一つである。

ネレイドの幻影に騙された世界は、その偽りの幻を『これは実在するものである』と判断する為 実際に存在するものとして扱われる。故に幻影ありながら物理的な干渉が可能であり腕を作り出せばそれは本当に相手を殴り飛ばす腕となり、足を作り出せばそれは本当に大地を砕く。

更に魔力を生み出せばそれは本当に魔力として使用出来てしまうという破格の性能を持ち、使い方次第で神にさえなれる覚醒でもある。だが幻影は幻影である為無限に作り出すことは実際には不可能であり 魔力を作るための魔力には自分本来の魔力を使わねばならない。

例えるならば偽りの魔力は攻撃に付随させることは出来るがそれを体に留めて魔力を回復させる…ということは出来ない、飽くまで借り物の魔力なのだ。

まだ目覚めて間もない為使い方があやふやである為今後の成長に期待されている所はある。

闘神将として国を守る立場にいながらその性格は非常に穏やかかつ優しさに満ちている。誰かが傷つくくらいなら自分が傷を負うことを厭わないタイプであり それさえも当然のことと思ってさえいる。ただ一応は将軍の地位にいる人物なので戦闘時は非常にクレバーに思考に切り替わる、おっとりしているからと言っても鈍いわけではなく 考えさせればラグナに匹敵する思考力を持つ。
その体躯からかつては人々に拒絶されて育ってきた、友もおらず唯一繋がりがあるのは母代わりとして育ててくれたリゲル様だけ、故に異常とも言えるほどに魔女に固執した一面を持つ。

元々捨て子だった彼女の本当の両親はまだ見つかっていない、だがもし両親がいるなら…きっと彼女同様凄まじい体躯の持ち主なのだろう。


…因みに趣味は大工の真似事、休日は自作の馬橇を走らせたり小屋を作って一人で悦に入っている。苦手なのは歌…曰く『私は声がガビガビしてるから』だとか、なのでみんなで聖歌による礼賛を行う際は高確率で口パクをしている(偶に小声で歌ってる)。

名前・ ベンテシキュメ・ネメアー
性別・女
身体・身長150 体重45
年齢・24
異名・罰神将
好きな食べ物・パン
嫌いな食べ物・加工された料理
能力値
保有総魔力・D 魔力放出力・C
魔力精密度・E 魔力持久力・C
近接戦能力・B 肉体精密度・C
肉体持久力・C 知識量・D

備考
オライオンが誇る最強戦力 四神将の一人にして邪教執行長官。オライオン1恐れられる女にして最も頼りにされている将軍。腰にぶら下げた二本の処刑剣と傷だらけの顔が特徴。

邪教異教を駆逐する事を目的として作られた邪教執行官達の長であり神の剣、神に仇なす存在を殺し尽くしその首を天に晒し神の正当性を説く事を生業としている為その姿はオライオンの恐怖の象徴としても知られており 民衆達からも怖がられている。
執行官は全員が全員並みの神聖軍兵士よりも強く。特に彼女は別格の強さを誇り 二本の処刑剣を操り的確に首を飛ばすその姿はまさに死神。

またスキーの達人でもあり平らな大地を滑りながら疾駆するその速度は馬橇にさえ容易に追いついてみせる、また使用する油魔術『オレウムグラーティア』とともに使えば炎を纏いながら大地を滑る事も可能。


元は名家『フォロマノ』の出身であり聖女として活動していた時期もあるが、その当時の事をあまりよく思っておらず、何もせず人を救った気でいるよりも 傷ついてでも間違いなく人を助けたいとネレイドについていく為家と決別しネレイドについていく事を選ぶ。

四神将の中で最もネレイドと付き合いが長く、『御大将』『ベンちゃん』と呼び合うくらいには深い仲。休日は基本ネレイドにくっついて過ごしている、本人は否定しているがネレイドが大好きである。

名前・ トリトン・ピューティア
性別・男
身体・身長175 体重68
年齢・26
異名・守神将
好きな食べ物・ワイン
嫌いな食べ物・加工した料理
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・B
魔力精密度・G 魔力持久力・G
近接戦能力・B 肉体精密度・B
肉体持久力・E 知識量・C

備考
オライオンが誇る最強戦力 四神将の一人にして宣教師団の団長兼監獄長。世界各地に宣教を行う宣教師団の長でありながら監獄長も務める男、今回はあまり宣教師団としての仕事はなかったが本来は宣教師団と監獄長の仕事の比率は8:2くらい。

オライオン最強のベースボールプレイヤーでもあり 史上最強の投手として有名であり、その長いキャリアで既に数多くの偉業を成し遂げ世界中にファンがいる。その豪腕は戦闘にも活かされ鉄球を縦横無尽に飛び交わせ戦う。
ただ、スタミナ面に関してはそこまで超人的ではないため九回フルにマウンドに立つことは稀であり本来はリリーフとして起用されている。その為戦闘もあまり長引くとスタミナ切れを起こし何も出来なくなってしまう。

バッテリーを組んでいる相棒のダンカンとは親友というよりは人生の片翼。常に相手のことを思い常に相手の為に動く。年齢は離れているがそんなもの関係はなくお互いがお互いをリスペクトし合っている。休日は二人で朝から晩までキャッチボールをし仕事の日も仕事終わりには二人で軽く汗を流している。

名前・ ローデ・オリュンピア
性別・女
身体・身長165 体重58
年齢・22
異名・歌神将
好きな食べ物・お魚
嫌いな食べ物・加工した料理
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・B
魔力精密度・ D魔力持久力・C
近接戦能力・B 肉体精密度・D
肉体持久力・B 知識量・C

備考
オライオンが誇る最強戦力 四神将の一人であり聖歌隊の総隊長。聖歌によって神への祈りを指し示しオライオン全土の信仰心を維持する事を目的として設立された由緒ある組織の長。彼女自身も卓越した歌唱技術を持ち それは美と芸術の国エトワールを抑えてポルデューク最高の歌手として挙げられる程。一度国外で歌を披露したところ数十万の観衆が集まったとも言われている。

またパワーリフティングの天才でもあり、華奢に見える体は実は筋骨隆々であり 大男相手にアームレスリングで軽々勝利する怪力の持ち主。背中に背負った身の丈以上の銀十字を片手で振り回したりやりたい放題の化け物ぶりを発揮して戦う。

かつてはストリートで活躍するロックンローラーであった経歴を持ち、当時の感覚をまだ胸の奥底に残しており、感情が高ぶると地獄大総統が顕現しデスメタル聖歌を口遊む。その声量は戦闘でも活かされ魔術も銀十字さえも上回る彼女の真の切り札として振るわれる。


名前・ ダンカン・カスカモラス
性別・男
身体・身長180 体重190
年齢・45
異名・副監獄長
好きな食べ物・じゃがいも
嫌いな食べ物・グリーンピース
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・D
魔力精密度・C 魔力持久力・C
近接戦能力・D 肉体精密度・C
肉体持久力・A 知識量・D

備考
プルトンディース大監獄を守護せし副監獄長にしてトリトンの相棒、でっぷり太った巨漢でありその見た目から卑しく見られることの多いタイプの豚のような男。囚人を苛め抜く為なら手段を選ばず時として囚人自体を利用して無界落としを決行するほどの冷血漢。

だがそれは飽くまで仕事面での仲間内には非常に優しく部下からもとても頼りにされており、彼自身もまた部下を家族のように大切に扱っている。特にトリトンとは竹馬の友であり互いに『ダン』『トリー』と呼び合うほど親密でオフの日は基本いつも二人で一緒にいる。

オライオンベースボールリーグの名手であり、トリトンとはバッテリーを組む名捕手。この国で唯一トリトンの球を受けることが出来る男とも言われ如何なるボールもキャッチし、的確にチームに指示を飛ばす司令塔でもある。
その捕球能力は戦闘にも活かされ、如何なる攻撃も真っ向から受け止め受け流し鉄壁の守りを見せる。

メグの激辛香辛料を喰らいダウンし三日ほど悪夢に魘される日々を送ることになるも。目が覚めてからは直ぐに仕事に復帰。今はオライオンをまとめる為奔走するトリーの足元を守るべき監獄を取り仕切り奮闘している。

名前・ 烈剣のスカルモルド
性別・女
身体・身長172 体重67
年齢・29
異名・死番衆三隊長
好きな食べ物・卵
嫌いな食べ物・野菜
能力値
保有総魔力・D 魔力放出力・C
魔力精密度・C 魔力持久力・D
近接戦能力・B 肉体精密度・C
肉体持久力・C 知識量・D

備考
死番衆三隊長が一人 烈剣の異名を持つ女剣士。相手がどれだけ遠くに逃げても地の果てまで追いかけて斬りふせる猟犬とも謳われる執念深さを持ち合わせる怪物。

その卓越した剣技と『イグニッションバースト』を併用して使い、火炎を纏った剛剣で相手を圧倒するスタイルを得意としている。イグニッションバーストの練度だけで言えばイグニスを遥かに上回り、アルカナ下位No.なら単独且つ素手で制圧できる程の実力を持つ。

教皇のヴァヴとは同期であり、スカルモルドの徹底した任務至上主義とヴァヴの事なかれ主義と言う相反する思想故に対立。最終的にスカルモルドに敗れる形でヴァヴは神聖軍を去り挙句魔女排斥組織に加入してしまった。そのことを今でも気にしていたりする。

名前・ 激震のスヴェイズ
性別・女
身体・身長152 体重49
年齢・24
異名・死番衆三隊長
好きな食べ物・お肉
嫌いな食べ物・冷えたご飯
能力値
保有総魔力・D 魔力放出力・C
魔力精密度・D 魔力持久力・D
近接戦能力・B 肉体精密度・D
肉体持久力・B 知識量・E

備考
死番衆三隊長の一人 激震の異名を持つ女戦士。身の丈程の鉄槌を振り回す怪力の持ち主であり どんな抵抗も真正面から弾き返しどんな存在であれ容赦なく叩き潰す様から猟犬とも謳われる怪物。

ひたすらにパワーで押すパワーファイター。更にそこに振動魔術『ブレイクフリークエンシー』を追加し岩でも叩き崩す威力を生み出す。神将に次ぐ実力者と呼ばれるだけあり アルカナ幹部クラスとも互角に張り合えるタフネスとパワーを持つ。

実はトリトンの事が好きだがトリトンはダンカンの事が恋愛的に好きだと思っている。毎夜毎夜二人が付き合っていると考えていたらなんかそういうのもアリだと思い始めており、トリトンとダンカンの会話を他所から見て一人でほっこりしてる。

名前・ 黙殺のソグン
性別・女
身体・身長190 体重50
年齢・28
異名・死番衆三隊長
好きな食べ物・ブロッコリー
嫌いな食べ物・カリフラワー
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・C
魔力精密度・C 魔力持久力・C
近接戦能力・D 肉体精密度・B
肉体持久力・D 知識量・E

備考
死番衆三隊長の一人 黙殺の異名をを持つ女処刑人。二本の大鎌を巧みに操り次々と敵を切り裂くスタイルを得意としており、目の前にした敵を着実に追い詰め黙って任務を達成する様から猟犬とも謳われる。

二本の大鎌を持ち踊るようにして振るい敵の急所を狙う、そこから更に自分の影を操る『シャドウマリオネット』を使い手数を増やし敵を圧倒する斬撃の雨を降らせ相対した敵をバラバラに引き裂く。

無口な性格だがその実かなり傲慢な性格をしており、一人になると結構饒舌な上自分は三隊長最強だと信じて疑わない。が別にそんなことはない


名前・ レイズ・イースター
性別・女
身体・身長140 体重38
年齢・26
異名・邪教執行副官
好きな食べ物・トースト
嫌いな食べ物・卵
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・B
魔力精密度・B 魔力持久力・C
近接戦能力・G 肉体精密度・G
肉体持久力・B 知識量・C

備考
邪教異教を殺しテシュタルの正当性を世に示すオライオンの闇とも言うべき存在。我の強い邪教執行官たちの中では比較的気弱な部類でありいつもオドオドしており、上司のベンテシキュメからもいつも怒鳴られている。

戦闘時には基本的に魔術を用いて戦い近接戦はあまり得意とせず、雪操作魔術『スノージャックマン』を扱い周囲の雪を纏めて一つの人形にし、雪の巨人となって襲いかかる。

副官達の中では比較的扱いやすい為ベンテシキュメからも気に入られており、何だかんだいつも側に居る。

名前・ ジョーダン・ペンテコステ
性別・男
身体・身長192 体重75
年齢・32
異名・邪教執行副官
好きな食べ物・パイナップル
嫌いな食べ物・魚
能力値
保有総魔力・D 魔力放出力・C
魔力精密度・D 魔力持久力・E
近接戦能力・B 肉体精密度・C
肉体持久力・C 知識量・F

備考
邪教異教を殺しテシュタルの正当性を世に示すオライオンの闇とも言うべき存在。常にパンツ一丁の変態スタイルで生きている猛者、彼曰く南国のリゾート『天番島』にいつ行ってもいいように常にこのスタイルで待っているとの事。

風魔術を使い雪を舞いあげそれに乗るというまるで波乗りのような戦法での戦いを得意としており、高速で逃げる相手の追跡が彼の真骨頂。追跡力だけならば長官のベンテシキュメにも匹敵する能力を買われカルステンに声をかけられた。

ナリアとの戦いに敗れ森の中に放置されたがその後カルステンに回収され神敵との戦いが終わるまで近くの村で療養していた。

名前・ サリー・クリスマス
性別・男
身体・身長125 体重48
年齢・19
異名・邪教執行副官
好きな食べ物・無し
嫌いな食べ物・無し
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・C
魔力精密度・C 魔力持久力・C
近接戦能力・B 肉体精密度・B
肉体持久力・C 知識量・E

備考
邪教異教を殺しテシュタルの正当性を世に示すオライオンの闇とも言うべき存在。三人の副官の中でも最もベンテシキュメに近いといわれる天才であり、その容赦のなさから『血塗れサリー』とも呼ばれ恐れられる。

スコップ状の長物『鏟』の使い手であり、足元の雪を掻いたり舞あげた雪煙と共に奇襲を仕掛けたり雪と共に戦う戦法を取る。また雪崩魔術の使い手でもあり雪があればあるほど強くなる、逆を言えば雪がなければそんなに強くないがそんな心配オライオンでは不要である。

天才として長らく無敗を誇っており、幼いながらに自らの力の強さを自覚していたがラグナとの戦いにより伸びきった天狗の鼻がへし折られ、現在自信喪失中。

名前・ アクタイエ
性別・女
身体・身長161 体重52
年齢・26
異名・聖務団長
好きな食べ物・キャベツのスープ
嫌いな食べ物・レタス
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・C
魔力精密度・C 魔力持久力・B
近接戦能力・B 肉体精密度・B
肉体持久力・B 知識量・D

備考
ネレイド直属の部下にして闘神聖務教団の二大団長の一人、『氷上に咲く薔薇』を名乗りしレスラー。マスクマンのエウポンペとは相棒の間柄でありリングの上でも常に共闘している。

加速魔術などを申し訳程度に使うものの、彼女の真骨頂はルチャ・リブレを用いた多彩な空中殺法。硬い氷の上でも躊躇なく飛び的確に相手を捉えるその技量はオライオンレスリング界でも屈指の物。

エウポンペと共にタッグマッチ形式の大会を総なめにしており、タイマンならネレイド 二人ならアクタイエとエウポンペが最強だとファンからも強く語られている。

名前・ エウポンペ
性別・男
身体・身長200 体重82
年齢・26
異名・聖務団長
好きな食べ物・レタス
嫌いな食べ物・キャベツのスープ
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・C
魔力精密度・C 魔力持久力・C
近接戦能力・B 肉体精密度・B
肉体持久力・B 知識量・D

備考
ネレイド直属の部下にして闘神聖務教団の二大団長の一人、『氷上に咲く薔薇』を名乗りしレスラー。ルチャドーラのアクタイエとは相棒の間柄であり 彼女との息の合ったコンビネーションは観客を魅了する。

彼もアクタイエ同様魔術ではなくルチャ・リブレによる近接戦を好み、魔術を相手にしても一切引けを取らないだけのパワーと防御力を持つ。主にアクタイエとのタッグマッチでは攻めがアクタイエ担当サポートがエウポンペ担当で戦う。

アクタイエとは幼馴染であり、幼少期から近所のルチャ教室で育った仲。プロデビューしてからも無敗を誇ったが当時同じく無敗のチャンピオンだったネレイドと二対一の特別試合が組まれ完敗。二人掛かりでかかったにもかかわらずネレイドに足の裏以外をリングに着けさせることが出来ずに敗北しそれ以降二人ともネレイドに忠誠を誓い今の地位に収まっている。時代が時代なら二人とも神将になれていた器だったとも言われている。

実は最近アクタイエと結婚を前提に付き合いを始め、現在同棲中。

名前・ カルステン・インティライミ
性別・男
身体・身長185 体重56
年齢・82
異名・老神父 拳神将
好きな食べ物・キャンディ
嫌いな食べ物・苦いの
能力値
保有総魔力・G 魔力放出力・G
魔力精密度・G 魔力持久力・G
近接戦能力・A 肉体精密度・B
肉体持久力・E 知識量・B

備考
ネレイド達四神将よりも以前に神将を務めていた男。ボクシングの名選手であり『拳神将』の名で知られ、アルクカースのデニーロ エトワールのプルチネッラ アガスティヤのマダグレーナと並び魔女四本剣と呼ばれていた。

魔術は一切用いず拳闘のみで神将に成り上がっただけありその技量は凄まじく、年老いて全盛期の一割程度の力になってもエネルギー切れ寸前とはいえラグナを相手に圧倒して見せるだけのパフォーマンスを見せた。がもしこれが全盛期であったならラグナは万全でも危うかったかもしれない。

元々田舎から上がってきた暴れん坊であり、テシュタルへの忠誠と言うよりは半ばその荒い気性を闘争に向けさせるために家族によって軍に送り込まれた形。そこで彼は多くのものを学び多くを得て立派な戦士に育つ、そして最後にゲオルグと決着をつけ神将となった。

が神将になり世界の強者達に目を向けた矢先 当時世界最強の将軍を名乗っているたマグダレーナ相手に完敗を喫し、以降マグダレーナの幻影に囚われることとなる。彼が年老いてなお燦然と輝いていたマグダレーナの引退を機に彼もまた完全に現役気分を脱却し、最後にラグナとの戦いに挑む。

ラグナに敗北した後は自力で起き上がり連れ添った執行官全員を回収して近くの村にて療養していた。追おうと思えば追えたが彼はラグナの拳に神の敵対者足り得るものを見つけられなかったため教皇に反して不戦を選ぶ。

名前・ ゲオルグ・ワルプルギス
性別・男
身体・身長125 体重35
年齢・82
異名・枢機卿 七魔賢
好きな食べ物・セロリ
嫌いな食べ物・豆
能力値
保有総魔力・A 魔力放出力・B
魔力精密度・C 魔力持久力・D
近接戦能力・G 肉体精密度・G
肉体持久力・G 知識量・A

備考
テシュタル教のNo.2である枢機卿の地位に立つ男。聖王一派の一員として知られ今も教皇の治世を崩そうと暗躍している…と思われている男。実際は既に聖王への未練を捨てており、この命尽きるまで教皇に従うつもりでいる。

魔術導皇に次ぐ大魔術師達『七魔賢』の一人にしてオライオン一の識者でもある。また世界でも類を見ない三重合体魔術を個人で扱うことも出来る。
『ホーリーシャイン』『セイクリッドムーンライト』『レトリヴューショントワイライト』の三種類を重ね合わせそれぞれの強みを全面に出した合体光魔術『スティグマータ・グングニル』の使い手。
いくつもの魔術を重ね合わせているためその自由度も途方もなく、加速減速は疎か急発進急停止上下左右への方向転換分裂し手数を増やし、光の密度を上げ威力向上などゲオルグの思うがままに動き暴れ回る。

若い頃より魔術の才能に溢れており、当時は神将最有力候補として名前が挙がっていた程であり本人もまた聖王からの命令によりかつては神将を目指し、聖王の世の為邁進していた。
がそれが変わったのはカルステンとの出会いによってだ。最初は何よりも煩わしい邪魔者程度に思っていたが、いつしか最も信用出来る相手として見てしまうほどにぶつかり合い遂には和解。その後五十年近く連れ添い今も大の親友として時たまに語り合っている。

口は悪く意地っ張りで何かとつけて嫌味たらしい嫌われ口ばかり叩くその性格から教皇の敵である聖王一派として見られてしまうが、実際のところ彼はカルステン以外の神将を受け入れられないだけなのだ。自分が認めた彼こそが最強でなくては気が済まないのだ、老いてなおカルステンの女房役であることに変わりはないのだから。


名前・ 教皇のヴァヴ
性別・女
身体・身長150 体重46
年齢・28
異名・アルカナ幹部 No.5
好きな食べ物・デロデロにチーズのかかったピザ
嫌いな食べ物・味が薄い奴
能力値
保有総魔力・D 魔力放出力・C
魔力精密度・D 魔力持久力・D
近接戦能力・F 肉体精密度・E
肉体持久力・E 知識量・D

備考
大いなるアルカナの幹部にしてNo.5 教皇の名を戴く女。つまり下から五番目であり幹部全体から見ればかなりの弱小。しかし戦う相手の相性によっては完封も可能とかなりピーキーな人物。

使用魔術は禁忌指定を受けている『バウンドラバー』、どんな物体でもピンク色のゴム製の物質に変換してしまう錬金術と属性魔術のハイブリット。南の島にて取れる不思議な物質『ゴム』を量産する為作られた魔術だったがこれによって作られたゴムの処理方法が定まらないまま世に出てしまった為処理不可能なゴム製品が一時期そこら中に散乱し、とりあえずゴムの用途と一般的な加工法が定まるまで待ちましょうと言う事で禁忌指定されたまま忘れられた魔術。
彼女はこれを相手の武器に使用し無力化したり、紙などをゴムに変え引っ張る事で飛び道具として使用したりする。特に相手が剣を使っていた場合はほぼ一瞬で無力化出来る上ヘットのような『金属を操る魔術』を使うタイプには滅法強く、ゴム以外の物を武器として使う人間は彼女によって無力化される。

ただ、本人の近接戦能力はべらぼうに低い為、案外素手でなんとかなる。少なくともエリスは真っ向からぶちのめせるだろう。

アルカナによってオライオンでの作戦行動を命じられ『邪教アストロラーベ』と連携して動いていたが、ネレイド達が邪教アストロラーベを攻撃した際撃破され捕縛される。彼女的にはプルトンディースからもシンとかが助けにきてくれるもんだと思ったらあら不思議、いつのまにか死んだ扱いを受けて見捨てられていたことをヘット経由で知り。以降はアルカナと決別しヘットと共に地下で生きることに。
エリスと別れた後はヘットとテッドと一緒に地下に逃げ延び、今もアンダーグラウンド・クライムシティにて暮らしている。


名前・ 力のテッド
性別・女
身体・身長194 体重84
年齢・34
異名・アルカナ幹部 No.11
好きな食べ物・ガツガツに胡椒のかかったステーキ
嫌いな食べ物・水っぽい物
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・C
魔力精密度・D 魔力持久力・C
近接戦能力・B 肉体精密度・D
肉体持久力・B 知識量・G

備考
大いなるアルカナの幹部にしてNo.11を預かる幹部。パワーだけならペーやレーシュに匹敵すると言われる巨体を誇る筋肉質な女戦士。元々アルクカースでも有名な喧嘩師として生きていたがその有り余る闘争本能から国外へ出てアルカナに加入し、強敵を求めて魔女と敵対する日々を過ごしていた。

使用魔術は『パンプアップビルド』、一時的に筋肉を増強し無双の剛力を手に入れる強化魔術である。これ使えばどんなもやしもあっという間にマッシヴボディを手に入れ一流の戦士に匹敵するパワーを発揮することができると言われている。
ただし、使用後は一気に筋肉が萎みスプーン一つ持てない貧弱な体になってしまうと言う激烈極まる副作用があることが後々になって判明し、その後一転し禁忌魔術指定を受けた。
これを使えるのはこの魔術を開発した人物と似たような身体構造をしている人間のみ、つまり一部の適性を持つ者しか使用ができないとされている。テッドはその適性を持つ数少ない人間であり それであるが故に存分に使えているのだ。

触れ込みとしては『パワーだけなら最強格!レーシュとペーにも勝る!』と言うものだが実際のところはマジでパワーだけしか勝っておらず、殴り合いをしたら二人に普通に負ける。


ヴァヴと共にオライオンでの作戦行動を命じられていたが、それもネレイドとの戦いに敗れ頓挫する。恐らく人生で初めてと言える力を負けを前に一時は自信喪失した物の深く悩めるだけの頭もないので今はあんまり気にしておらず、ヘット達と一緒に地下で楽しく暮らしている。


名前・ リゲル・エクレシア
性別・女
身体・身長175 体重72
年齢・八千歳以上
異名・夢見の魔女
好きな食べ物・鶏肉の水茹で
嫌いな食べ物・生の赤身肉
能力値
保有総魔力・SS 魔力放出力・測定不能
魔力精密度・S 魔力持久力・S
近接戦能力・A 肉体精密度・S
肉体持久力・S 知識量・SS

備考
備考
七つの魔女大国の一角 オライオンの教皇にして八人の魔女の一人。女神レイシアが作り上げ数千年の歴史を持つアストロラーベ星教を解体しテシュタル教へと作り変えた張本人にして当教会の不動の教皇。

幻惑魔術の達人であり五感全てを惑わせるその幻惑は最早現実と大差がない程にまで高められており、魔女達は彼女の技をして『一言で世界を塗り替える神の如き力を持つ』とまで形容するほど凄まじい力を持つ。

刃の雨で世界を覆い尽くしたり、相手を夢の世界に閉じ込め記憶を元にした幻影と無限に戦わせたり、一気に多大な情報を相手の頭に叩き込み脳みそを破裂させたりなど。幻を操るとは思えないほど壮絶な殺傷能力を持ち 幻だと思って迂闊に近づくと瞬く間に殺されてしまう。

そんな恐ろしい力を持つものの、リゲル本人はとても温厚かつ優しく、常に民衆の事を考え時に身分の知れぬ子供を拾って弟子として育ててたりする程心優しい性格をしている。ただ優しいには優しいが少し抜けている部分がありその上で更に地味に猪突猛進な部分も持ち合わせるため、ミスる時は全力でミスってすっ転ぶタイプ。

ネレイドの事は本当の娘として愛しており、彼女には弟子としてではなく一人の人間として幸せになって欲しいと心の底から願っている。その為ならば殺されてもいいとさえ思っているほど…。二人の間に血の繋がりはないが その心は本当の親子以上に強く繋がっていると言える。

一度受けた恩義は忘れぬ主義であり、師匠であるシリウスと敵対した時も最後まで和解の道を探していたほど。だがその未練をシリウスに利用され操られてしまっている。

 
言ってしまえば一からテシュタル教の教えを一人で作り上げた人物であり、その教えは主に『元からアストロラーベ星教にあったもの』と『原始の聖女ザウラクの教え」と『原初の魔女シリウスの教え』の三つのブレンドである。

例えば宗教然とした教え絶対主義の風潮を作り上げた教えの数々路はアストロラーベ星教から。
例えば外で思いっきり遊べ!と言うスポーツを呼びかける教えは原始の聖女ザウラクの寒さを凌ぐ為国民に呼びかけた教えから。
例えば食物は加工せず食べると言うのはシリウスの生物が好きな所から来ている。

それらを三つ合わせてテシュタル教と星神王テシュタルという偶像と物語を作り上げ民衆が信仰しやすい土台を用意し、そこに向けて祈ると同時に健やかな生活を送ってもらえるようリゲルが開発したのが『テシュタル教』である。分かりやすく言うなればテシュタル教は宗教ではなく魔女リゲルが作り上げた『法律』にして『健やかな生活を送るための豆知識集』の混合である。

だが、確かにテシュタル教は偶像であり 星神王テシュタルという存在は居ないのかもしれない。ただテシュタル教の元となったアストロラーベ星教の聖典には確かに『星神王』の記述がある。そして…それは一万年前にこの地上に顕現した神である女神レイシアの別名であるとも言われている。

本当に女神レイシアが実在したかは分からないが 少なくともレイシアが作り上げたアストロラーベ星教は実在しており レイシアが説いた教えは今も残っている。

名前・ ホトオリ・エクレシア
性別・男
身体・身長230 体重145
年齢・不明
異名・羅睺十悪星 聖人
好きな食べ物・無し
嫌いな食べ物・無し
能力値
保有総魔力・S 魔力放出力・S
魔力精密度・S 魔力持久力・S
近接戦能力・SS 肉体精密度・S
肉体持久力・測定不能 知識量・無し

備考
備考
シリウスの配下にして史上最強の彼女が己の部下足り得ると判断された十人の猛者 羅睺十悪星の一天。現代オライオンでは頑強かつ健全な肉体の象徴として扱われ オライオンスポーツ教会の公式ロゴマークに使われている程知名度がある人物。

究極の肉体を持つと言われ、そのフィジカルはアルクトゥルスもアミーも上回る程。指を軽く弾けばそれだけで空気の弾丸となり唾を吐けば岩をも穿つ鋼鉄さえ引き裂く水の刃となるなど常軌を逸した身体能力を武器に戦闘を行い!生体電気で電流を纏ったり、シバリングで発火したりなど魔術を使わず大魔術並みの現象を引き起こす。

まさに魔女に匹敵する肉体的超人、シリウスをして『人の可能性の象徴』、かつて魔女達を苦しめた古の超人。

リゲルとは親子の関係にある、がしかしホトオリはリゲルがまだ幼い頃に彼女をシリウスに引き渡し育てる事を諦めていた為 親子としての関係は非常に希薄。
羅睺になる前は聖人として人々の祈りに呼応する救済の具現として聖女ザウラクにこき使われていた。そこをシリウスに救われる形で羅睺十悪星に加入する。


エリスが閉じ込められた夢の世界にてリゲルの記憶を元に作られた幻像として今章に登場しエリスとシンを瞬く間に制圧しかける。だが彼は無用に力を振るうタイプではない為エリス達の実力ならば本気を出すこともないと全く実力を出していなかった。それどころかリゲルの魔術では本来の実力再現出来ない為、言ってみれば大幅に力を削がれた上で手加減までされていた状態。
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