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三章 争乱の魔女アルクトゥルス
魔術まとめ《三章登場分まで》
しおりを挟む三章までに登場した魔術を記載しまとめてあります、ネタバレのオンパードなので先ずは三章を最後まで読むことをお勧めします。
一応全て網羅しているつもりですが抜けがあったりした場合は報告等お願い致します。
現代魔術
今現在世界で主流として使われている魔術体系、遺跡や口伝にて伝わる古式魔術の術式の一部を切り取り書き換え作り変え生み出される魔術で、誰でも使えるようそして戦闘中でも問題なく使えるように詠唱は短め、その分威力の絶対値は低い
『ゲイルオンスロート』(使用者・レオナヒルド)
突風を巻き起こし相手を吹き飛ばす風魔術、効果範囲は広く威力も高いがその分綿密な操作は出来ない、レグルス曰く派手なだけでスマートな魔術ではないとのこと
『ブリザードセパルクロウ』(使用者・レオナヒルド)
冷気を溢れさせ対象を凍らせる氷魔術、効果範囲が広く威力も高いが例の如く綿密な操作はできない、レオナヒルドの扱う魔術の中でトップクラスの殺傷能力と扱いにくさを誇る
『グリッターエグズキューション』(使用者・レオナヒルド)
光の刃を乱舞させて敵を切り刻む光魔術、レグルス相手には全く効果がなかった魔術の一つ、効果範囲はとても広いが威力は低く 光の刃も火傷を負わせる程度の熱量しかない
『カラミティブリッツ』(使用者・レオナヒルド)
黒い魔力弾を発射する闇魔術、レオナヒルドの魔術にしては地味で効果的な物、事実出が早く咄嗟の回避によく使う、レグルス相手にもエリス相手にも効かなかったが
『ノクシャスカクタス』(使用者・レオナヒルド)
麻痺毒を持つ触手を出して相手を行動不能にする魔術、レオナヒルド自身この魔術のことが嫌いなので出来れば最後まで使いたくないと思っている、しかしいざ使ってもレグルスには効かなかった
『ヒートファランクス』(使用者・レオナヒルド)
熱の衝撃波を放ち敵を吹き飛ばしながら防御も行う攻防一体の炎魔術、レオナヒルドが炎熱系魔術を得意としていることもあり、レオナヒルド使用魔術の中ではかなりの練度を持つ
『フレイムタービュランス』(使用者・レオナヒルド)
炎の嵐を作り出し周囲を焼き尽くす炎魔術、レオナヒルドの持つ魔術の中で最も安定した威力を持ち使用者自身からの信頼度も高い必殺魔術
余談だがレオナヒルドの使う魔術は市販で教本を買えば誰でも使えるものが多く、その知名度も高い
『ハイドロスワール』(使用者・デティフローア)
水を振りまきながら進む渦巻きを虚空に作り出す魔術、攻撃力は低くどちらかというと炎に対する防御として使われることが多い
『サーマルフィールド』(使用者・デティフローア)
周辺の温度を強制的にあげる魔術、攻撃能力は低く敵の氷結魔術を防ぐのによく使われる、これ単体で使うとただ部屋がめちゃくちゃ暑くなる程度で済む
『ウインドウインパクト』(使用者・デティフローア)
風の衝撃波を放つ風魔術、突風と言えるほどの威力でこれを攻撃に用いるというよりは何かを吹き飛ばしたりすることによく使われる
『ブリザードロクセファランクス』(使用者・デティフローア)
冷気の爆発を起こして周囲を攻撃しながら防御を行う攻防一体の氷魔術、所謂ヒートファランクスの氷版、両方をぶつけると互いに互いを打ち消しあって相殺しあう
『オールスイーパー』(使用者・デティフローア)
風を使ってササっと部屋を片付ける魔術、になる予定だった大量破壊魔術、巨大な竜巻を作り暴走して危うく使用者本人も死ぬところだった為要改善のレッテルを貼られ封印された
『デリュージバースト』(使用者・フアラヴィオラ)
水を凝縮し 目の前の全てを吹き飛ばす水の大魔術、使用者の練度と魔力量がそのまま威力に直結する正直な魔術、その分ヴィオラのような実力者が使うととんでもない威力になる
『サンダースプレット』(使用者・デイビッド)
無数の雷を作り出し攻撃する雷魔術、デイビッドはこれを剣撃と共に使う為紫電のデイビッドと呼ばれるようになった、剣術と相性のいい魔術かと聞かれると微妙なところ
『リカバリーオラトリオ』(使用者・ナタリア)
傷を癒す治癒魔術、その中でも最も一般的な魔術であり これ一つ覚えているだけで大概の傷は治せる、しかし身体構造への深い理解も必要である為取得難易度は他の魔術より高い
『エアロック』(使用者・エリス)
空気と風を固め壁を作る魔術、エリスが初めて手に入れたオリジナル魔術であり攻撃力は当然皆無だが そのまま防御用の壁にしたり足場にしたりと使い勝手はいい、本来は防御用に作った魔術だがエリスはこの後別途に天輪という防御法を手に入れてしまう為 いきなり立場が怪しくなってしまった悲しき魔術
付与魔術
物体に魔力を通し その物体そのものを一つの術として扱う魔術、魔力を通した際絶大な負荷がかかり 脆い物ではそれに耐えきれず自壊してしまう為、基本的には鋼製の武器に使うのが主流、また武器の質が高いとその分強力な魔術を付加できる為 魔術の腕以上に持つ武器や本人の実力が問われる魔術
『二式』『三式』と数が上に行くほど付与魔術としては上級の物になり、威力は高くなり武器への負荷は強くなる
『多重付与魔術』(使用者・ラグナ)
複数の付与魔術や一つの付与魔術をいくつも重ねて使う魔術、通常の付与魔術をいくつも重ねがけすることができるため 通常の物よりも強力かつ出来ることが多い、付与魔術であればどんなものでも多重でかけることが出来るが肝心のラグナが初球の付与魔術しか使えないので 上手く生かしきれていないところがある
今後もし強力な付与魔術を覚えることがあれば これも一気に化ける可能性がある
『付与魔術・神速属性付与』(使用者・ラグナ)
武器を振るう速度を上げることができる魔術、これを用いて斬りかかれば目にも留まらぬ速度で斬りかかることができるが、威力はあまり変わらないので攻撃力はあまりでない
『付与魔術・破砕属性付与』(使用者・ラグナ テオドーラ バードランド)
武器に打撃属性を乗せることができる魔術、剣でもなんでもこの魔術を付与して攻撃すると打撃になる、またその衝撃は凄まじく 魔獣の体に大穴を開ける威力がある
『付与魔術・斬撃属性付与』(使用者・ラグナ)
武器に斬撃属性を乗せることができる魔術、鉄槌でもなんでもこの魔術を付与して攻撃すると斬撃になる、この魔術を付与すればナイフ一本で岩を両断するほどの威力を出すことが出来る
『付与魔術・頑健属性付与』(使用者・ラグナ バードランド)
武器に頑健属性を乗せ、硬く壊れにくくする付与魔術、付与魔術が乗った一撃を防ぐにはこれまた付与魔術で防がねば武器が壊れてしまう、この魔術はそんな敵方の攻撃を確実に防ぐ為の防御用付与魔術と言える
『付与魔術・爆裂属性付与』(使用者・ベオセルク)
武器に爆裂属性を乗せることができる魔術、これを付与した武器で攻撃すると触れた部分が破裂し敵を吹き飛ばす効果を持つようになる、何に当たっても爆裂してしまう為少し扱い辛い面がある
『八重付与魔術・破砕属性八連付与』(使用者・ラグナ)
ラグナが振り絞り叩き出した多重付与魔術、ラグナにとっての今の限界値、多重付与魔術のやり方は以前アルクトゥルスが気まぐれで教えたものであり それを反復し何度も使い込むことでラグナがたどり着いた境地でもあるが、この数の付与魔術に耐えられる武器は今現在地上に存在しない
『付与魔術二式・蒼輝装渾』(使用者・ホリン)
蒼色の輝きを放つ付与魔術、付与することで攻撃力防御力速度など基本的な能力が全体的に向上する強力かつ使い勝手のいい付与魔術ではあるもののホリンという人物の特性上 あまり活かせていない
『付与魔術二式・王羅之獄』(使用者・リバダビア)
金色の輝きを放つ付与魔術、付与された武器を振るうと衝撃波が飛ぶようになり 見た目以上に攻撃範囲が伸びる、これを付与した武器を振り回しながら敵軍に突っ込むだけでかなりの損害を与えられる
『付与魔術三式・黒鉄練磨』(使用者・アルミランテ)
黒鉄の輝きを放つ付与魔術、これを付与された武器はどんなものでも山のように硬くなり、並大抵の攻撃では寧ろ弾きされ攻撃した方が逆にダメージを負ってしまう、頑健属性付与の完全上位互換
『付与魔術五式・城郭崩し』(使用者・ルイザ)
赤黒い輝きを放つ付与魔術、一撃で城を破壊し尽くす程のエネルギーを付加する上位付与魔術、これを使いこなせる腕と受け止めきれる武器の双方が揃ってやっと使いこなせる術であり、ルイザはこれを使いこなせるからこそ 『城門砕き』の異名を持つようになった
『付与魔術八十二式・紅蓮覇濤』(使用者・デニーロ)
紅蓮の輝きを放つ付与魔術、今現在確認される現代付与魔術の中で最も威力が高く古式付与魔術に近い力を持つ現代付与魔術の頂点、これを受けた人間は人の形を保てず彼方まで吹き飛び この一撃で軍勢さえも薙ぎ倒す、使用者のデニーロはこれを15歳の時から使いこなせていたという
古式魔術
はるか古より使われていた魔術本来の形、詠唱が長く取得難易度も高い オマケに使用者を選ぶ為長い歴史の中現代魔術に取って代わられた存在、今現在使えるのは魔女と魔女の弟子だけとされるのが一般的である
ただ魔力を使い現象を引き起こす現代魔術と違い、己の中に再現した異なる世界の法則を現実に反映させ いずれ世界そのものを発現させるための一環なのではないかとエリスは考察している
その真意と始祖は不明とされている
基本的に弟子が使える物は一部の例外を除いて全て師匠も使える
『颶風よ この声を聞き届け給う、その加護 纏て具足となり、大空へ羽撃く風を 力を 大翼を、そしてこの身に神速を 『旋風圏跳』』(使用者・エリス レグルス)
風を纏い空を跳ぶ高速移動魔術、使用者の練度により速度と操作性は変わっていく、エリスが今現在最も使用し得意とする魔術
風を纏わせ相手の体を投げ飛ばしたり 岩や木を砲弾代わりに使ったりと変則的なレパートリーは最も多い魔術
エリスとレグルスのスピードは全く違い、もしレグルスが全力使用したならば 世界を数周出来るほどの速度を叩き出すことができる
『狂風よ この祈りを聞き届け給う、その怒り 纏て刃となり 、我が敵を打ち払う風を力を 大嵐を、そして凡ゆる全て誅伐を 『迅風圏投』』(使用者・レグルス)
旋風圏跳の応用技、相手を風で吹き飛ばしその後地面へ叩きつける完全攻撃技、エリスの使う旋風圏跳投げよりも攻撃力が高く、敵を叩きつけた地面が砕け散るほどの威力を持つ
『焔を纏い 迸れ俊雷 、我が号に応え飛来し眼前の敵を穿て赫炎 爆ぜよ灼炎、万火八雷 神炎顕現 抜山雷鳴、その威とその意が在る儘に、全てを灰燼とし 焼け付く魔の真髄を示せ 『火雷招』』(使用者・エリス レグルス)
炎を纏った雷を放つ攻撃魔術、単純明解な高火力持つ魔術、未熟なエリスが使っても岩の壁を融解させる程の威力がある、むしろ威力が高すぎる節があり 変にボカボカ使うと逆に戦いづらいと最近エリスに思われている、それでもエリスの中では未だに『高火力=火雷招』のイメージはある
レグルスと言えばこの魔術とスピカは言うが別にこの魔術をたくさんレグルスが使っているからとかではなく 単純にスピカが初めて見たレグルスの魔術であるためこの感想を抱いているだけ
『炎を纏い 迸れ轟雷、我が令に応え燃え盛り眼前の敵を砕け蒼炎 払えよ紫電 、拳火一天 雷神降臨 殻破界征、その威とその意が在るが儘に、全てを叩き砕き 燃え盛る魂の真価を示せ『煌王火雷掌』』(使用者・エリス レグルス)
炎の雷を纏った拳を放ち、衝撃と共にそれらを炸裂させる超至近距離魔術、射程を抑えた分威力が跳ね上がっており ゼロ距離から放たれる為防御の上からでも相手を弾き飛ばす高火力を持つ
『大いなる四大の一端よ、我が手の先に風の険しさを与えよ『風刻槍』』(使用者・エリス)
風の槍を生み出し敵を貫く風の古式魔術、詠唱が短く発動も早いため、エリスも迷ったら使う場面が多い、またエリスの魔力制御にかかれば 壁のように展開したりと応用も可能でありかなり使いやすい魔術
『大いなる四大の一端よ、我が手の先に風の険しさを与えよ、荒れ狂う怒号 叫び上げる風切 、その暴威を 代弁する事を ここに誓わん『颶神風刻大槍』』(使用者・レグルス)
所謂『風刻槍』の強化版、竜巻やハリケーンを想起させるほどの風を敵めがけ放ち吹き飛ばす風の古式大魔術、レグルスが用いればこれ一つで敵軍を壊滅させるだけの威力がある
ただ強力になった分応用の難易度は上がっており、形を変えたり操作したりと言った行動は難しくなっている、出来ない事もないがこれを自由に操作できる腕前なら別の魔術使った方が早い
『振るうは神の一薙ぎ、阻む物須らく打ち倒し滅ぼし、大地にその号を轟かせん、『薙倶太刀陣風』』(使用者・エリス レグルス)
横に払うような突風を叩きつける風の古式魔術、単純な魔術ではあるが多くの形態変化を用いる事が出来る応用力の高い魔術、相手を切り裂く基本形態の扇舞と打撃力特化の払槌 切断特化の神千斬等多くの形態を持つ
『輝く穂先響く勝鬨、この一矢は今敵の喉元へ駆ける『鳴神天穿』』(使用者・エリス)
指先から一筋の雷を放ち敵を穿つ又は感電させる古式魔術、詠唱が短く出も速い小技のような魔術、ただどうにも威力が低い どちらかというと古式魔術初級編に当たる魔術
『我が吐息は凍露齎し、輝ける氷礫は命すらも凍み氷る『氷々白息』』(使用者・エリス)
吐息を吹雪に変え、相手を凍らせたり 氷の礫を放って攻撃したりする古式魔術、振り撒けば面での攻撃 一点集中の点攻撃など汎用性は高いが、吐息を吹雪に変えている為呼吸できないと使えない
『厳かな天の怒号、大地を揺るがす震霆の轟威よ 全てを打ち崩せ、降り注ぎ万界を平伏させし絶対の雷光よ、今 一時 この瞬間 我に悪敵を滅する力を授けよう『天降剛雷一閃』』(使用者・エリス)
自分の周囲を猛烈な電撃で覆う雷の古式魔術、威力が高く射程が短いという分かりやすい魔術である、指向性を持たせれば一メートルくらいは前方に飛ばせる
『爆雷風刻赫熱槍』(使用者・エリス)
風と炎と雷を掛け合わせる合体魔術に爆薬を加え作り出したその場限りの魔術、様々な要因が重なり撃てる物であり再現は難しいが、その威力は今のエリスの実力で出せる最大火力を大きく上回る物
魔術と呼べるかは怪しいところがあるが、エリスの創意工夫が作り出した奇跡の一撃を見たレグルスは実は密かに微笑んでいたという
『火天炎空よ、燦然たるその身 永遠たるその輝きを称え言祝ぎ 撃ち起こし、眼前の障壁を打ち払い、果ての明星の如き絶光を今『天元顕赫』』(使用者・レグルス)
純粋な熱の暴威を放ち全てを蒸発させる炎熱系統の極地のような古式大魔術、物質であればどんなものでも融解させ消滅させられるが威力があまりにも高く、余波で周辺の家屋も焼き尽くしてしまう可能性があり、天高く飛ばしても直下の森を乾燥させてしまうこともある
『轟く雷 はたたく稲妻、荒れて乱れ 怒りて狂う天の叫びを代弁せしその光を以って、全てを焼き尽し 無碍光と共に寂静を齎せ 『雷霆鳴弦 方円陣』』(使用者・レグルス)
雷の鏃を四方八方へ乱射し多勢を制圧する広範囲古式大魔術、防御しても防御ごと貫き逃げても追ってくる高い制圧能力を持つ、が反面敵を識別する機能はないので迂闊な場面で使うと大変なことになる、方円陣以外にもレパートリーは存在する
余談だが鳴神天穿はこの魔術の下位互換に当たる
『此れ為るは大地の意志、峻厳なる世界を踏み固める我らが礎よ今、剛毅剛健を轟かせ屹立し眼前の全てを破砕せよ『岩界隆鳴動』』(使用者・エリス)
大地に存在する岩や石を操り敵を攻撃する岩石系古式魔術、形だけでなく操った岩の硬度も操れる為物理防御力・攻撃力に長ける、又隆起させ足場にしたり逆に足元の岩を崩すなどの応用度は高いが、操れるのは岩や石だけなので 空中や水中では使えない
『意味を持ち形を現し影を這い意義を為せ『蛇鞭戒鎖』』(使用者・エリス レグルス)
魔力で編まれた縄を作り敵を拘束する魔術、縄は蛇のように使用者の意のままに動き 伸縮性も高く頑丈でこれで拘束されれば中々抜け出せない、発動後もしばらく縄として残り続ける
『その口に堰はなく、真実は今蛇籠を打ち崩す『白日口露』』(使用者・レグルス)
所謂自白魔術、使われた者は意思とは反対に知っていること全てを吐き出してしまう、どんなことでも吐かせられるが、対象が知らなかったり真実とは別のことを教えられていたりする場合があるので 何でもかんでも真実が知れるわけではない
『形を為さぬ虚空に形を与え 命無き力に命を与え、我が意志のまま駆ける偽りの生よ、今ここに芽生え出でよ『霊帝獣王招来』』(使用者・レグルス)
魔力で出来た獣を作り出し操る魔術、レグルスはこれを使い馬車を引いているが別に馬以外の獣も作り出せる、これを使って獣に代わりに戦わせることも出来るが そんなことするくらいなら自分が戦った方が早かったりする、正直使い勝手が悪い魔術だとレグルスは感じている
『天空よ この叫びを聞き届け給う、その意思 纏て飛廉となり、世界を抱く風を力を 大流を、そしてこの身に神速を『神風瞬統』』(使用者・レグルス)
旋風圏跳の究極形態、音速に近いスピードで自在に動くことが出来るがその分使用者にも絶大な負荷をかけてしまう魔術、これを使って跳ぶだけで 放たれる衝撃波街一つ吹き飛ばす程のものが生まれる
『絶界八宝狩籠』(使用者・レグルス』
魔力で世界ごと隔離し相手をその場に留める封印魔術、とんでもなく長い詠唱を持つ分影響力は絶大であり 本来ならこれを使われた時点で相手は詰みであるが、魔女には通用しない…かと言って魔女以外にはあまり使う機会がない
『色不異空 空不異色 色即是空 空即是色、この世は在るようにして無く 無いようにしてまた在る、無とは即ち我であり 我とは即ち全であり 全とは即ち万象を意味し万象とはまた無空へ還る、有は無へ転じ 万の力は未生無の中ただ消え去る『天元無象之理』』(使用者・レグルス)
レグルスの持つ固有の古式魔術 虚空魔術の一つ、目の前に存在するあらゆる力を無に帰し 文字通り無力にする魔術、これを受ければどんな魔術も技も立ち所に消え去り 人間も体から力が霧散し気を失ってしまう、一定時間経てば元に戻るが 受ければ魔女といえどタダでは済まない、クリーンヒットすれば魔力の塊である魂さえも消えてしまう
かつての命を奪うことを一切躊躇しないレグルスならいざ知れず、今の命を奪うことを嫌うレグルスはこの魔術の使用を直前まで渋っていた
簡単に言うならHPとMPを強制的に1にする魔術
『癒せ…我が手の中の小さな楽園を 、癒せ…我が眼下の王国を、治し 結び 直し 紡ぎ 冷たき傷害を 悪しき苦しみを、全てを遠ざけ永遠の安寧を施そう『命療平癒之極光』』(使用者・スピカ)
周囲に祝福の光を飛ばし、触れた者を肉体的 精神的 魔力的に全快させる治癒の古式魔術、対象を選べない為敵さえも回復させてしまうことがある為戦闘向きではないが街中で用いれば街一つを癒し切ることが出来る
『その者に癒しを、彼らに安らぎを、我が愛する全てに穏やかななる光の加護を『遍照快癒之憐光』』(使用者・スピカ)
対象一人を治癒させる古式魔術、なのだがスピカ程の圧倒的使い手が用いれば対象の体の中でエネルギーを溢れさせ逆に殺すことも可能、治癒魔術を防ぐ術はない為 死を回避するには治癒のエネルギーを余らせないように自らを傷つけねばならない
『鬼に会うては鬼を穿つ、仏に会うては仏を割る、我が手には山を割る剛拳を 我が足には海を割る豪脚を、我が五体に鬼神を宿し我今より修羅と成る『紅鏡日華・三千大千天拳道』』(使用者・アルクトゥルス)
三千近い付与魔術を纏めて付与する古式付与魔術、身体能力は数段階上に強化されただでさえ強いアルクトゥルスの体術が更に研ぎ澄まされる、これを用いたアルクトゥルスに殴り合いで渡り合える人間は そうそういない
三千近い付与魔術を同時に使うだけで別に強さが三千倍になるわけではない
『天は地に 闇は光に 死は生に、此れ成るは太古の傲慢なりし神の定めた愚法を塗り潰す、我ら人の嘆きの血飛沫、連綿と紡がれた悲劇に打たれる一つの終止符 天を穿つ神への嚆矢、運命を捻じ曲げ 失われた彼の者の息吹を、今一度 我が手で冥府より奪い返し、神の時代を終わらせよう…『輪廻天星反魂之冥光』』(使用者・デティフローア?)
再現は不可能とされる三大魔術のうちの一つ『完全なる死者蘇生』を行うことができる古式極大魔術、どう言う原理の魔術なのかどう言う経緯で生まれたのかどうやったら発動するのか全てが不明である、ただ一つ言えることはデティフローアがあの時使ったものは未だ不完全なものであるとのことだけ…魔術自体が不完全だったのか別の要因が不完全だったのかは それまた不明
…………………………………………………………………
オマケ
エリスの魔術火力ランキング
一位・爆雷風刻赫熱槍 威力250
これをカウントするのは些か卑怯な気がしますが一応…、エリスに出来ることを全てやった結果生まれた一回限りの大魔術、もう一回やれと言われても出来ませんがその威力は絶大、エリスが想像していた以上の威力が出たのはもちろん驚きましたが、これを喰らって立ち上がったベオセルクさんの底知れなさの方が怖いですね
二位位・煌王火雷掌 威力180
エリス最強の近距離魔術です、決まればほぼ一撃ですがこれを使わねば勝てない相手に当てようと思うとすごく大変です、ただそれに見合う威力はやはり魅力ですね
三位・天降 剛雷一閃 威力120
煌王火雷掌に比べればまだ射程はありますがそれでも近距離じゃないと使えないので使いづらいです、それにこれを撃てるくらい近づいてるなら煌王火雷掌使っちゃうかもしれません、それでも超強力な電流はただそれだけでも使い道がありますがね
四位・颶神風刻大槍 威力100
威力 射程 どちらを取ってもトップクラスのエリスの主戦魔術です、やや出が遅いのが問題ですがいざ使えば間違いなく戦況に影響を与えられるのが強みですね
五位・火雷招 威力100
多分エリスが持つ魔術の中で一番射程が長いです、ただその分制御するのが大変で街中じゃまず使えません、多分これは最初に習うべき魔術ではなかったんだと思います…エリスがズルしたのでなんとなく使える状況にありますが、多分極めるのは一番最後になるかもしれません
六位・薙倶太刀陣風 威力90
扇舞 払槌 神千斬など様々な形態変化が可能な魔術で多人数戦で真価を発揮します、威力も申し分ないのでとても使いやすいですね、ただ攻撃力とは別に突破力が低い為防がれるときは防がれます
七位・風刻槍 威力70
何だかんだ攻撃魔術の中では一番使ってる気がします、それだけ使いやすいです 威力も射程も発生も早いので困ったらこれを撃つようにしてます、効かないこともままありますが…
八位・氷々白息 威力50
相手を凍らせたり 凍らせた礫を放ったりと色々使えます 威力が高いかと聞かれれば少し考えちゃいますね、あと唯一エリスの使える冷気系の魔術です
九位・鳴神天穿 威力30
威力はとても低いです、でも貫通力が高く 電撃なので威力関係なく人間相手なら気絶させられる便利な魔術ですね、詠唱が短く直ぐに出るので詰まった戦況下ではとても有用ですね
番外・旋風圏跳 威力なし(叩きつけは60くらい)
間違いなくエリスが最も多用している魔術です、練度も最も高く 応用法も広くエリス的には万能の魔術だと思ってます、威力はないですがこれ抜きで戦えって言われたらエリス何にもできなくなっちゃいます
番外・岩界隆鳴動 威力なし (そのままぶつけると50くらい)
エリスはよく防御に風の壁などを用いますが、こちらは岩を操ることができるので堅牢さで言えばこちらです、ですが街中で使うと舗装された道をぶっ壊すことになるのでやっぱり街の中じゃ使えませんね、あと地面が柔らかい土とかでも使えません
使用状況が限定されるのでどうしても使いにくい印象を受けます、師匠はこの魔術をどうやって使ってるのかな
ちなみに余談なんですけど、レグルス師匠の火雷招はエリスの目測では多分 威力7500くらいあると思います、本気で撃てばもっと強いかもしれませんがね
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紅 蓮也
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スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
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