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混浴風呂
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起き上がって、睨みつけながらもゆっくりと俺から奪い取ったミニスカートを穿く余裕は大物感を漂わせている。
「貴族の娘である私を侮辱して、パパに言いつけたら貴方達は家族もろとも消し飛んじゃうんだから」
いくら貴族でもそれは無理だろうと思いながら、ミゼルがこの国の王の娘だとしったら逆にどう思うのだろうか。
そもそもこんなやり取りが嫌で、ロイエルーンは身分を隠し、更に保護者の参加するイベントはジュリアーノに任せてきたんだと想像できた。
座席に戻った俺達に、ミゼルの友達が即座に群がってきた。
「ミゼル何処行ってたのよー」
「お兄ちゃんにふんどしの締め方とトイレを教えてたの」
「なにそれ、ウケるんですけど。ミゼルのお兄ちゃん、ふんどしの締め方しらないでちゅか?」
「もしかして普段からしないノーフン?」
「お兄ちゃんアイドルはトイレなんて行きませんを信じてる派? トイレはいかないけど野外ならどこでもします派?」
「やだお兄ちゃん、男らしいっすねー」
「きゃははははー」
こいつら、産まれて十歳だけど現世の十歳より利口で、見た目高校生だけど現世の高校生より中身は子供で。猫耳は処女の証で下着のパンツは無くて男女ふんどし。
魔王討伐で現世に帰るまでに、現世とこの異世界との違いに慣れるのも一苦労だな。
ちなみにスライムトイレは、風呂場の浴槽並みの大きさのスライムの上にクッション程度のスライムを敷いて、それに用を足すと全て吸収してくれ、しかもお尻も洗浄もしてくれる。最後に大きなスライムが用を足した方のスライムを吸収してくれるという優れもの。
それと俺はある大事なことに気付いた。それは、この世界には巨乳がやけに多いということだった。
※
「もうすぐ到着しますので、忘れ物無いようにねぇ」
先生のアナウンスを聞きながら窓の外を眺めると、巨大な建物が見えてくる。
遠足の目的地であるこの建物は、飲料水等を作っている工場だそうだ。
「工場見学ねぇ」
「お兄ちゃん初めてだからねぇ」
「来たことあるのか?」
「毎年遠足のコースだよ」
この世界は娯楽が少ないのか?
工場の係の人が一通り案内をしてくれるが、ミゼル達は騒がしく聞いてない。毎年来ているなら仕方ないのだが。
どうやらこの工場はこの国の資金源になっているほど他国に水を出荷していた。
それほど美味しい水なのかと、試飲もさせてくれたが、至って普通の水だった。
工場見学も一通り終わったところで一時間ほど自由時間があり、12時から食事という案内を聞いて、それまで何をしようかと考えているとアンナの父親に声をかけられた。
「もしよろしければ、ご一緒に銭湯でもいきませんか?」
「戦闘?」
「いえ、銭湯です。お風呂ですよ」
こんな工場に銭湯があるのかと不思議に思いながらも、あるなら是非とも浸かりたいところだ。
「貴族の娘である私を侮辱して、パパに言いつけたら貴方達は家族もろとも消し飛んじゃうんだから」
いくら貴族でもそれは無理だろうと思いながら、ミゼルがこの国の王の娘だとしったら逆にどう思うのだろうか。
そもそもこんなやり取りが嫌で、ロイエルーンは身分を隠し、更に保護者の参加するイベントはジュリアーノに任せてきたんだと想像できた。
座席に戻った俺達に、ミゼルの友達が即座に群がってきた。
「ミゼル何処行ってたのよー」
「お兄ちゃんにふんどしの締め方とトイレを教えてたの」
「なにそれ、ウケるんですけど。ミゼルのお兄ちゃん、ふんどしの締め方しらないでちゅか?」
「もしかして普段からしないノーフン?」
「お兄ちゃんアイドルはトイレなんて行きませんを信じてる派? トイレはいかないけど野外ならどこでもします派?」
「やだお兄ちゃん、男らしいっすねー」
「きゃははははー」
こいつら、産まれて十歳だけど現世の十歳より利口で、見た目高校生だけど現世の高校生より中身は子供で。猫耳は処女の証で下着のパンツは無くて男女ふんどし。
魔王討伐で現世に帰るまでに、現世とこの異世界との違いに慣れるのも一苦労だな。
ちなみにスライムトイレは、風呂場の浴槽並みの大きさのスライムの上にクッション程度のスライムを敷いて、それに用を足すと全て吸収してくれ、しかもお尻も洗浄もしてくれる。最後に大きなスライムが用を足した方のスライムを吸収してくれるという優れもの。
それと俺はある大事なことに気付いた。それは、この世界には巨乳がやけに多いということだった。
※
「もうすぐ到着しますので、忘れ物無いようにねぇ」
先生のアナウンスを聞きながら窓の外を眺めると、巨大な建物が見えてくる。
遠足の目的地であるこの建物は、飲料水等を作っている工場だそうだ。
「工場見学ねぇ」
「お兄ちゃん初めてだからねぇ」
「来たことあるのか?」
「毎年遠足のコースだよ」
この世界は娯楽が少ないのか?
工場の係の人が一通り案内をしてくれるが、ミゼル達は騒がしく聞いてない。毎年来ているなら仕方ないのだが。
どうやらこの工場はこの国の資金源になっているほど他国に水を出荷していた。
それほど美味しい水なのかと、試飲もさせてくれたが、至って普通の水だった。
工場見学も一通り終わったところで一時間ほど自由時間があり、12時から食事という案内を聞いて、それまで何をしようかと考えているとアンナの父親に声をかけられた。
「もしよろしければ、ご一緒に銭湯でもいきませんか?」
「戦闘?」
「いえ、銭湯です。お風呂ですよ」
こんな工場に銭湯があるのかと不思議に思いながらも、あるなら是非とも浸かりたいところだ。
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