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下校後の寄り道 2
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「う~ん、ここはどこだ~?…あれ~?みんな集まってるじゃん。というかここは…」
マイペースな子供が気づいた時、周りに3人の子供もいた。
「…お前もここに飛ばされたのか。まあこれで全員揃ったな、無事でよかった!見ての通りここは俺たちの通ういつもの学校の廊下だ」
最後の1人を心配していたリーダーは安心した。
子供達は何故か今、学校にいる。今日2度目の学校だ。
「………こんばんは。授業を始めようか」
全員集まったところで、メガネをかけた男性が突然現れた。
「うわ!?…授業?とりあえず、先生!…俺たちずっと学校にいた訳じゃないんです!下校したのにここにいて」
リーダーは先生に正直に状況を説明した。
だが、先生は何故か笑い始め…
「…ふふっ、そんなことは知っている。何故なら俺が君たちをここに呼んだからだ」
「え、どういうことですか…?僕達は黒いもやに包まれ、気づいたらここにいたんですが…」
気弱な子供は、先生の口から出た言葉が意味が分からず聞く。
「あの黒いもやは俺の空間移動術だ。俺が担当するクラスの生徒全員にしかけてあるぞ。下校した後、一旦家に帰ってない生徒に一定の時刻になると発動し、学校に戻されるんだ」
先生は少し嬉しそうに奇妙な術の説明をした。
「…なるほど、それは僕達への監視のようなものですかね。規則を破った子供はこの術で分かると。…学校に連れ戻した後どうするのかは分かりませんが」
賢い子供は説明の内容を考え、自分なりの解釈を伝える。
「それは…こうするんだよ!」
先生が大きな動きをする。そして子供達は体が勝手に動く、そして教室へ向かい椅子に座り教科書を開く。
「俺たちの体どうなってるんだ~!?なんなんだ、この状況は~!?」
「キミたちには寄り道した罰として、もう少し授業を受けてもらうよ…」
…そして本日2度目の授業の始まり。
不思議な力で子供達は椅子から逃げることも出来ず、3時間程経った。
「もうそろそろ勉強はいいぞ、お疲れ様」
先生は子供達全員の頭を撫でた。
「…疲れた。1日のうち教室にいる時間がこんなに多いのはきつい………あれ?なんだかとても眠いな…」
子供達は急激な眠気に襲われ、耐えきれずそのまま眠りに落ちた。
「…あれ?どういうことでしょうか?ここは家、今は朝…しかし昨日の下校の後の探検の途中辺りからのことを思い出せませんね」
賢い子供は今の状況と昨日の状況を結びつけようとするが、上手くいかない。
「まあしょうがないです。そのうち分かるかもしれませんし、とりあえず今は学校へ」
「先生、おはようございます。」
賢い子供はいつも通り学校に着いた。そして先生に挨拶をする。
「おはよう、今日も賢いキミには授業のことをしっかりと期待しているよ」
「賢いだなんて先生に言われると、これから先も頑張りたくなりますね!」
賢いと先生に言われたのでとても自信を持てた。
しかし先生はもっと別のことを常に考えている。
(昨日のことはやはり覚えていないようだな、記憶を消したから当然だが。ふっ…これからも寄り道をすると昨日のようになるから、覚悟しておくんだな。授業をするのが楽しみでしょうがない)
先生は色々と思い返し、これからのことを考え1人でワクワクしていた。
昨日のことなど綺麗さっぱり忘れている子供達はそれに気づくこともなく、これからのことを防げるはずもない。
マイペースな子供が気づいた時、周りに3人の子供もいた。
「…お前もここに飛ばされたのか。まあこれで全員揃ったな、無事でよかった!見ての通りここは俺たちの通ういつもの学校の廊下だ」
最後の1人を心配していたリーダーは安心した。
子供達は何故か今、学校にいる。今日2度目の学校だ。
「………こんばんは。授業を始めようか」
全員集まったところで、メガネをかけた男性が突然現れた。
「うわ!?…授業?とりあえず、先生!…俺たちずっと学校にいた訳じゃないんです!下校したのにここにいて」
リーダーは先生に正直に状況を説明した。
だが、先生は何故か笑い始め…
「…ふふっ、そんなことは知っている。何故なら俺が君たちをここに呼んだからだ」
「え、どういうことですか…?僕達は黒いもやに包まれ、気づいたらここにいたんですが…」
気弱な子供は、先生の口から出た言葉が意味が分からず聞く。
「あの黒いもやは俺の空間移動術だ。俺が担当するクラスの生徒全員にしかけてあるぞ。下校した後、一旦家に帰ってない生徒に一定の時刻になると発動し、学校に戻されるんだ」
先生は少し嬉しそうに奇妙な術の説明をした。
「…なるほど、それは僕達への監視のようなものですかね。規則を破った子供はこの術で分かると。…学校に連れ戻した後どうするのかは分かりませんが」
賢い子供は説明の内容を考え、自分なりの解釈を伝える。
「それは…こうするんだよ!」
先生が大きな動きをする。そして子供達は体が勝手に動く、そして教室へ向かい椅子に座り教科書を開く。
「俺たちの体どうなってるんだ~!?なんなんだ、この状況は~!?」
「キミたちには寄り道した罰として、もう少し授業を受けてもらうよ…」
…そして本日2度目の授業の始まり。
不思議な力で子供達は椅子から逃げることも出来ず、3時間程経った。
「もうそろそろ勉強はいいぞ、お疲れ様」
先生は子供達全員の頭を撫でた。
「…疲れた。1日のうち教室にいる時間がこんなに多いのはきつい………あれ?なんだかとても眠いな…」
子供達は急激な眠気に襲われ、耐えきれずそのまま眠りに落ちた。
「…あれ?どういうことでしょうか?ここは家、今は朝…しかし昨日の下校の後の探検の途中辺りからのことを思い出せませんね」
賢い子供は今の状況と昨日の状況を結びつけようとするが、上手くいかない。
「まあしょうがないです。そのうち分かるかもしれませんし、とりあえず今は学校へ」
「先生、おはようございます。」
賢い子供はいつも通り学校に着いた。そして先生に挨拶をする。
「おはよう、今日も賢いキミには授業のことをしっかりと期待しているよ」
「賢いだなんて先生に言われると、これから先も頑張りたくなりますね!」
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しかし先生はもっと別のことを常に考えている。
(昨日のことはやはり覚えていないようだな、記憶を消したから当然だが。ふっ…これからも寄り道をすると昨日のようになるから、覚悟しておくんだな。授業をするのが楽しみでしょうがない)
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