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旅立ち前
世界の説明は難しい
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説明をするために、全員は家の中へ入り、座る。
しかし桃太郎は、悩んでいて不機嫌そうに、
桃太郎「全く、赤鬼さん、あなたのせいでわざわざ説明する羽目に」
赤「なんだよ、別にいいじゃねぇか!俺からすりゃ、知らない方がどうかと思うぜ」
桃太郎「そうかもしれませんが、この辺りの人は、知らないのが普通なんです!余計なことは知らずに、生きていくのもありかと」
二人はあーだこーだと、言い争う。そしてそれに、二人と一匹は着いていけない様子。
ポチ「…ワン」
婆「…はぁ」
爺「…言い争ってるところ悪いが、知ってしまった以上、わしらにも説明して、早くスッキリさせてくれんかの」
言い争う二人に向かって、おじいさんは言いづらかったが、なんとか伝えた。
そう言われた桃太郎は、申し訳なさそうに、
桃太郎「すみません、おじいさん。僕達が見苦しいところを見せてしまって」
赤「こう言ってることだし、別世界のこと、しっかり隠さず話しちまおうぜ」
赤鬼はがっつりと、あらゆることを話すつもりだ。
桃太郎も諦めて、話をし始める。
桃太郎「すみません、僕は別の国から来たと言いましたが、違うんです。別の世界である、果実の世界から来ました。」
桃太郎は正直に、別の国は嘘だと言い、改めて何処から来たのかを言う。
しかし、その話を聞いても、おじいさん達にはちんぷんかんぷんだ。
ポチ「…ワン?」
爺「別世界とはよく分からんな、例えば地図で言うと、どの辺りにあるのじゃ?」
赤「そんな物に載ってるわけねぇだろ。俺達は、地図に無い場所から来たんだよ!」
何も知らないことに対して、赤鬼は当たり前のように言った。
桃太郎「そうなんです。まあ次元が違うというか、通常の方法では行けない場所同士、という感じですね」
赤「ちなみに俺は、桃太郎みたいに果実の世界とかいう、よく分からん変わった場所じゃないぞ!この世界とだいぶ似てる場所から来たぜ」
桃太郎と赤鬼の、世界の説明でおじいさん達は少し理解した様子。
赤鬼がどこから来たのかに関しては、桃太郎も知らなかった様子で、なるほどという反応をした。
婆「難しい仕組みじゃが、少しは理解できたよ。ところで、二人は何のために、わざわざこの世界に来たのかの?」
別世界から来たという二人に、最もな質問をする。
桃太郎は、これも説明するのか、という風にしょうがなさげに、
桃太郎「この世界に、別世界からやってきた鬼を何とかするために、僕は果実の世界から任務で来ました。…この赤鬼が、何のためにこちらの世界に来たのかは…」
そう桃太郎は言い、赤鬼に話をふる。
赤「俺がいた世界じゃ、人間が鬼に対して、酷いことや差別をしていたからな!この世界に来て、楽しく過ごしたかったのさ。…ついでに人間への復讐も」
赤鬼は腹立たしそうに、元いた世界のことを言う。
それを見ておじいさん達は、少しかわいそうに思う。しかし、
爺「じゃからと言って、この世界の人間は別物じゃろ」
赤「そりゃ分かってるよ!この世界の人間に対して復讐しても、所詮別物だ」
世界によって人間は違うので、おじいさんは赤鬼に向けて、かわいそうに思いつつも、正直な意見を言った。
それぞれ違うという事実を、赤鬼は改めて受け、悔しそうにしていた。
しかし桃太郎は、悩んでいて不機嫌そうに、
桃太郎「全く、赤鬼さん、あなたのせいでわざわざ説明する羽目に」
赤「なんだよ、別にいいじゃねぇか!俺からすりゃ、知らない方がどうかと思うぜ」
桃太郎「そうかもしれませんが、この辺りの人は、知らないのが普通なんです!余計なことは知らずに、生きていくのもありかと」
二人はあーだこーだと、言い争う。そしてそれに、二人と一匹は着いていけない様子。
ポチ「…ワン」
婆「…はぁ」
爺「…言い争ってるところ悪いが、知ってしまった以上、わしらにも説明して、早くスッキリさせてくれんかの」
言い争う二人に向かって、おじいさんは言いづらかったが、なんとか伝えた。
そう言われた桃太郎は、申し訳なさそうに、
桃太郎「すみません、おじいさん。僕達が見苦しいところを見せてしまって」
赤「こう言ってることだし、別世界のこと、しっかり隠さず話しちまおうぜ」
赤鬼はがっつりと、あらゆることを話すつもりだ。
桃太郎も諦めて、話をし始める。
桃太郎「すみません、僕は別の国から来たと言いましたが、違うんです。別の世界である、果実の世界から来ました。」
桃太郎は正直に、別の国は嘘だと言い、改めて何処から来たのかを言う。
しかし、その話を聞いても、おじいさん達にはちんぷんかんぷんだ。
ポチ「…ワン?」
爺「別世界とはよく分からんな、例えば地図で言うと、どの辺りにあるのじゃ?」
赤「そんな物に載ってるわけねぇだろ。俺達は、地図に無い場所から来たんだよ!」
何も知らないことに対して、赤鬼は当たり前のように言った。
桃太郎「そうなんです。まあ次元が違うというか、通常の方法では行けない場所同士、という感じですね」
赤「ちなみに俺は、桃太郎みたいに果実の世界とかいう、よく分からん変わった場所じゃないぞ!この世界とだいぶ似てる場所から来たぜ」
桃太郎と赤鬼の、世界の説明でおじいさん達は少し理解した様子。
赤鬼がどこから来たのかに関しては、桃太郎も知らなかった様子で、なるほどという反応をした。
婆「難しい仕組みじゃが、少しは理解できたよ。ところで、二人は何のために、わざわざこの世界に来たのかの?」
別世界から来たという二人に、最もな質問をする。
桃太郎は、これも説明するのか、という風にしょうがなさげに、
桃太郎「この世界に、別世界からやってきた鬼を何とかするために、僕は果実の世界から任務で来ました。…この赤鬼が、何のためにこちらの世界に来たのかは…」
そう桃太郎は言い、赤鬼に話をふる。
赤「俺がいた世界じゃ、人間が鬼に対して、酷いことや差別をしていたからな!この世界に来て、楽しく過ごしたかったのさ。…ついでに人間への復讐も」
赤鬼は腹立たしそうに、元いた世界のことを言う。
それを見ておじいさん達は、少しかわいそうに思う。しかし、
爺「じゃからと言って、この世界の人間は別物じゃろ」
赤「そりゃ分かってるよ!この世界の人間に対して復讐しても、所詮別物だ」
世界によって人間は違うので、おじいさんは赤鬼に向けて、かわいそうに思いつつも、正直な意見を言った。
それぞれ違うという事実を、赤鬼は改めて受け、悔しそうにしていた。
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