58 / 58
第三章
51.ミハイルと下準備
しおりを挟む
話がまとまったところで、私は急いでエダの屋敷に戻って準備をしたかった。
誰でも入れるこの薬局には大事なものは置いていないのだ。
「待ってコハクちゃん。あいつらはどうするの?」
足早に薬局から出ようとする私の肩に手を置いて、ミハイルは面倒そうな表情をクロヴィスたちに向けた。
「どうするって?」
「あの二人はお師匠さまのお屋敷に連れて行けないよ。ぼくたち三人一緒に戻ったら、ここで野放しになっちゃうけど」
「野放しって……一応エダさんの雇用先で王子様ですよ」
遠慮のない物言いに、思わずクロヴィスたちに視線を向ける。
幸い何か話し合っている二人は気づかなかったが、協力関係を結んだ手前露骨に警戒するのもよくないだろう。
だけど、ミハイルの心配も最もだ。ここに見られて困るものは何もないが、万が一ということもある。
一人は薬局に残してもいいだろう。
「フブキ、さりげなく二人を見張ることってできる?」
『それくらい造作もない』
大変頼もしい二つ返事に思わず笑顔が浮かぶ。
普通の魔獣は人間の会話を理解できる知性を持っていないらしいから、クロヴィスたちに変に警戒されることもないだろう。
白いフェンリルが聖女の使い魔だと知っているのなら話は別だが、ミハイルいわくその情報は失われたに等しい。
あの日、私を殺そうとしていた兵士たちもただの魔獣だと思っていたみたいだし……クロヴィスたちもフブキを気にしている様子はないから、きっと大丈夫だろう。
(エダさんの屋敷から持ち出していいものも、ミハイルさんにしか分からないしね)
結界を張っているくらいなのだから、持ち出されたら困るものも多いだろう。
恩人であるエダさんに迷惑をかけたくないから、慎重にならないといけない。
「私は一度戻って必要なものを用意してくるけど、二人ともここで待ってて。だいぶ回復したとはいえ、あんな怪我をした人に山登りはさせられないわ」
「うーん、こう見えて結構頑丈なんだけど」
「殿下、俺もコハクの意見に賛成です。お気持ちはよくわかりますが、ここは体力を温存した方がよいかと」
一緒に来たそうなクロヴィスを止めたのは、意外にもジェラルドだった。
困ったように太いまゆを下げているその表情はまるで大型犬のようで、いつもの凛とした力強い雰囲気もなりを潜めている。夢野乙姫と違って自然体でやっているからこそ、ものすごく断りにくいだろう。
案の定、クロヴィスは仕方なさそうに肩をすくめると首を縦に振った。
「……そうだね。ここ数日分の仕事が王宮で待っているだろうし、ここで大人しくしてるよ」
。。。
フブキを診察室に残して、私とミハイルと一緒にワープでエダの屋敷に戻った。
ミハイルにも手伝ってもらって、ストックしていた丸薬を全部容器に詰めて鞄に入れる。
黒い死は根絶しないと意味がないから、王様だけ直しても意味がない。寝具や王城、使用人が持っているウィルスを完全に消さなくいてはならないのだ。
村でやったのと同じように、無敵時間の間で王宮にいるすべての人に丸薬を飲ませてから王宮全体に浄化魔法をかけたいところだけど……時間との闘いだろう。
(村人とは信頼関係があったし、そもそも人数が少なくて指示が通りやすかった。でも王宮にいる人たちはみんな貴族で、私の話を素直に聞き入れてくれるかどうか……)
悪いことを考え始めそうな頭を振って気持ちを切り替え、私は下準備を終えていた丸薬に魔法をかけて追加で何個か作る。
ネガティブなことを考えるよりも、自分にできる下準備をしっかり整えよう。
「コハクちゃん、下準備してない薬草も持ってくの?」
「はい、なるべくストックあった方がいいかなって」
「完成品だけでも数百はあるし、ぼくは十分だと思うなあ」
そう言ったミハイルは、難しい顔で私の手元を見ている。
処理できてない薬草は持って行って欲しくなさそうな雰囲気だ。
「腕はお師匠さまに劣るけど、王宮には他にも薬師がいるからね。使っている薬草に目をつけられたりするの、面倒じゃない?」
「あ……確かにそうですね」
この丸薬自体の主成分は健康促進の薬草がほとんどだ。
下準備で変わったことをしていると誤魔化すにしても、下手に説明して勘ぐられるのはこちらに不利。
それに王様が口にするものだ。一度材料に不信感を覚えられてしまえば、秘蔵レシピだけで言い逃れるのは不可能だろう。クロヴィスのサポートがあるとはいえ、今後のためにも不信感はあまり与えたくない。
「でも、これだけの丸薬で足りるんでしょうか?」
思い出したくはないが、ヨークブランにはたくさん人がいた。
召喚された教会には最低でも千人はいた気がするし、あの偉そうな貴族たちは何人も使用人を抱えてそうだ。
人手不足とは言っていたけど、グロスモントも王宮にはたくさん人がいるのではないだろうか。
「うーん、むしろ余ると思うなあ。お師匠さまの話じゃ、五百人もいないと思うね」
「えっ!?」
「あはは、ヨークブランの人はお城に集まりたがるからね。あれでも歴史ある大国みたいだから?」
今の言葉、間違いなくすべてに『(笑)』がついていた。
日本人特有の誤魔化し術でその場を濁して、私はミハイルの意見も聞きながら素早く荷物をまとめる。
そうしてとっくに準備を整えていたミハイルと共に、ワープを使って村まで戻っていく。
一日に何度もワープを使ったのは初めてだから、少しだけ足元がフラッとする。
「コハクちゃん、気分悪い?王城に行くにはもう一回ワープするんだけど、移動酔いなら無理しちゃダメだよ」
「大丈夫ですよ!荷物が重くて、少しバランスが崩れただけです」
目ざとく違和感を見つけたミハイルを安心させるように笑う。
よろついたのは一瞬だったし、今は何ともない。それよりも一刻も早く、黒い死と戦っている王様のもとに行かなきゃ。
「ならいいけど、ワープによる酔いって結構辛いからね。少しでも違和感感じたら、すぐに言って」
「わ、わかりました……!」
真剣な目で念を押すミハイルに、私はコクコクと頷いた。
それでも考えを見透かすようにじっと見つめられて、いろんな意味で気まずくなって目をそらす。
そうするとため息とともにミハイルが離れた気配を感じて、そっと胸を撫でおろした。
(いつまでたってもあの綺麗な顔は見慣れないな……)
早くなった鼓動から気をそらすように、私は早足でクロヴィスたちが待つ薬局の中に入った。
誰でも入れるこの薬局には大事なものは置いていないのだ。
「待ってコハクちゃん。あいつらはどうするの?」
足早に薬局から出ようとする私の肩に手を置いて、ミハイルは面倒そうな表情をクロヴィスたちに向けた。
「どうするって?」
「あの二人はお師匠さまのお屋敷に連れて行けないよ。ぼくたち三人一緒に戻ったら、ここで野放しになっちゃうけど」
「野放しって……一応エダさんの雇用先で王子様ですよ」
遠慮のない物言いに、思わずクロヴィスたちに視線を向ける。
幸い何か話し合っている二人は気づかなかったが、協力関係を結んだ手前露骨に警戒するのもよくないだろう。
だけど、ミハイルの心配も最もだ。ここに見られて困るものは何もないが、万が一ということもある。
一人は薬局に残してもいいだろう。
「フブキ、さりげなく二人を見張ることってできる?」
『それくらい造作もない』
大変頼もしい二つ返事に思わず笑顔が浮かぶ。
普通の魔獣は人間の会話を理解できる知性を持っていないらしいから、クロヴィスたちに変に警戒されることもないだろう。
白いフェンリルが聖女の使い魔だと知っているのなら話は別だが、ミハイルいわくその情報は失われたに等しい。
あの日、私を殺そうとしていた兵士たちもただの魔獣だと思っていたみたいだし……クロヴィスたちもフブキを気にしている様子はないから、きっと大丈夫だろう。
(エダさんの屋敷から持ち出していいものも、ミハイルさんにしか分からないしね)
結界を張っているくらいなのだから、持ち出されたら困るものも多いだろう。
恩人であるエダさんに迷惑をかけたくないから、慎重にならないといけない。
「私は一度戻って必要なものを用意してくるけど、二人ともここで待ってて。だいぶ回復したとはいえ、あんな怪我をした人に山登りはさせられないわ」
「うーん、こう見えて結構頑丈なんだけど」
「殿下、俺もコハクの意見に賛成です。お気持ちはよくわかりますが、ここは体力を温存した方がよいかと」
一緒に来たそうなクロヴィスを止めたのは、意外にもジェラルドだった。
困ったように太いまゆを下げているその表情はまるで大型犬のようで、いつもの凛とした力強い雰囲気もなりを潜めている。夢野乙姫と違って自然体でやっているからこそ、ものすごく断りにくいだろう。
案の定、クロヴィスは仕方なさそうに肩をすくめると首を縦に振った。
「……そうだね。ここ数日分の仕事が王宮で待っているだろうし、ここで大人しくしてるよ」
。。。
フブキを診察室に残して、私とミハイルと一緒にワープでエダの屋敷に戻った。
ミハイルにも手伝ってもらって、ストックしていた丸薬を全部容器に詰めて鞄に入れる。
黒い死は根絶しないと意味がないから、王様だけ直しても意味がない。寝具や王城、使用人が持っているウィルスを完全に消さなくいてはならないのだ。
村でやったのと同じように、無敵時間の間で王宮にいるすべての人に丸薬を飲ませてから王宮全体に浄化魔法をかけたいところだけど……時間との闘いだろう。
(村人とは信頼関係があったし、そもそも人数が少なくて指示が通りやすかった。でも王宮にいる人たちはみんな貴族で、私の話を素直に聞き入れてくれるかどうか……)
悪いことを考え始めそうな頭を振って気持ちを切り替え、私は下準備を終えていた丸薬に魔法をかけて追加で何個か作る。
ネガティブなことを考えるよりも、自分にできる下準備をしっかり整えよう。
「コハクちゃん、下準備してない薬草も持ってくの?」
「はい、なるべくストックあった方がいいかなって」
「完成品だけでも数百はあるし、ぼくは十分だと思うなあ」
そう言ったミハイルは、難しい顔で私の手元を見ている。
処理できてない薬草は持って行って欲しくなさそうな雰囲気だ。
「腕はお師匠さまに劣るけど、王宮には他にも薬師がいるからね。使っている薬草に目をつけられたりするの、面倒じゃない?」
「あ……確かにそうですね」
この丸薬自体の主成分は健康促進の薬草がほとんどだ。
下準備で変わったことをしていると誤魔化すにしても、下手に説明して勘ぐられるのはこちらに不利。
それに王様が口にするものだ。一度材料に不信感を覚えられてしまえば、秘蔵レシピだけで言い逃れるのは不可能だろう。クロヴィスのサポートがあるとはいえ、今後のためにも不信感はあまり与えたくない。
「でも、これだけの丸薬で足りるんでしょうか?」
思い出したくはないが、ヨークブランにはたくさん人がいた。
召喚された教会には最低でも千人はいた気がするし、あの偉そうな貴族たちは何人も使用人を抱えてそうだ。
人手不足とは言っていたけど、グロスモントも王宮にはたくさん人がいるのではないだろうか。
「うーん、むしろ余ると思うなあ。お師匠さまの話じゃ、五百人もいないと思うね」
「えっ!?」
「あはは、ヨークブランの人はお城に集まりたがるからね。あれでも歴史ある大国みたいだから?」
今の言葉、間違いなくすべてに『(笑)』がついていた。
日本人特有の誤魔化し術でその場を濁して、私はミハイルの意見も聞きながら素早く荷物をまとめる。
そうしてとっくに準備を整えていたミハイルと共に、ワープを使って村まで戻っていく。
一日に何度もワープを使ったのは初めてだから、少しだけ足元がフラッとする。
「コハクちゃん、気分悪い?王城に行くにはもう一回ワープするんだけど、移動酔いなら無理しちゃダメだよ」
「大丈夫ですよ!荷物が重くて、少しバランスが崩れただけです」
目ざとく違和感を見つけたミハイルを安心させるように笑う。
よろついたのは一瞬だったし、今は何ともない。それよりも一刻も早く、黒い死と戦っている王様のもとに行かなきゃ。
「ならいいけど、ワープによる酔いって結構辛いからね。少しでも違和感感じたら、すぐに言って」
「わ、わかりました……!」
真剣な目で念を押すミハイルに、私はコクコクと頷いた。
それでも考えを見透かすようにじっと見つめられて、いろんな意味で気まずくなって目をそらす。
そうするとため息とともにミハイルが離れた気配を感じて、そっと胸を撫でおろした。
(いつまでたってもあの綺麗な顔は見慣れないな……)
早くなった鼓動から気をそらすように、私は早足でクロヴィスたちが待つ薬局の中に入った。
73
お気に入りに追加
969
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(9件)
あなたにおすすめの小説
執着系逆ハー乙女ゲームに転生したみたいだけど強ヒロインなら問題ない、よね?
陽海
恋愛
乙女ゲームのヒロインに転生したと気が付いたローズ・アメリア。
この乙女ゲームは攻略対象たちの執着がすごい逆ハーレムものの乙女ゲームだったはず。だけど肝心の執着の度合いが分からない。
執着逆ハーから身を守るために剣術や魔法を学ぶことにしたローズだったが、乙女ゲーム開始前からどんどん攻略対象たちに会ってしまう。最初こそ普通だけど少しずつ執着の兆しが見え始め......
剣術や魔法も最強、筋トレもする、そんな強ヒロインなら逆ハーにはならないと思っているローズは自分の行動がシナリオを変えてますます執着の度合いを釣り上げていることに気がつかない。
本編完結。マルチエンディング、おまけ話更新中です。
小説家になろう様でも掲載中です。
【完結】聖女を害した公爵令嬢の私は国外追放をされ宿屋で住み込み女中をしております。え、偽聖女だった? ごめんなさい知りません。
藍生蕗
恋愛
かれこれ五年ほど前、公爵令嬢だった私───オリランダは、王太子の婚約者と実家の娘の立場の両方を聖女であるメイルティン様に奪われた事を許せずに、彼女を害してしまいました。しかしそれが王太子と実家から不興を買い、私は国外追放をされてしまいます。
そうして私は自らの罪と向き合い、平民となり宿屋で住み込み女中として過ごしていたのですが……
偽聖女だった? 更にどうして偽聖女の償いを今更私がしなければならないのでしょうか? とりあえず今幸せなので帰って下さい。
※ 設定は甘めです
※ 他のサイトにも投稿しています
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
聖人の番である聖女はすでに壊れている~姉を破壊した妹を同じように破壊する~
サイコちゃん
恋愛
聖人ヴィンスの運命の番である聖女ウルティアは発見した時すでに壊れていた。発狂へ導いた犯人は彼女の妹システィアである。天才宮廷魔術師クレイグの手を借り、ヴィンスは復讐を誓う。姉ウルティアが奪われた全てを奪い返し、与えられた苦痛全てを返してやるのだ――
辺境薬術師のポーションは至高 騎士団を追放されても、魔法薬がすべてを解決する
鶴井こう
ファンタジー
【書籍化しました】
余分にポーションを作らせ、横流しして金を稼いでいた王国騎士団第15番隊は、俺を追放した。
いきなり仕事を首にされ、隊を後にする俺。ひょんなことから、辺境伯の娘の怪我を助けたことから、辺境の村に招待されることに。
一方、モンスターたちのスタンピードを抑え込もうとしていた第15番隊。
しかしポーションの数が圧倒的に足りず、品質が低いポーションで回復もままならず、第15番隊の守備していた拠点から陥落し、王都は徐々にモンスターに侵略されていく。
俺はもふもふを拾ったり農地改革したり辺境の村でのんびりと過ごしていたが、徐々にその腕を買われて頼りにされることに。功績もステータスに表示されてしまい隠せないので、褒賞は甘んじて受けることにしようと思う。
【完結】次期聖女として育てられてきましたが、異父妹の出現で全てが終わりました。史上最高の聖女を追放した代償は高くつきます!
林 真帆
恋愛
マリアは聖女の血を受け継ぐ家系に生まれ、次期聖女として大切に育てられてきた。
マリア自身も、自分が聖女になり、全てを国と民に捧げるものと信じて疑わなかった。
そんなマリアの前に、異父妹のカタリナが突然現れる。
そして、カタリナが現れたことで、マリアの生活は一変する。
どうやら現聖女である母親のエリザベートが、マリアを追い出し、カタリナを次期聖女にしようと企んでいるようで……。
2022.6.22 第一章完結しました。
2022.7.5 第二章完結しました。
第一章は、主人公が理不尽な目に遭い、追放されるまでのお話です。
第二章は、主人公が国を追放された後の生活。まだまだ不幸は続きます。
第三章から徐々に主人公が報われる展開となる予定です。
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星河由乃(旧名:星里有乃)
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
誤字報告ありがとうございます!
さっそく反映させます🙇♀️
退会済ユーザのコメントです
コメントありがとうございます!
白フェンリルは聖女の象徴ですが、禁術指定に伴って聖女召喚に詳しい人のみが知る情報になってしまいました……という感じです╭( ・ㅂ・)و ̑̑
コメントありがとうございます!
確かに、責任の押し付けはお家芸!と言い出しそうな人の集まりですし……みにくい争いが起きそうですね( ´ᾥ` )
ぜひ更新をお楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!