彼女

ねこじた

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元彼女

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情けない話です。人1人を愛することもできないんです。男女のいざこざ。性問題。遊ぶ事は悪くない?誰にでも身体を許してしまう?浮気はバレなきゃ大丈夫?僕はね答えがわからないんです。悪いことでもないんですよね生殖活動ですし。根源的と言えますし。それとは裏腹に嫌な感情が芽生えてしまっているんです。軽蔑すらしています。僕はね長い期間彼氏がいる人がいいんです。でもね。その長い期間にその女が他の男と会ってないという確証は持てないですよね?僕はね、誰も信用出来ない。だからその人を凄く好きになっても負の感情に押しつぶさては心を病んでしまいます。貴女が必要ないとすら思えます。全員クソみたいな生き方してるのかな。否定はしたくないんです。でも嫌な気分なんです。愛させてくれ。ドキドキしても幻だと思えてしまうんです。いつか嫌いになるその日までは愛させて欲しい。知れば知るほど嫌になる人間は僕と関わらないで欲しい。辛いから。欲に従うのは悪いことではない。嫌になるよでも。もうやめてよ。純粋に人として好きでいさせてよ。ここにいさせてよって嘆いても僕は今日も1人で生きている。チラつく恋心の中に消えない過去が混ざっているあの感情はもう葬りたい。過去は消えない。過去が今を見えなくさせるんですよ。信じさせてよ。信じさせてって言っても君はどうせ連絡もなしにどこかへ行くのでしょう?揺れた心。震える指。さようなら。次は優しい声で騙してね。強い声で君を突き放すから。もう君に渡せない花束を捨てれなかった。祖母のお墓に飾った。もう会えない。祖母にも君にも。君の好きな歌をもう一度聴きたいけど君がチラつくから聴けない。君は早く寝るよなほんと。祖母も早く寝てたな。でも君は僕がいる時は夜更かしするよな。祖母も君も優しかったな。でも君の優しさは愛だったのか時々分からなくなる時があったんだ。不安そうな声でいつも。僕も不安だったよ。知らない君を知るのが怖くて時々…毎日かな。不安だったな。でもね君の時々見せる優しさに甘えてしまうし何より君は僕に好きと言ってくれたし。祖母は僕に好きとは言わなかったのにすごく愛されてる感じがしたな。心から安心できたな。暖かい声。もう聞けない声。君の声はもしかしたら、もしかしたらだけど聞けるかもしれないじゃないか。行きつけのバーでたまたま会えるかもしれないじゃないか。もしかしたら僕のアパートにまた帰ってくるかもしれないじゃないか。そんなことばかり考えているのに会える気がちっともしないんだ。死んでもないのに。ばあちゃん。僕はまた誰かを好きになれるかな。ばあちゃん。僕を愛してくれる人は現れるかな。母に父に捨てられた僕を愛してくれたのは祖母だけだった。僕を好きでいてくれた彼女ももう居ない。孤独のアパート。カーテンを空ける。チラチラ雪が降る。君の誕生日まであと5日。君を忘れる2月の空を忘れたい。祖母が亡くなった1月を忘れない。藍色の春に心乾いた梅雨。君がいたら…。
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