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俺だけ恥ずかしいのは許せないので見せてもらうことにした。
しおりを挟む上機嫌な様子で帰宅した俺とは違い、暗い様子の奏汰に意地悪しすぎたかなと思った。
まっ、これくらいは反省してもらわんとな。
ソファに座ってもらって俺は奏汰の前で仁王立ちをしていた、帰宅途中にそういや、奏汰に散々恥ずかしいところを見せたどころか、やられたのに俺は奏汰の恥ずかしいところを見ていないことに気づいたわけだ。
気づいたら、見るしかないっしょ?
やってもらうしかないじゃんと上機嫌に俺は口を開く。
「奏汰、お前に話がある」
「うん」
「お前さ、俺以外には勃たないって言ったけど、それを俺証明してもらってない!」
「……うん?」
「つまり、俺は奏汰が本当に俺しか勃たないってことは奏汰の口から聞いてるわけで本当のところは知らないわけだ、わかるな?」
「…信じてくれてないってこと?」
「まっ、お前がそんな嘘をついても意味がないってことくらいはわかってる、でもなぁ、それをこの目でたしかめないと俺はギンギンに勃起したお前しか知らないことになる」
「うーん?」
「つまり何が言いたいかっていうとだな、俺ばっかり恥ずかしい思いしたのが不公平だから本当に勃たないのか検証させろ、それと俺の前でオナニー見せろ!」
ドーンっと効果音が付きそうなほどのドヤ顔で決まったぜ的な感じで言ったが、イマイチ奏汰は理解してないのか、ぽかんとしてる。
自分が見せる側になるなんて考えてなかったはずだからな。
驚いたに違いない、でもな、こればっかりは俺だけ見せたのはやっぱり不公平だと思うわけだよ。
わかるかね、ワトソンくん。
なんて心中語りかけてたら、答えてくれるわけないのだが、この時の俺は名案だとばかりに上機嫌だったからか、自分で馬鹿なことを言ってることに気づいてなかったのだ。
なんなら、据え膳になろうとしてることにさえ気づいてなかった。
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