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結成!悪役令嬢連合②
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願いは、叶った。
死後彼女は望み通りパトリシア・ドミニオンとして、このルシタスフ皇国の地に生まれ落ちたワケなのだけれど。
転生前の記憶をすっかり失っていた彼女は、小説同様非道の限りを尽くし、物語の筋書き通り皇太子妃候補の座争奪戦の敗者となってしまったらしい。
しかしそこで、大きな変化が訪れる。
憑依したアリシアちゃんの、ご登場である。
小説とは、どんどん掛け離れていくストーリー。
あれ?小説って、なんやっけ?
……。
……。
…………。
そうや、思い出した!
うちは、木下 ゆかり。
生まれ変わったらパトリシアとして、人生を楽しんだろと思とったのに、すっかり忘れてた!
他人にこんな事しとる、場合ちゃう!
せっかく健康な体を、得られたんや。
人生、楽しまな!
こうして記憶を取り戻した彼女は、嫌がらせを辞めた。
そして生前からしてみたかった乗馬だのなんだのといった、アクティブな趣味にせっせと勤しんだ。
だけど、その結果。
突如止んだ嫌がらせを不審に思ったアリシアちゃんにまんまと捕獲され、詰問されてしまったのだ。
『おい、パトリシア!
……もしかしてお前も、憑依者なのか?』
こうして平穏な人生を望む悪女パトリシアは、正ヒロインのアリシアちゃんに脅されて、彼女の下僕二号となりましたとさ。
「いや、ちょっと待ってよ?
そんな話、私は聞いてないから!」
パトリシアの身の上話を聞き終わり、思わず大きな声が出た。
「うん、そりゃそうやろ。
アンタにはばれんようにしろって、うちアリシアちゃんに言われてたし」
涼しい顔で、優雅に温かい紅茶を啜るパトリシア。
「……なんでよ?私に内緒にする、意味が分かんないんだけど」
まだ100%はこの子の発言を信用する事が出来ず、キッと再び睨み付けた。
死後彼女は望み通りパトリシア・ドミニオンとして、このルシタスフ皇国の地に生まれ落ちたワケなのだけれど。
転生前の記憶をすっかり失っていた彼女は、小説同様非道の限りを尽くし、物語の筋書き通り皇太子妃候補の座争奪戦の敗者となってしまったらしい。
しかしそこで、大きな変化が訪れる。
憑依したアリシアちゃんの、ご登場である。
小説とは、どんどん掛け離れていくストーリー。
あれ?小説って、なんやっけ?
……。
……。
…………。
そうや、思い出した!
うちは、木下 ゆかり。
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他人にこんな事しとる、場合ちゃう!
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人生、楽しまな!
こうして記憶を取り戻した彼女は、嫌がらせを辞めた。
そして生前からしてみたかった乗馬だのなんだのといった、アクティブな趣味にせっせと勤しんだ。
だけど、その結果。
突如止んだ嫌がらせを不審に思ったアリシアちゃんにまんまと捕獲され、詰問されてしまったのだ。
『おい、パトリシア!
……もしかしてお前も、憑依者なのか?』
こうして平穏な人生を望む悪女パトリシアは、正ヒロインのアリシアちゃんに脅されて、彼女の下僕二号となりましたとさ。
「いや、ちょっと待ってよ?
そんな話、私は聞いてないから!」
パトリシアの身の上話を聞き終わり、思わず大きな声が出た。
「うん、そりゃそうやろ。
アンタにはばれんようにしろって、うちアリシアちゃんに言われてたし」
涼しい顔で、優雅に温かい紅茶を啜るパトリシア。
「……なんでよ?私に内緒にする、意味が分かんないんだけど」
まだ100%はこの子の発言を信用する事が出来ず、キッと再び睨み付けた。
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