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気付いてしまった想い⑤
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***
「晴は、何にする?
やっぱこの、ハンバーグセット?」
メニューを開き、僕の方に向けてくれる聡哉。
それを覗き込み、真剣に考える僕。
「うん、それにする!
でもソースが、二種類あるのか……。
めっちゃ、悩むんだけどぉ!」
そう。ソースは、二種類。
どうやらデミグラスか和風から、選べる仕様になっているらしい。
すると聡哉はクスリと笑い、提案してくれた。
「実は俺も、どっちにしようか迷ってたんだよね。
一個ずつ頼んで、分け合おっか?」
その言葉に反応し、メニューから顔を上げた。
「……良いの?」
じっと聡哉の顔を見上げ、聞いた。
すると彼は蕩けそうなほど甘い笑みを浮かべ、答えてくれた。
「もちろん!だって俺も、どっちも食いたかったしな」
ホント、どんだけ僕を甘やかすつもりだよ?
それにちょっと呆れながらも、素直にその提案に乗らせて貰う事にした。
***
出てきたのは鉄板に乗せられ、湯気を立てる見るからに熱々のハンバーグ。
その横には揚げたてのポテトと、バターでソテーされたブロッコリー、そしてニンジンのグラッセが添えられている。
ソースは別添されており、それぞれ小さな小鉢に入っていた。
だからそれを半分ずつ分け合い、ハンバーグに掛けると、ジューと美味しそうな音がした。
パンと白米を選べたから、僕はパンを。
ご飯派の聡哉は、白米を選んだ。
実はファミレスという性質上、そこまでは味に正直期待していなかったのだ。
値段もそれなりだし、それなりに美味しければ良いかなって。
だけど聡哉と二人で食べるそれは、とても美味しくて。
こんな幸せな時間がずっと続けばいいなって、心から思ったんだ。
「晴は、何にする?
やっぱこの、ハンバーグセット?」
メニューを開き、僕の方に向けてくれる聡哉。
それを覗き込み、真剣に考える僕。
「うん、それにする!
でもソースが、二種類あるのか……。
めっちゃ、悩むんだけどぉ!」
そう。ソースは、二種類。
どうやらデミグラスか和風から、選べる仕様になっているらしい。
すると聡哉はクスリと笑い、提案してくれた。
「実は俺も、どっちにしようか迷ってたんだよね。
一個ずつ頼んで、分け合おっか?」
その言葉に反応し、メニューから顔を上げた。
「……良いの?」
じっと聡哉の顔を見上げ、聞いた。
すると彼は蕩けそうなほど甘い笑みを浮かべ、答えてくれた。
「もちろん!だって俺も、どっちも食いたかったしな」
ホント、どんだけ僕を甘やかすつもりだよ?
それにちょっと呆れながらも、素直にその提案に乗らせて貰う事にした。
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出てきたのは鉄板に乗せられ、湯気を立てる見るからに熱々のハンバーグ。
その横には揚げたてのポテトと、バターでソテーされたブロッコリー、そしてニンジンのグラッセが添えられている。
ソースは別添されており、それぞれ小さな小鉢に入っていた。
だからそれを半分ずつ分け合い、ハンバーグに掛けると、ジューと美味しそうな音がした。
パンと白米を選べたから、僕はパンを。
ご飯派の聡哉は、白米を選んだ。
実はファミレスという性質上、そこまでは味に正直期待していなかったのだ。
値段もそれなりだし、それなりに美味しければ良いかなって。
だけど聡哉と二人で食べるそれは、とても美味しくて。
こんな幸せな時間がずっと続けばいいなって、心から思ったんだ。
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