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君がいなくなった日③
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シャワーを浴び終え、のそのそと髪と体を拭くと、そのままトレーナーとジーンズに身を包み、ダウンジャケットを羽織った。
まだ外は暗いけれど、ほのかな月明かりが窓から射し込んでいた。
それに導かれるみたいにしてスニーカーを履き、そのままフラフラと外へ出る。
自然と僕の足は、実家近くにある交差点へと向かっていた。
そう。……聡哉が自ら命を絶った、あの場所だ。
腕時計を確認すると、時刻は3時を少し回ったところだった。
「あれからもう、三年も経つのか……」
ポツリと、誰にともなく呟いた。
「ごめんな、聡哉。
……僕が君の想いをちゃんと、受け入れていたら」
ポロポロと溢れ出した涙が、頬を伝っていく。
いくら泣いてももう君は、絶対に戻ってこないのに。
膝を折り、ペタンと地べたに座り込む。
その場でひとり、声を殺して泣いた。
するとその時、突然背後から話し掛けられた。
「おい、そこのお前!
もしかして、死ぬ気か?
でもこの時間だと、車なんかほとんど走ってないと思うぞ!」
まるで子供みたいな、幼さを多分に残す声。
それに驚き、後ろを振り返るとそこには、小さな。
そう。手のひらに乗りそうなほど、本当に小さな。
……明らかに人ではない何かが、フワフワと飛んでいた。
ビックリして、思わずその声の主に向かい手を伸ばした。
柔らかだけれど、冷たい感触。
薄紫色の肌と、黄金色の瞳。
僕の手の中でその何かはジタバタと暴れ、悶えた。
「なんだ?これ。
生きてる……のか?」
背中から生えている、黒い羽のようなモノ。
それをもう一方の手で軽く引っ張ると、その謎の生物は、ギャアギャアと大きな声で騒ぎ立てた。
シャワーを浴び終え、のそのそと髪と体を拭くと、そのままトレーナーとジーンズに身を包み、ダウンジャケットを羽織った。
まだ外は暗いけれど、ほのかな月明かりが窓から射し込んでいた。
それに導かれるみたいにしてスニーカーを履き、そのままフラフラと外へ出る。
自然と僕の足は、実家近くにある交差点へと向かっていた。
そう。……聡哉が自ら命を絶った、あの場所だ。
腕時計を確認すると、時刻は3時を少し回ったところだった。
「あれからもう、三年も経つのか……」
ポツリと、誰にともなく呟いた。
「ごめんな、聡哉。
……僕が君の想いをちゃんと、受け入れていたら」
ポロポロと溢れ出した涙が、頬を伝っていく。
いくら泣いてももう君は、絶対に戻ってこないのに。
膝を折り、ペタンと地べたに座り込む。
その場でひとり、声を殺して泣いた。
するとその時、突然背後から話し掛けられた。
「おい、そこのお前!
もしかして、死ぬ気か?
でもこの時間だと、車なんかほとんど走ってないと思うぞ!」
まるで子供みたいな、幼さを多分に残す声。
それに驚き、後ろを振り返るとそこには、小さな。
そう。手のひらに乗りそうなほど、本当に小さな。
……明らかに人ではない何かが、フワフワと飛んでいた。
ビックリして、思わずその声の主に向かい手を伸ばした。
柔らかだけれど、冷たい感触。
薄紫色の肌と、黄金色の瞳。
僕の手の中でその何かはジタバタと暴れ、悶えた。
「なんだ?これ。
生きてる……のか?」
背中から生えている、黒い羽のようなモノ。
それをもう一方の手で軽く引っ張ると、その謎の生物は、ギャアギャアと大きな声で騒ぎ立てた。
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