96 / 175
第3章 パゼーレ魔法騎士団
【95話】 騎士団の廊下で……
しおりを挟む
俺は食堂でラードフと別れて、廊下を歩いていた。
「お疲れ、ユウト!」
後ろから声が聞こえて振り返ってみると、そこにはイーリシャさんがいた。
「イーリシャさん……」
「これから任務の詳細について聞きに行くけど、ユウトもくる?」
イーリシャさんが誘ってきた。
「はい、お願いします!」
俺はそのお誘いを受けてイーリシャさんと並んで廊下を歩いた。
「どう?騎士団には慣れそう?」
廊下を歩く最中にイーリシャさんはそう問いかけてきた。
「ま、まぁ……」
少し回答に戸惑いながらそう答える。
「まぁ最初は戸惑うことが多いよね~でもしばらくしたら慣れると思うよ」
イーリシャさんは俺に優しくアドバイスをしてきたのだ。
そして俺達が廊下を歩いていると前の方から屈強な男の人が歩いてきていた。
「よう!お前が異世界から来た奴か!!」
男の人は俺の前まで来ると、いきなり俺に話しかけてきた。
「こんにちはランシャ中隊長」
イーリシャさんはその男の人に向かって挨拶をする。
「おう!」
イーリシャさんからランシャと呼ばれた男は明るく、挨拶を返す。
「えっと、この人は……」
いきなり出てきたこの男の人について俺はイーリシャさんに小声で聞いた。
「この人はランシャさん、第5中隊の中隊長だよ。」
中隊長……ゼンとかと同じ役職か。
第5中隊って確か、ヘルメンが所属しているところか。
「ど、どうも!ユウト・シンドウです!!よろしくお願いします!!」
とりあえず目上の人なんだから自己紹介をしておく。
「はっはっ!元気が良いことだ!!これからも精進しろよ!!」
と俺に激励の言葉を送って、ラードフは俺達の横を通り過ぎて行った。
あれだけの為に俺たちは呼び止められたのか?
と疑問には思ったが、まぁ気にしない方が良いと思い触れないようにした。
それよりも、別の疑問が出てくる。
「あの、イーリシャさん」
「ん?なに?」
「そういえば俺って第2中隊の中隊長に会った事無いんですけど、どんな人なんですか?」
初めて第2中隊に来てから、そこの中隊長には会ってない事に今気付いた。
その事をイーリシャに聞いてみた。
「正確に言えば今第2中隊には中隊長がいないの」
え?中隊長がいない??
どういう事だろう、何か事情でもあるのだろうか?
「どうかしたんですか?」
疑問に思った俺はイーリシャさんにその事を尋ねて見た。
「それが、聞いた話によると……なんか大事なお客さんに手を出したとか」
なにそれ怖っ。
そんな人が俺の中隊の中隊長だったのか……
どんな人だろうな……
話を聞いた感じ、多分凶暴な人なんだろうな。
俺は元中隊長に勝手なイメージを付けた。
これで俺は第1中隊長のゼン、第5中隊長のランシャ、2人の中隊長に出会った事になる。
第2中隊長は今はいなくて、後俺が会ってない中隊長は2人って事になる。
他の中隊長ってどんな人だろう?
ディーオン……は大隊長で多分中隊長って役職とは違うだろう。
まぁ俺にはほとんど関係はないとは思うが、一応俺の同期がお世話になっているから中隊長の人柄とかが気になった。
良い人だといいな。
俺はそう思いながらイーリシャさんと廊下を歩いて行った。
「お疲れ、ユウト!」
後ろから声が聞こえて振り返ってみると、そこにはイーリシャさんがいた。
「イーリシャさん……」
「これから任務の詳細について聞きに行くけど、ユウトもくる?」
イーリシャさんが誘ってきた。
「はい、お願いします!」
俺はそのお誘いを受けてイーリシャさんと並んで廊下を歩いた。
「どう?騎士団には慣れそう?」
廊下を歩く最中にイーリシャさんはそう問いかけてきた。
「ま、まぁ……」
少し回答に戸惑いながらそう答える。
「まぁ最初は戸惑うことが多いよね~でもしばらくしたら慣れると思うよ」
イーリシャさんは俺に優しくアドバイスをしてきたのだ。
そして俺達が廊下を歩いていると前の方から屈強な男の人が歩いてきていた。
「よう!お前が異世界から来た奴か!!」
男の人は俺の前まで来ると、いきなり俺に話しかけてきた。
「こんにちはランシャ中隊長」
イーリシャさんはその男の人に向かって挨拶をする。
「おう!」
イーリシャさんからランシャと呼ばれた男は明るく、挨拶を返す。
「えっと、この人は……」
いきなり出てきたこの男の人について俺はイーリシャさんに小声で聞いた。
「この人はランシャさん、第5中隊の中隊長だよ。」
中隊長……ゼンとかと同じ役職か。
第5中隊って確か、ヘルメンが所属しているところか。
「ど、どうも!ユウト・シンドウです!!よろしくお願いします!!」
とりあえず目上の人なんだから自己紹介をしておく。
「はっはっ!元気が良いことだ!!これからも精進しろよ!!」
と俺に激励の言葉を送って、ラードフは俺達の横を通り過ぎて行った。
あれだけの為に俺たちは呼び止められたのか?
と疑問には思ったが、まぁ気にしない方が良いと思い触れないようにした。
それよりも、別の疑問が出てくる。
「あの、イーリシャさん」
「ん?なに?」
「そういえば俺って第2中隊の中隊長に会った事無いんですけど、どんな人なんですか?」
初めて第2中隊に来てから、そこの中隊長には会ってない事に今気付いた。
その事をイーリシャに聞いてみた。
「正確に言えば今第2中隊には中隊長がいないの」
え?中隊長がいない??
どういう事だろう、何か事情でもあるのだろうか?
「どうかしたんですか?」
疑問に思った俺はイーリシャさんにその事を尋ねて見た。
「それが、聞いた話によると……なんか大事なお客さんに手を出したとか」
なにそれ怖っ。
そんな人が俺の中隊の中隊長だったのか……
どんな人だろうな……
話を聞いた感じ、多分凶暴な人なんだろうな。
俺は元中隊長に勝手なイメージを付けた。
これで俺は第1中隊長のゼン、第5中隊長のランシャ、2人の中隊長に出会った事になる。
第2中隊長は今はいなくて、後俺が会ってない中隊長は2人って事になる。
他の中隊長ってどんな人だろう?
ディーオン……は大隊長で多分中隊長って役職とは違うだろう。
まぁ俺にはほとんど関係はないとは思うが、一応俺の同期がお世話になっているから中隊長の人柄とかが気になった。
良い人だといいな。
俺はそう思いながらイーリシャさんと廊下を歩いて行った。
0
お気に入りに追加
130
あなたにおすすめの小説
拝啓神様。転生場所間違えたでしょ。転生したら木にめり込んで…てか半身が木になってるんですけど!?あでも意外とスペック高くて何とかなりそうです
熊ごろう
ファンタジー
俺はどうやら事故で死んで、神様の計らいで異世界へと転生したらしい。
そこまではわりと良くある?お話だと思う。
ただ俺が皆と違ったのは……森の中、木にめり込んだ状態で転生していたことだろうか。
しかも必死こいて引っこ抜いて見ればめり込んでいた部分が木の体となっていた。次、神様に出会うことがあったならば髪の毛むしってやろうと思う。
ずっとその場に居るわけにもいかず、森の中をあてもなく彷徨う俺であったが、やがて空腹と渇き、それにたまった疲労で意識を失ってしまい……と、そこでこの木の体が思わぬ力を発揮する。なんと地面から水分や養分を取れる上に生命力すら吸い取る事が出来たのだ。
生命力を吸った体は凄まじい力を発揮した。木を殴れば幹をえぐり取り、走れば凄まじい速度な上に疲れもほとんどない。
これはチートきたのでは!?と浮かれそうになる俺であったが……そこはぐっと押さえ気を引き締める。何せ比較対象が無いからね。
比較対象もそうだけど、とりあえず生活していくためには人里に出なければならないだろう。そう考えた俺はひとまず森を抜け出そうと再び歩を進めるが……。
P.S
最近、右半身にリンゴがなるようになりました。
やったね(´・ω・`)
火、木曜と土日更新でいきたいと思います。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
レベル“0”ですが、最強です。
勇崎シュー
ファンタジー
突如勇者として転移された鹿羽琢真。
ステータスを確認したところ、何と彼のレベルは1ではなく“0”だった!
それ故戦力外と判断され王国から追放されるが……。
琢真はレベルが一切上がらない代わりに、本来習得出来ない強力な“剣召喚”スキルを手に入れていた!
追放されたのなら好き勝手に生きます。
どんな相手も最強の剣でやりたい放題!
広大な世界を旅するソードファンタジー。
異世界転移に夢と希望はあるのだろうか?
雪詠
ファンタジー
大学受験に失敗し引きこもりになった男、石動健一は異世界に迷い込んでしまった。
特殊な力も無く、言葉も分からない彼は、怪物や未知の病に見舞われ何度も死にかけるが、そんな中吸血鬼の王を名乗る者と出会い、とある取引を持ちかけられる。
その内容は、安全と力を与えられる代わりに彼に絶対服従することだった!
吸血鬼の王、王の娘、宿敵、獣人のメイド、様々な者たちと関わる彼は、夢と希望に満ち溢れた異世界ライフを手にすることが出来るのだろうか?
※こちらの作品は他サイト様でも連載しております。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる