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第2章 マジックフェスティバル
【49話】 ユウトVSウィングル
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ユートは空から地に降りたウィングルを見下ろしていた。
『ニャ、ニャ、ニャンと!ユウト選手!空を飛んでるニャ!これは一体どういうことニャ!?』
実況席から驚いたように声をあげる。
『これはユウト選手の風の魔法を使って体を浮かせているのでしょう。
ですがこれにはかなり繊細な魔力の操作をしなければいけないはずです。』
『つまり相当凄い事って事かニャ!?』
『そういう事になりますね、ユウト選手は魔力操作の生まれ持っての才能が凄いようです。』
実況席で俺の飛行についての解説が行われていた、まぁ大体あっている。
そして試合の方に戻る。
ウィングルはすぐさま翼を広げて俺の元まで飛び上がってくる。
そして俺とウィングルは上空で飛び回りながら武器同士で撃ち合う。
しかし短剣を振りながらの飛行はバランスを崩してしまう為、こっちの方が不利だ。
そう思った俺はひとまずウィングルから距離を離す。
しかし翼を羽ばたかせている為、上昇時の速さは俺より遅い。
しかしあの急降下の速さは俺よりも速い。
下手に上を取られてあの急降下攻撃を使われるとまずい。
でもこのまま上空の追いかけっこをしていても埒が明かない。それなら……
俺は垂直に飛び上がる。
ウィングルも俺に着いて行くように飛び上がった。
そしてかなり高いところまで飛んで……ウィングルに向かって急降下攻撃を仕掛ける。
相手より先に攻撃を仕掛け、反撃をさせないためだ。
短剣を向けながらウィングルに突っ込む。
ウィングルが目前にまで迫り、攻撃が届くと思った瞬間。ウィングルは横へ移動して攻撃をかわした。
今度は俺の方がウィングルの下になる。そうなると、やってくる事はきまっている。
ウィングルは真っ直ぐ俺に向かって急降下してくる。
チャンスは一度きり、これにかける。
俺は浮遊の為に使っている魔力をすべて解除した。当然のごとく、俺は地面に落ちていきウィングルが俺の真上をギリギリで通る。
ウィングルは真っ直ぐ向かってきていた、ならいきなり魔力を切り下に落ちるだけでも回避出来る。
そして俺はギリギリで真上を通るウィングルの脚を掴んだ。
「なっ!!」
ウィングルは脚を掴まれ驚く。
そうこっちの方が狙いだった。ほぼゼロ距離!攻撃を当て放題になるからだ。そのまま掴んでいない方の手で魔力を練る。
本来なら肉をえぐる程の魔法だ、今回は威力を抑え目にして放つ。
「くらえっ!散風!!」
小さい台風のような魔力がショットガンのように拡散してウィングルを襲う。
「うぐっ!!」
もろに魔法に直撃したウィングルは怯んで地面の方に落ちていく。俺はこのチャンスを生かす。
即座にウィングルの脚を離し、魔法で浮遊してウィングルの頭の方にまで移動する。
そして俺は足を高くウィングルの頭の上にあげる。
「これでトドメだぁ!!」
そう叫びながら俺は足をウィングルの頭部に思いっきり振り下ろす。
そう踵落としである。
踵落としは見事にウィングルの頭部に直撃してウィングルはそのまま地面に落ちる。
俺は地面に着地してウィングルが起き上がってきた時に備えて構える。
しかしウィングルは立ち上がろうとしなかった。
審判がウィングルへ近づき意識確認をとる。
しばらくして審判は立ち上がり。
「ウィングル気絶により戦闘続行不可能とします!よって第1試合勝者 ユウト・シンドウ!!」
声高らかに堂々と勝者宣言をした。
優斗は大会の1回戦を突破したのだ!!
『ニャ、ニャ、ニャンと!ユウト選手!空を飛んでるニャ!これは一体どういうことニャ!?』
実況席から驚いたように声をあげる。
『これはユウト選手の風の魔法を使って体を浮かせているのでしょう。
ですがこれにはかなり繊細な魔力の操作をしなければいけないはずです。』
『つまり相当凄い事って事かニャ!?』
『そういう事になりますね、ユウト選手は魔力操作の生まれ持っての才能が凄いようです。』
実況席で俺の飛行についての解説が行われていた、まぁ大体あっている。
そして試合の方に戻る。
ウィングルはすぐさま翼を広げて俺の元まで飛び上がってくる。
そして俺とウィングルは上空で飛び回りながら武器同士で撃ち合う。
しかし短剣を振りながらの飛行はバランスを崩してしまう為、こっちの方が不利だ。
そう思った俺はひとまずウィングルから距離を離す。
しかし翼を羽ばたかせている為、上昇時の速さは俺より遅い。
しかしあの急降下の速さは俺よりも速い。
下手に上を取られてあの急降下攻撃を使われるとまずい。
でもこのまま上空の追いかけっこをしていても埒が明かない。それなら……
俺は垂直に飛び上がる。
ウィングルも俺に着いて行くように飛び上がった。
そしてかなり高いところまで飛んで……ウィングルに向かって急降下攻撃を仕掛ける。
相手より先に攻撃を仕掛け、反撃をさせないためだ。
短剣を向けながらウィングルに突っ込む。
ウィングルが目前にまで迫り、攻撃が届くと思った瞬間。ウィングルは横へ移動して攻撃をかわした。
今度は俺の方がウィングルの下になる。そうなると、やってくる事はきまっている。
ウィングルは真っ直ぐ俺に向かって急降下してくる。
チャンスは一度きり、これにかける。
俺は浮遊の為に使っている魔力をすべて解除した。当然のごとく、俺は地面に落ちていきウィングルが俺の真上をギリギリで通る。
ウィングルは真っ直ぐ向かってきていた、ならいきなり魔力を切り下に落ちるだけでも回避出来る。
そして俺はギリギリで真上を通るウィングルの脚を掴んだ。
「なっ!!」
ウィングルは脚を掴まれ驚く。
そうこっちの方が狙いだった。ほぼゼロ距離!攻撃を当て放題になるからだ。そのまま掴んでいない方の手で魔力を練る。
本来なら肉をえぐる程の魔法だ、今回は威力を抑え目にして放つ。
「くらえっ!散風!!」
小さい台風のような魔力がショットガンのように拡散してウィングルを襲う。
「うぐっ!!」
もろに魔法に直撃したウィングルは怯んで地面の方に落ちていく。俺はこのチャンスを生かす。
即座にウィングルの脚を離し、魔法で浮遊してウィングルの頭の方にまで移動する。
そして俺は足を高くウィングルの頭の上にあげる。
「これでトドメだぁ!!」
そう叫びながら俺は足をウィングルの頭部に思いっきり振り下ろす。
そう踵落としである。
踵落としは見事にウィングルの頭部に直撃してウィングルはそのまま地面に落ちる。
俺は地面に着地してウィングルが起き上がってきた時に備えて構える。
しかしウィングルは立ち上がろうとしなかった。
審判がウィングルへ近づき意識確認をとる。
しばらくして審判は立ち上がり。
「ウィングル気絶により戦闘続行不可能とします!よって第1試合勝者 ユウト・シンドウ!!」
声高らかに堂々と勝者宣言をした。
優斗は大会の1回戦を突破したのだ!!
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