やさしい異世界転移

第2章 マジックフェスティバル

【44話】 都市バットル！！

　やって来たのは都市バットル。
　もうすぐマジックフェスティバルだからか、街中では様々な出店が立ち並んでいた。
　
　俺とデイはバットルを観光する為、用事があるというルコードと別れて、街中を探索した。
　パゼーレとは違う風景に見惚れて歩き回った、もちろん土地勘のない奴等が歩き回るとどうなるか……

「迷子になってしまったな」

「……あぁそうだな」

　気がつくと俺たちは薄暗い道で迷子になっており、立ち止まっていた。

「……どうするよ？」

「どうするって言ったって……」

　人通りのない道、薄暗く辺りに分かれ道があり下手に動くと更に迷子になりそうだ。

　そんな中、１つの足音がこちらへ近づいてくるのが聞こえた。

「おい、お前らマジックフェスティバルに参加するのか？」

　足音の主は俺たちにそう尋ねてきた。
　そして足音の主が姿を見せる、白髪の男見た感じ歳は同じくらいだろうか。

「あぁそうだけど、きみもか？」

　俺は男にそう答えた。
　その瞬間、男は一瞬で俺たちの目の前に現れる。
　そして男の攻撃が俺たちを襲った。

　訳のわからないまま、俺たちはその男の攻撃をいなして喰らわないようにした。
　よし結構危ないが防げるな、これなら……

そこで俺は気付いた、俺達は"2人で1人の攻撃になんとか対応出来てる"事に。

「ぐわっ！！」

　男の攻撃に耐えきれなくなり、先にデイが崩される。

「デイ！！」

　俺はデイを方を咄嗟に見た。

「よそ見してる暇はあるのか？」

　デイの方を見てしまって男の攻撃を喰らってしまい地面に膝をつける。

　俺とデイを圧倒した男はこちらを見下して。

「この程度でマジックフェスティバル参加？ふざけてるのか、その程度の実力なら今！ここで潰す！」

　男は更なる攻撃を仕掛けようとする。
　その時だった。

「おっと、うちの後輩に危害を加えないでもらえるかな。」

　後ろから女性の声が聞こえた。
　俺はその声の方へ目線を向ける、そこにいたのはパゼーレ魔法学園の制服をきた女性がいた。

「それ以上攻撃を仕掛けようとするなら、こっちも大会本部へ報告させてもらうよ。」

　女性は更に男に対して、警告を促した。
　流石にそれはまずいと思ったのか男は。

「……チッ！まぁいい、お前らは大会で潰す」

　そう言って男は後ろを向いて歩き出す。

「覚えておけ、俺の名はクラック・スティーバー……この大会で優勝する男だ」

　男はそう言い残して去っていったのだ。