♪イキイキさん ～インフィニットコメディー！ ミラクルワールド！～ 〈初日 卯みっつの刻(６時３０分頃)〉

♪イキイキと会話する １ー４ー４

「だってさ～～～～～～、お姉ねえさんは～～～、ネコさんを探さがしているんでしょう～～～～～～？ネコさんを～～～～～～」
なぜかは分わからないが、こちら側がわの目的もくてきを、‘ズバリ’と当あててくる。

“あ・・・・・・、え～～～～～～っと・・・・・・、う～～～～～～ん・・・・・・、・・・・・・そうだよ・・・・・・”
一瞬いっしゅん、本当ほんとうのことを言いっていいのものなのかどうか悩なやんでしまったが、隠かくすほどのことでもないので、正直しょうじきに告白こくはくする。

「わ～～～い！そうなんだよね！そうなんだよね！当あたった～～～～～～！当あたった～～～～～～！」
両後りょううしろ足あしだけで立たち上あがると、笑顔えがおのような表情ひょうじょうで、歓喜かんきの声こえを上あげながら、両耳りょうみみを‘パタパタ’、両前足りょうまえあしを‘バタバタ’させて、踊おどり出だす。

“そんなに・・・・・・、うれしいんだ・・・・・・”
ネコさんの活いき活いきとした姿すがたを見みていると、なぜか‘ホッ’とした気持きもちになる。

「やった～～～～～～！やった～～～～～～！やった～～～～～～！」
さらに、後うしろの両足りょうあしで立たったまま、何なんとも説明せつめいできないような動うごきをしながら、その場ばを歩あるき回まわっている。

“・・・・・・というよりも、もう・・・・・・、そのネコさんは見みつかっていると思おもうんだけどね・・・・・・”
神妙しんみょうな面持おももちで、ネコさんの‘歓喜かんきの舞まい’をじっくり見続みつづける。

「あっ！」
何なにかに気きづいたのか、突然とつぜん、踊おどりを止やめると、目めを大おおきく見開みひらき、驚おどろいた顔かおで、こちらを振ふり向むく。

“あっ！・・・・・って？”
突然とつぜんの態度たいどに、びっくりして、お互たがいに目めを合あわせてしまう。