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【第44話】ミンシア
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クルミは、与太郎に疾風勁草流を教えた。型も少し教えたので、後は本人の努力次第。
「あとは、また今度ね。そろそろお披露目会の準備だからね。与太郎もレオパルドに変装させないとね。」
「まぁ仕方ないな、でもすぐばれないか?」
「わたしが何とかごまかすよ。」
魔法で、レオパルドに変装させた。そして、竜神王国の支援部隊と合流させた。支援部隊にはドレドラスも竜神王国から戻ってきていた。アリスの1日目のお披露目会に参加できなくて、ものすごいクレームを受けた。
今回は、1日目と変わらずクルミが最初だった。
今回は、古典的に白無垢で登場した。黒髪に白無垢、合わないわけがなかった。
親衛隊からも大歓声があがり、竜神王国の支援部隊も大盛りあがりになっていた。
クルミが前世で夢見ていた。服装を念願かなって着ることができて感無量だった。
今度はジークの横で着れたらいいな。と妄想していたのだった。
次は、街の女性達が参加した。1日目より多くの参加者がいてそれぞれ個性的な服装だった。
タマ婆もいた。メリットと一緒に出てきた。今回も失敗してしまった。
タマ婆とならメリットに注目がいくと考えていたクルミだったが、人は怖いもの見たさってあるのだとしみじみとクルミは実感するのだった。
タマ婆のインパクトが強すぎて、メリットは目立たないどころか、観客の記憶にも残らなかっただろう。ごめんメリット。
そして、支援部隊が待ち望んだ、
ミン宰相、ミンシアの登場だった。
タマ婆が、自信満々の顔だった。
ミンシアが登場した。また今回はすごい衣装だった。しかも何枚も着物を重ね着しており、歩くたびに脱いでいく。
そして最後は、薄い紫の着物を着になり・・・
というか透けていた。下着が分かるくらいに、でもそこに色気を感じたのだった。下着もデザインが凝ってありクルミも欲しいと思うくらいだった。
また、子供を持つ母親は、子供の目をふさいでいた。
さすがにタマ婆に聞いてみた。
「よくあんな衣装を着せれたね?」
「今回は、竜神王国の王様が来られるとのことで、ミンシア殿はどうにか振り向かせたいと言っておられたので、これぐらいしないと無理と伝えました。そして、前回ほどではないのですが、お酒の力も少々。」
やはり、ミン宰相は酒乱なのかもしれないとクルミは思った。
男性人からの歓声がすごかった。
会場は大いに盛り上がった。
ミンシアは、レオパルドの方をしばらく見つめて舞台を去って行った。
そして最後は、アリスの番だった。今回は前回より豪華絢爛に飾り付けてたドレスだった。
赤いドレスがよく似合っていた。
「智世ちゃーん!」「かわいいー!」こっちは女性にうけていた。
アリスは恥ずかしそうにみんなに手を振っていた。
「タマ婆、アリスの宝石とかすごくない?何であんなのあるの?」
「与太郎殿が用意してくれたようです。知らなかったのですか?」
めんどくさい状況だけれど、今の与太郎は、与一将軍が変装した姿だから、与一将軍が用意したということになる。
「しかもなぜかライゲン将軍も張り合って装飾品を用意されたので、凄い豪華になりました。」
お披露目会は、大成功だった。
このお披露目会は、今後も続いてこの街がファションの街として有明になっていくのであった。
祭りの後、クルミは急いでレオパルドに変装した与太郎を探した。
ミン宰相に見つかる前に解除しないといけなかったが遅かった。
与太郎に変装した。レオパルドの腕に手回すミン宰相がいたのだった。
「レオパルド王、わたしの服装どうでしたか?」
「あぁ よかったと思います。」
緊張で変なしゃべり方になる与太郎。
「嬉しいです!!」
さらに接近してくる、ミン宰相。
クルミは、ばれてなさそうでほっとしていたが実は、ミン宰相は、最初から偽物だと分かっていたのだった。
ミン宰相は思った。
わたしが偽物だと見破れないと思っていたみたいですね。レオパルド王をわたしが間違える分けないじゃないですか!
最初は、少し不機嫌だったけれど、せっかくなのでレオパルド王にできないことをしてみたいと考えてしまったのだった。
あぁ、レオパルド王にもできたらな・・・
「ちょっと用事を思い出した!」
与太郎が変装したレオパルドが逃げるように去って行った。
「フゥ まぁこんなところですね。そろそろ許してあげますか。」
ミン宰相の言葉をこっそりと聞いていたクルミは焦った。
やばい!ばれてる。
そこに救世主が現れたのだった。
「クルミ殿、そこで何をしているのですか?」
そこには本物のレオパルドがいた。
「レオあんたこそどうしてここに?」
「親父、竜王に言われて替え玉ではなく本人が行った方がいいと言われてな、不死鳥で運ばせるから急いで行けと。いつになく真剣に言われたから急いで来てみた。まぁ祭りは終わったようだな。」
カーグありがとう!!クルミは、心の中で感謝した。
「ミン宰相があんたのために頑張ったの褒めてあげなさい!」
とレオパルドを押し出した。
「えっ どういうことだ。」
物音に反応して、後ろ向きに声をかけてくるミン宰相。
「偽物役ご苦労様です。そろそろ終わりにしましょう。」
「何を言ってるんだ?ミンシア?」
「何って?」振り返るミン宰相。
レオパルド王を見てハッとした。
「えっ本物!」
後ろにいる、クルミに気づいた。
クルミが親指立てている。
そして、その場を後にした。
ミンシアは、クルミにありがとうと心の中で感謝した。ここでもう少し頑張ってみようと思った。
「申し訳ございません。本物のレオパルド王にも来ていただきまして。大変嬉しく思います。」
「嫌、今到着したばかりだからな。お披露目会は見れなかった。」
「レオパルド王。今見てください!」
その場でくるりと回った。
「いかかですか?」
「きれいだな。」
レオパルドはあまり表情も変えずに答えた。
「それだけですか?」
少し落ち込むミンシア。
「ミンシアは、どんな格好でもきれいだと思うのだが。」
その言葉で今度は嬉しくなるミンシア。さらにがんばるミンシア。
「わたしは、あなた様が好きです!昔からお慕いしておりました。」
「そうか。」
レオパルドの一言。
沈黙の時間が流れる。ミンシアは言わなければよかったと思った。
レオパルドが話し出す。
「やっと言ってくれたな。」
「どういう・・・・」
レオパルドは、困惑するミンシアを抱き寄せその唇にキスをした。
あまりの突然のことで、ミンシアは動揺したが、その後歓喜に任せてレオパルドを抱き締めたのだった。
「あとは、また今度ね。そろそろお披露目会の準備だからね。与太郎もレオパルドに変装させないとね。」
「まぁ仕方ないな、でもすぐばれないか?」
「わたしが何とかごまかすよ。」
魔法で、レオパルドに変装させた。そして、竜神王国の支援部隊と合流させた。支援部隊にはドレドラスも竜神王国から戻ってきていた。アリスの1日目のお披露目会に参加できなくて、ものすごいクレームを受けた。
今回は、1日目と変わらずクルミが最初だった。
今回は、古典的に白無垢で登場した。黒髪に白無垢、合わないわけがなかった。
親衛隊からも大歓声があがり、竜神王国の支援部隊も大盛りあがりになっていた。
クルミが前世で夢見ていた。服装を念願かなって着ることができて感無量だった。
今度はジークの横で着れたらいいな。と妄想していたのだった。
次は、街の女性達が参加した。1日目より多くの参加者がいてそれぞれ個性的な服装だった。
タマ婆もいた。メリットと一緒に出てきた。今回も失敗してしまった。
タマ婆とならメリットに注目がいくと考えていたクルミだったが、人は怖いもの見たさってあるのだとしみじみとクルミは実感するのだった。
タマ婆のインパクトが強すぎて、メリットは目立たないどころか、観客の記憶にも残らなかっただろう。ごめんメリット。
そして、支援部隊が待ち望んだ、
ミン宰相、ミンシアの登場だった。
タマ婆が、自信満々の顔だった。
ミンシアが登場した。また今回はすごい衣装だった。しかも何枚も着物を重ね着しており、歩くたびに脱いでいく。
そして最後は、薄い紫の着物を着になり・・・
というか透けていた。下着が分かるくらいに、でもそこに色気を感じたのだった。下着もデザインが凝ってありクルミも欲しいと思うくらいだった。
また、子供を持つ母親は、子供の目をふさいでいた。
さすがにタマ婆に聞いてみた。
「よくあんな衣装を着せれたね?」
「今回は、竜神王国の王様が来られるとのことで、ミンシア殿はどうにか振り向かせたいと言っておられたので、これぐらいしないと無理と伝えました。そして、前回ほどではないのですが、お酒の力も少々。」
やはり、ミン宰相は酒乱なのかもしれないとクルミは思った。
男性人からの歓声がすごかった。
会場は大いに盛り上がった。
ミンシアは、レオパルドの方をしばらく見つめて舞台を去って行った。
そして最後は、アリスの番だった。今回は前回より豪華絢爛に飾り付けてたドレスだった。
赤いドレスがよく似合っていた。
「智世ちゃーん!」「かわいいー!」こっちは女性にうけていた。
アリスは恥ずかしそうにみんなに手を振っていた。
「タマ婆、アリスの宝石とかすごくない?何であんなのあるの?」
「与太郎殿が用意してくれたようです。知らなかったのですか?」
めんどくさい状況だけれど、今の与太郎は、与一将軍が変装した姿だから、与一将軍が用意したということになる。
「しかもなぜかライゲン将軍も張り合って装飾品を用意されたので、凄い豪華になりました。」
お披露目会は、大成功だった。
このお披露目会は、今後も続いてこの街がファションの街として有明になっていくのであった。
祭りの後、クルミは急いでレオパルドに変装した与太郎を探した。
ミン宰相に見つかる前に解除しないといけなかったが遅かった。
与太郎に変装した。レオパルドの腕に手回すミン宰相がいたのだった。
「レオパルド王、わたしの服装どうでしたか?」
「あぁ よかったと思います。」
緊張で変なしゃべり方になる与太郎。
「嬉しいです!!」
さらに接近してくる、ミン宰相。
クルミは、ばれてなさそうでほっとしていたが実は、ミン宰相は、最初から偽物だと分かっていたのだった。
ミン宰相は思った。
わたしが偽物だと見破れないと思っていたみたいですね。レオパルド王をわたしが間違える分けないじゃないですか!
最初は、少し不機嫌だったけれど、せっかくなのでレオパルド王にできないことをしてみたいと考えてしまったのだった。
あぁ、レオパルド王にもできたらな・・・
「ちょっと用事を思い出した!」
与太郎が変装したレオパルドが逃げるように去って行った。
「フゥ まぁこんなところですね。そろそろ許してあげますか。」
ミン宰相の言葉をこっそりと聞いていたクルミは焦った。
やばい!ばれてる。
そこに救世主が現れたのだった。
「クルミ殿、そこで何をしているのですか?」
そこには本物のレオパルドがいた。
「レオあんたこそどうしてここに?」
「親父、竜王に言われて替え玉ではなく本人が行った方がいいと言われてな、不死鳥で運ばせるから急いで行けと。いつになく真剣に言われたから急いで来てみた。まぁ祭りは終わったようだな。」
カーグありがとう!!クルミは、心の中で感謝した。
「ミン宰相があんたのために頑張ったの褒めてあげなさい!」
とレオパルドを押し出した。
「えっ どういうことだ。」
物音に反応して、後ろ向きに声をかけてくるミン宰相。
「偽物役ご苦労様です。そろそろ終わりにしましょう。」
「何を言ってるんだ?ミンシア?」
「何って?」振り返るミン宰相。
レオパルド王を見てハッとした。
「えっ本物!」
後ろにいる、クルミに気づいた。
クルミが親指立てている。
そして、その場を後にした。
ミンシアは、クルミにありがとうと心の中で感謝した。ここでもう少し頑張ってみようと思った。
「申し訳ございません。本物のレオパルド王にも来ていただきまして。大変嬉しく思います。」
「嫌、今到着したばかりだからな。お披露目会は見れなかった。」
「レオパルド王。今見てください!」
その場でくるりと回った。
「いかかですか?」
「きれいだな。」
レオパルドはあまり表情も変えずに答えた。
「それだけですか?」
少し落ち込むミンシア。
「ミンシアは、どんな格好でもきれいだと思うのだが。」
その言葉で今度は嬉しくなるミンシア。さらにがんばるミンシア。
「わたしは、あなた様が好きです!昔からお慕いしておりました。」
「そうか。」
レオパルドの一言。
沈黙の時間が流れる。ミンシアは言わなければよかったと思った。
レオパルドが話し出す。
「やっと言ってくれたな。」
「どういう・・・・」
レオパルドは、困惑するミンシアを抱き寄せその唇にキスをした。
あまりの突然のことで、ミンシアは動揺したが、その後歓喜に任せてレオパルドを抱き締めたのだった。
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