上 下
2 / 6

02.立派なママになる条件、それは健康

しおりを挟む
 ママになるため、ダリオの『産活』が始まりました!
 とはいえ、特別何かしなくてはいけないことはありません。全部特製培養槽がやってくれます。

「ダリオくん~、ご飯の時間ですよ~」

 研究者がポチッとボタンを押せば、培養槽の中のダリオに食事が提供されます。
 ――天井からダリオのマスクに伸びた管。その管を通って、どろりとしたゼリーが降りてきます。

「んぅっ!! んぐぅぅうぅううぅ~~~~~~~~~~~~!!!!」
「だめですよ~ちゃんと食べないと」

 マスクは、ダリオの喉の奥まで侵入しています。管を通ってやって来たゼリー状のもの……完全食ゼリーは、ダリオの喉に注がれます。

「ンぐっ……ぐぅ、っ……ん……」
「お腹いっぱい、食べましょうね~」

 喉にどろどろ注がれ、食道を落ちて胃の中へ……胃にゼリーが溜まりはじめれば、もったりとお腹が重くなってきます。

「んぶ……っ、ぅ……」

 管を見れば、次々にどろどろゼリーが落ちて来ています。
 ダリオは飲み下すしかできません。喉を、食道を、気持ちの悪い感覚がナメクジのように滑って落ちていきます。そしてお腹に居座るのです。
 少し苦しい上に、身体に勝手に妙なものを流し込まれて、怖くないわけがありません。

「ンぅ……! グ……ッ!!」

 上を向けば、少し楽になるのですが、管のたるみがなくなった分、ゼリーはどぼどぼ身体の中へ落ちていきます。拘束されているダリオは、手の指をぴくぴく。恐怖に足を抱え込みたいものの、足もがっちり、股を開く形で拘束されているので動かせません。

 視線を動かせば、みっともない姿でゼリーを飲まされている自分の姿が、培養槽の外、モニターに映っています。

 ――なんで、こんなことにぃ……。

 研究員数人が、そのモニターを眺めていました。モニターだけでなく、直接ダリオを見る者も何人か。
 まるで晒し者です。
 何よりこの『食事』で嫌なのは。

「いい子だね~ダリオくん! そうそう、ちゃんと食べましょうね~これ、君のお尻で育ってる赤ちゃんのご飯にもなるんだから!」

 ダリオのお尻の窄まりは、奇妙な機械をいれられて、そのしわを伸ばされたままです。この機械は、ダリオのお腹で育っている魔物の赤ちゃんの様子を観察するものなのだそうです。
 しかしダリオにはやはり、魔物に襲われた記憶はありませんし、何より男です。どうして男が赤ちゃんを産むのでしょう。しかもお尻から。

 ――こいつら、きっと、狂ってるんだ……。

 まだまだゼリーは落ちてきます。もうお腹は重くて仕方がないのに。そんな中ダリオは顔を歪めます。

 ――どうにかして、逃げなくちゃ……。
 ――男がママになるわけないだろ……!

 そう思っても、拘束が外れることはありませんし、マスクも、おちんちんやお尻の器具も外れそうにありません。
 ゼリーの流れが止まりました。『食事』の時間は終ったようです。ダリオはほっと一息。
 ところが、この後、恐ろしい時間が待っていました。

「――尿意値、上がっています。膀胱の膨らみを確認」
「あれれ~、ダリオくん、またおしっこ我慢してる~? おしっこは出したい時にいつでも出していいよって言ってるのに~」

 ぎくり、と、ダリオは身体を一度震わせます。
 そう、おしっこを我慢していたのです。人前でできるわけがありません。
 ばれてしまえば、おしまいです――そもそもダリオの身体のあらゆるもの、あらゆる感覚が、数値として人に見られているのです。何も隠すことができません。

「おしっこはちゃんと出しましょうね~身体に悪いから! ほら、ママは身体を大事にしないと!」
「んぃぃっ!?」

 ――おちんちんに、何かが触れています。器具で自分のペニスはちっともみえませんが、何かがおちんちんの先っぽに触れています。
 これから何が起きるのか――ダリオはすでに、数回経験済みでした。

「んぅぅ! んんんぅぅううっ!」

 頭をぶんぶん横に振ります。けれどもやっぱり、拘束もあらゆる器具も外れません。ただピンク色の液体の中、泡がふわふわ暴れます。

 つぷぷぷ……とおちんちんの先から、ナカへ、何かが入ってきました。つぷ、つぷ、つぷ、と、奥まで滑っていきます。

「んぅぅううぅううぅ~~~~~~!!!!!」
「暴れない暴れない~、おしっこ出すの、お手伝いしてるだけなんだから~」

 ダリオの尿道を滑っていくのは、カテーテルでした。このおちんちんについている器具はとても優秀なので、排尿のお手伝いもできるのです。

 ――間もなくして、おちんちんの器具から伸びた管の中、黄色い液体が走り出しました。

「んぃ、っ……ぅ……」

 我慢していたおしっこが流れ出ていきます。膀胱の苦しさが薄れていき、尿意もすっきりしてきます。

「よしよし、今日も健康~」

 でも人に見られているのです。培養槽の外では、研究員の一人が、排尿するダリオを見つつ、手元の書類に何かメモしています。
 こんなの、辱めに違いありません!
 ……しかしダリオは、抵抗ができないのです。

「……勃起を確認。搾精に入ります」
「おや、おちんちん、いまのでおっきしちゃった? よぉし、じゃあ、今度は精液びゅーびゅーしようね~」

 ダリオは激しく頭を振りますが、今度はおちんちんが柔らかなものに包まれ、縛られ、揉まれていきます……。

「―――ンぃいいいぃイぃぃ……っ♡♡♡!!!!!」

 そして管の中を、搾りたてショタ精液が走るのでした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】両想いでいつもいちゃいちゃしてる幼馴染の勇者と魔王が性魔法の自習をする話

みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。 「両想いでいつもいちゃいちゃしてる幼馴染の勇者と魔王が初めてのエッチをする話」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/575414884/episode/3378453 の続きです。 ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで

王太子に婚約破棄されてから一年、今更何の用ですか?

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しいます。 ゴードン公爵家の長女ノヴァは、辺境の冒険者街で薬屋を開業していた。ちょうど一年前、婚約者だった王太子が平民娘相手に恋の熱病にかかり、婚約を破棄されてしまっていた。王太子の恋愛問題が王位継承問題に発展するくらいの大問題となり、平民娘に負けて社交界に残れないほどの大恥をかかされ、理不尽にも公爵家を追放されてしまったのだ。ようやく傷心が癒えたノヴァのところに、やつれた王太子が現れた。

【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで

あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。 連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。 ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。 IF(7話)は本編からの派生。

【R18】ステルス裸いだー M ~全裸でサイクリングは好きだけど、見つかるのが好きなわけじゃない(でもエッチなのは大好き)~

古城ろっく
大衆娯楽
 森泉みのり(16)は、自転車とDIYが大好きな少女。木材を使って自作の自転車や大人の玩具を作るのが好きな彼女は、今日もエッチな玩具と自転車を組み合わせたような乗り物(ほぼ拷問器具)を作り、自分の身体で試すのだった。  もちろん、それらを試すならお外で……もともと恥ずかしがり屋の彼女だったが、意外と見つからないことに気づいてしまうと、少しずつ大胆になっていく。  別に、見つかって乱暴されること自体は怖くない。でも、普通の日常も捨てたくない。学校や家族にバレたくない彼女は、どこに隠れて、どうやって逃げるのか。  もし見つかってしまった時は、どう言い訳をして許してもらおうか……  スリルと快楽を追い求めて、隠れ、逃げ、諦め、受け入れる。ドM少女の変態露出オナニー!ここに開幕! ※この小説は18歳未満の閲覧を遠慮させていただきます。18歳未満のお子様は、本日はブラウザバックしてください。大人になってから読みに来てくれる日をお待ちしております。 ※本作品はフィクションです。実在する人物、地名、団体、事件等とは一切関係がありません。また、もし似たような事件があった場合、偶然の一致にすぎません。 ※本作品には、性的な描写や、具体的あるいは直接的な表現が含まれます。苦手な方は閲覧をご遠慮ください。また本番行為の描写や、痛々しいシーンなどを含みます。ご了承ください。 ※本作品に犯罪行為を助長、あるいは推奨する意図はありません。作中には犯罪行為などの描写が含まれますが、あくまでもフィクションとしてお楽しみください。また、劇中の行為は大変危険です。絶対に真似をしないでください。  それでは、お楽しみください。

【R18】お嫁さんスライム娘が、ショタお婿さんといちゃらぶ子作りする話

みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。 前話 【R18】通りかかったショタ冒険者に襲い掛かったスライム娘が、敗北して繁殖させられる話 https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/384412801 ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで

モブだった私、今日からヒロインです!

まぁ
恋愛
かもなく不可もない人生を歩んで二十八年。周りが次々と結婚していく中、彼氏いない歴が長い陽菜は焦って……はいなかった。 このまま人生静かに流れるならそれでもいいかな。 そう思っていた時、突然目の前に金髪碧眼のイケメン外国人アレンが…… アレンは陽菜を気に入り迫る。 だがイケメンなだけのアレンには金持ち、有名会社CEOなど、とんでもないセレブ様。まるで少女漫画のような付属品がいっぱいのアレン…… モブ人生街道まっしぐらな自分がどうして? ※モブ止まりの私がヒロインになる?の完全R指定付きの姉妹ものですが、単品で全然お召し上がりになれます。 ※印はR部分になります。

愛のうらがわ壁の向こう

ミツミチ
BL
大学時代かわいがってた後輩がたまたま出向先にいて以前のように仲良くやってたけど最近同窓会で再会した女の子と意気投合していい感じという話を嬉々として口にした途端様子が変わって気づけば後輩の家に繋がれてクソ重い告白を押しつけられたうえに身体も心も好き勝手触られて虚ろな日々に飲み込まれそうになっていたけどある朝後輩が出ていった後に拘束に隙があることに気づいた男のはなし

俺の平凡な学生生活は本日終了いたしました。

bull
BL
郊外の緑に囲まれた場所にある学校。自然豊かだが都会には近く、電車一本で行ける。そんな学校に通っている俺、楠野蓮は平凡に暮らしていた……… ​ ……………──────はずだった。 「対象を確認いたしました。 ​──────只今の好感度は0%。好感度を上昇させるために接触してください。」 「はい?」 突如聞こえてきた機械音声に従わなかったら……。 「ちょっと待って、マジで!これは俺の意思じゃない!!」 *⃝̣◌⑅⃝◍♡◌*⃝̥◍♡*⃝̣◌⑅⃝◍♡◌*⃝*⃝̣◌⑅⃝◍♡◌*⃝̥*⃝̣*⃝̣◌⑅⃝◍♡◌*⃝̥ 機械音声が繋ぐ、ドタバタ恋の物語。

処理中です...