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【第二章】ユウカ・バーレン
【第四話】告白②
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「…………誤解されていそうだからきちんと言っておこう。私は、ユウカのことを娘としてとても愛している。そしてコレは…………私からの親心なんだよ」
アベルトは出掛ける準備を中断して椅子に深く座り込むと、コーヒーを一息に飲み干した。
出ていく前にしっかり話をするべきだと判断したためだろう。
そして、
口を開く前に、落ち着いた姿勢で恭司の方をジッと見つめてきた。
観察するように、視線で舐め回すように、恭司の姿を一手に見続ける。
昨日のことを思い出しそうになった。
だが、
昨日とは目に映る感情が違う。
「ユウカはね…………三谷君。とても、可哀相な娘なんだよ」
アベルトの話は始まった。
持っていく荷物をドサリと床に置き、両腕を組んで、恭司と目と目を合わせる。
これから腰を据えて重大なことを話すという合図だろう。
恭司は生唾をゴクリと呑みほした。
「あの娘は今年で17になるんだ。それまで沢山の同級生と過ごしてきた。なのにね、三谷君。あの娘には友達と呼べる存在が、一人もいないんだよ。これまでの人生の中で、一度も、少しもだ。理由は聞いたかな?」
「確か…………ユウカの母親が革命軍のリーダーだと」
「そうだ。原因はほとんどそれなんだよ。アレの母親…………私の元妻が、全ての元凶なんだ」
「確か…………『クレイア』という組織名でしたか」
「そうだ。元妻に関係していることを差し引いても、厄介な連中だ。区分で言えば『武術主義』にあたる連中だが、やり方が卑劣で残忍すぎる。はっきり言って犯罪者集団だ。『武術主義』の区分にいるがために、むしろイメージを悪くされて、私としても消えてほしく思っている」
「…………その連中が、ユウカの周りとの交友関係を邪魔していると?」
「そうだ。ユウカの母親がリーダーを務めているからね。周りの見る目はそりゃあ悪いに決まっている。クレイアの手先、犯罪者予備軍、殺人犯の子供…………。呼び方は様々だが、ユウカはこれらのレッテルを前提に人と話さなければならない。避けられるくらいならまだいい方だ。攻撃してくる人間も数多くいる」
「………………」
「そんなわけであの娘の交友関係はすこぶる悪い。回復のメドも立たない。いや、クレイアの活動が今後増えていけば、状況はさらに悪くなるだろう。現在進行形で世界中で活動しているから、ユウカへの悪印象も世界中からだ。クレイアに被害を受けた人間からは…………もはや殺意すら向けられかねない。そんな打つ手無しの現状で現れたのが…………君というわけだ」
「世界中から嫌われ尽くしている、この俺ってわけですか」
「そうだ。その通りだ。他の人間が…………例えば私が…………ユウカの力になろうとしても、ユウカはそれを憐れみや同情と受け取るだろう。あの娘はそういうことを極端に嫌う。その点君なら…………」
「同じ痛みを分かち合って、一緒にやっていける…………ですか」
アベルトは頷いた。
その目に浮かぶ感情は、いつかの時のように不安や恐怖が根付いたものではない。
期待の光に包まれたものだった。
恭司はつい頭に手を伸ばしてしまった。
照れ臭い。
「クレイアが存在する限り、あの娘はこれからも友達なんて作れないだろう。性格もあの通りだ。天邪鬼で、一匹狼気質。この状況でその性格じゃあこの先に期待は持てない。だからこそ、君には、本当にユウカの味方となってやってほしいんだ。ユウカのことを信頼してやってほしいんだ。あいつの…………友達になってほしいんだ」
「…………あなたの言葉を信じる限りでは、私は数万単位の人間を虐殺した殺人鬼…………ということですが?」
「承知している。だが、あの娘はそれに対して臆するような人格じゃない。それに…………親としての直感だ。君たちは性格的によく合うタイプだよ」
「はぁ…………」
恭司は曖昧に頷いた。
まぁ確かに、恭司もユウカのことは嫌いじゃない。
話していて楽しいと思う。
だが、
わざわざ親がそれを殺人鬼相手に頼むというのが、恭司には理解不可解だった。
「まぁ、これはあくまでサブだよ。出来ればそうしてほしいくらいの話だ。ほとんど苦肉の策だしね…………」
「………………」
「メインは昨日話した通りだ。昨日の夜に、ユウカには全て話してある。今後のことはユウカに相談してくれ」
「…………分かりました」
「さて、それではそろそろ私は出掛ける時間だ。あまり話せなくてすまないね。ユウカのこともクレイアのこともメインの目的の話も全然できてはいないが、本当に時間が無くてね」
「いえ…………こちらこそ、お引き止めしてしまい、申し訳ございませんでした」
恭司は不承不承に頭を下げた。
確かに、質問ならいくらでも残っている。
こんなに色々と中途半端な状態で放り出されても…………というのが正直な気持ちだった。
「まぁ、またゆっくり話す時間を作るよ。では、これで本当に失礼する。ユウカは寝ているだろうが、起きたらよろしく伝えておいてくれ」
アベルトはそう言いながら荷物を手に取り、立ち上がった。
まだ納得できているわけでは勿論ないが、急いでいる人間をこれ以上引き止めるわけにもいかない。
アベルトは急ぎ足で玄関に向かい、恭司はその背についていく。
見送りにいくのだ。
アベルトは玄関に到着すると、靴に足を入れ、紐を結び始める。
恭司はその姿を、何ともない気持ちで見つめていた。
「ん…………?あぁ、そういえば、クレイアとユウカと君について、一つ重大なことを伝え忘れていた」
と、そんな時だ。
アベルトは不意に思い出したように、手をポンっと叩いた。
何事か?と、恭司は首を傾げる。
「君たちの技についてだ。君たち三者は全員同じ技を使う。だから、クレイアに技を見せてはいけないよ。勧誘やちょっかいを受ける対象になりかねないからね。もちろん、入団するなど以ての外だから気を付けてね。それじゃ」
「えっ、ちょっとッ!!」
アベルトは最後にそれだけ言って、ドアを開けて外に出ていった。
恭司はその場に取り残される。
最後の最後になって、とんでもない爆弾を落としていった。
急いでドアを開けてアベルトを探すも、もう姿が見えない。
さすがは武芸者だが、今回はシャレにならない。
謎は、深まる一方だった。
「何が思い出しただ…………。どう考えても確信犯じゃねぇか…………」
恭司は玄関の前で立ち尽くす。
自分とユウカ以外に、クレイアも自分たちと同じ技を使う…………?
それがどういうことを示すのか、恭司にはそれを理解するための知識が足りていなかった。
クレイアにはどういう人物たちが集まっていて、何のために存在しているのか。
恭司の使う技は、一体どういう性質のものなのか。
(俺の使う技…………。あの『喰斬り』って技は…………俺のオリジナルなのか?どこかで習っていた…………?まったく分からない…………。ユウカや俺と、クレイアはどういう関係にあるんだ…………)
アベルトからの一方的な情報提供だけではやりきれなくなっていた。
分からないことが多すぎて、知りたいことが多すぎる。
自分自身に関することすら曖昧でフワフワした理解なのだ。
このままでいいはずなどない。
そして、
そのアベルトとろくなコミュニケーションが取れない今、誰に聞くべきか…………。
「そんなことは…………決まっているか」
恭司はため息と共に言葉を吐き出す。
その本人はもうそろそろ起きて、ここにやって来るだろう。
昨日、アベルトから衝撃的な事実を聞かされた、その状態のままで……。
「どんな顔して会えばいいってんだ…………」
恭司は、机に頭を擦り付けるかのような勢いで項垂れた。
アベルトは出掛ける準備を中断して椅子に深く座り込むと、コーヒーを一息に飲み干した。
出ていく前にしっかり話をするべきだと判断したためだろう。
そして、
口を開く前に、落ち着いた姿勢で恭司の方をジッと見つめてきた。
観察するように、視線で舐め回すように、恭司の姿を一手に見続ける。
昨日のことを思い出しそうになった。
だが、
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「ユウカはね…………三谷君。とても、可哀相な娘なんだよ」
アベルトの話は始まった。
持っていく荷物をドサリと床に置き、両腕を組んで、恭司と目と目を合わせる。
これから腰を据えて重大なことを話すという合図だろう。
恭司は生唾をゴクリと呑みほした。
「あの娘は今年で17になるんだ。それまで沢山の同級生と過ごしてきた。なのにね、三谷君。あの娘には友達と呼べる存在が、一人もいないんだよ。これまでの人生の中で、一度も、少しもだ。理由は聞いたかな?」
「確か…………ユウカの母親が革命軍のリーダーだと」
「そうだ。原因はほとんどそれなんだよ。アレの母親…………私の元妻が、全ての元凶なんだ」
「確か…………『クレイア』という組織名でしたか」
「そうだ。元妻に関係していることを差し引いても、厄介な連中だ。区分で言えば『武術主義』にあたる連中だが、やり方が卑劣で残忍すぎる。はっきり言って犯罪者集団だ。『武術主義』の区分にいるがために、むしろイメージを悪くされて、私としても消えてほしく思っている」
「…………その連中が、ユウカの周りとの交友関係を邪魔していると?」
「そうだ。ユウカの母親がリーダーを務めているからね。周りの見る目はそりゃあ悪いに決まっている。クレイアの手先、犯罪者予備軍、殺人犯の子供…………。呼び方は様々だが、ユウカはこれらのレッテルを前提に人と話さなければならない。避けられるくらいならまだいい方だ。攻撃してくる人間も数多くいる」
「………………」
「そんなわけであの娘の交友関係はすこぶる悪い。回復のメドも立たない。いや、クレイアの活動が今後増えていけば、状況はさらに悪くなるだろう。現在進行形で世界中で活動しているから、ユウカへの悪印象も世界中からだ。クレイアに被害を受けた人間からは…………もはや殺意すら向けられかねない。そんな打つ手無しの現状で現れたのが…………君というわけだ」
「世界中から嫌われ尽くしている、この俺ってわけですか」
「そうだ。その通りだ。他の人間が…………例えば私が…………ユウカの力になろうとしても、ユウカはそれを憐れみや同情と受け取るだろう。あの娘はそういうことを極端に嫌う。その点君なら…………」
「同じ痛みを分かち合って、一緒にやっていける…………ですか」
アベルトは頷いた。
その目に浮かぶ感情は、いつかの時のように不安や恐怖が根付いたものではない。
期待の光に包まれたものだった。
恭司はつい頭に手を伸ばしてしまった。
照れ臭い。
「クレイアが存在する限り、あの娘はこれからも友達なんて作れないだろう。性格もあの通りだ。天邪鬼で、一匹狼気質。この状況でその性格じゃあこの先に期待は持てない。だからこそ、君には、本当にユウカの味方となってやってほしいんだ。ユウカのことを信頼してやってほしいんだ。あいつの…………友達になってほしいんだ」
「…………あなたの言葉を信じる限りでは、私は数万単位の人間を虐殺した殺人鬼…………ということですが?」
「承知している。だが、あの娘はそれに対して臆するような人格じゃない。それに…………親としての直感だ。君たちは性格的によく合うタイプだよ」
「はぁ…………」
恭司は曖昧に頷いた。
まぁ確かに、恭司もユウカのことは嫌いじゃない。
話していて楽しいと思う。
だが、
わざわざ親がそれを殺人鬼相手に頼むというのが、恭司には理解不可解だった。
「まぁ、これはあくまでサブだよ。出来ればそうしてほしいくらいの話だ。ほとんど苦肉の策だしね…………」
「………………」
「メインは昨日話した通りだ。昨日の夜に、ユウカには全て話してある。今後のことはユウカに相談してくれ」
「…………分かりました」
「さて、それではそろそろ私は出掛ける時間だ。あまり話せなくてすまないね。ユウカのこともクレイアのこともメインの目的の話も全然できてはいないが、本当に時間が無くてね」
「いえ…………こちらこそ、お引き止めしてしまい、申し訳ございませんでした」
恭司は不承不承に頭を下げた。
確かに、質問ならいくらでも残っている。
こんなに色々と中途半端な状態で放り出されても…………というのが正直な気持ちだった。
「まぁ、またゆっくり話す時間を作るよ。では、これで本当に失礼する。ユウカは寝ているだろうが、起きたらよろしく伝えておいてくれ」
アベルトはそう言いながら荷物を手に取り、立ち上がった。
まだ納得できているわけでは勿論ないが、急いでいる人間をこれ以上引き止めるわけにもいかない。
アベルトは急ぎ足で玄関に向かい、恭司はその背についていく。
見送りにいくのだ。
アベルトは玄関に到着すると、靴に足を入れ、紐を結び始める。
恭司はその姿を、何ともない気持ちで見つめていた。
「ん…………?あぁ、そういえば、クレイアとユウカと君について、一つ重大なことを伝え忘れていた」
と、そんな時だ。
アベルトは不意に思い出したように、手をポンっと叩いた。
何事か?と、恭司は首を傾げる。
「君たちの技についてだ。君たち三者は全員同じ技を使う。だから、クレイアに技を見せてはいけないよ。勧誘やちょっかいを受ける対象になりかねないからね。もちろん、入団するなど以ての外だから気を付けてね。それじゃ」
「えっ、ちょっとッ!!」
アベルトは最後にそれだけ言って、ドアを開けて外に出ていった。
恭司はその場に取り残される。
最後の最後になって、とんでもない爆弾を落としていった。
急いでドアを開けてアベルトを探すも、もう姿が見えない。
さすがは武芸者だが、今回はシャレにならない。
謎は、深まる一方だった。
「何が思い出しただ…………。どう考えても確信犯じゃねぇか…………」
恭司は玄関の前で立ち尽くす。
自分とユウカ以外に、クレイアも自分たちと同じ技を使う…………?
それがどういうことを示すのか、恭司にはそれを理解するための知識が足りていなかった。
クレイアにはどういう人物たちが集まっていて、何のために存在しているのか。
恭司の使う技は、一体どういう性質のものなのか。
(俺の使う技…………。あの『喰斬り』って技は…………俺のオリジナルなのか?どこかで習っていた…………?まったく分からない…………。ユウカや俺と、クレイアはどういう関係にあるんだ…………)
アベルトからの一方的な情報提供だけではやりきれなくなっていた。
分からないことが多すぎて、知りたいことが多すぎる。
自分自身に関することすら曖昧でフワフワした理解なのだ。
このままでいいはずなどない。
そして、
そのアベルトとろくなコミュニケーションが取れない今、誰に聞くべきか…………。
「そんなことは…………決まっているか」
恭司はため息と共に言葉を吐き出す。
その本人はもうそろそろ起きて、ここにやって来るだろう。
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