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【第七章】シベリザード連合国
【第四十七話】実験 ①
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「な、何だ…………?」
「じ、地震…………?」
「まさか…………コレって…………」
狼狽える村人と隊員たち────。
最初に動いたのは、やはりドライダスだった。
ドライダスは地面に手を付きながら笑みを浮かべると、途端に地面が"動き出す"。
「ヒャッヒャッヒャッヒャッ!!魔族どもよ、列を作って押し寄せるが良い…………ッ!!"晩御飯"じゃぞぉ~~~~ッ!!」
すると、
団員たちの足下の地面が一気に盛り上がり始めたかと思うと、いきなり噴火したかのように彼らを空中へ舞い上げた。
敢えてトゲは出さず、そのまま吹っ飛ばしたのだ。
いきなり訳も分からず宙へ投げ出される兵士たち────。
そこに、ピタリとドンピシャのタイミングでニーニャが跳び込んでくる。
「ニャッハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!カットするニャ~~ッ!!」
ニーニャは跳んだ瞬間にすぐさま爪を振ると、彼らを瞬く間に空中で斬殺した。
恭司の三日月のようなものだ。
鎌鼬のような風が吹いたかと思うと、宙にある団員たちの身体が無差別に切り刻まれていく。
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「な、何だ…………ッ!?」
「俺の腕が…………ッ!!」
「痛いッ!!痛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッ!!」
空中でランダムに身体を刻まれた団員たちは、痛みのあまり盛大に悲鳴を上げた。
血が内臓が宙を舞い、腕や足が細切れになって分解されたのだ。
なまじ、敢えて"生かされている"あたりがタチが悪い。
もちろん慈悲などではなく、コレも実験の一つだ。
そして、
地上の魔族たちがその光景を見て呆気に取られていると、最後にナターシャが身体から水を放出する。
「次は私の番ねぇぇぇ」
ナターシャから飛び出した水は宙を飛ぶと、即座に手のような形を作り出した。
まるで水の巨人が手だけ顕現したかのような光景だ。
その手は空中で分解された団員たちの四肢を受け止めると、今度は空中でそのまま丸く…………水球のような形へと変貌していく。
中は無数の団員たちの身体で一杯だった。
手や足や指や内臓や骨や顔などに加えて、四肢を切断されただけの"生きた"素材たちだ。
大量の血液と共に、それらは水球の中でごちゃ混ぜになっている。
「な、何だ…………コレは…………」
訳の分かぬまま突然始まったこの惨劇に、ヒューリオはただただ言葉を失うしなかった。
先行して進んだが故に遠目からよく見えていたはずなのだが、それでもよく分からないくらいにあっという間の出来事だ。
3体の竜種による連携は未だ少しも衰えてはおらず、手際が良すぎてまだ誰も反応出来ていない。
「ウフフ…………。楽しみねぇぇぇ…………。一体、何が出来るのかしら」
そんな中…………
ナターシャは自ら作り出した水球を見て、気持ちよさそうに恍惚な笑みを浮かべていた。
本日の『メインイベント』だ。
この場にいる誰もが注目する中、ナターシャは恭司に言われた通りの『実験』を開始することにする。
「おい…………。何をする気だ…………。やめてくれ…………やめてくれッ!!」
絶望的なこの状況の中、ヒューリオは力一杯叫ぶことしか出来なかった。
対処しようにも遠すぎるのだ。
そして、そんな中────。
叫ぶヒューリオの目に、一人の部下の姿が目に映ってくる。
ヒューリオの部隊で最も実力のあった、いわゆるエース級の男だ。
運悪くこの『実験』に巻き込まれてしまっていたらしい。
「…………ッ!!…………ッ!!………………ッ!!!!」
その男は水球の中で踠きつつ、ヒューリオに向けて何かを叫んでいるようだった。
水の中だから声は届いてこないが、言わんとしていることは十分すぎるほどによく分かる。
というより、口の動きを見れば一目瞭然だ。
彼は必死の形相で、ヒューリオに向けてこう言っている。
『タ』『ス』『ケ』『テ』────。
ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
「「「ガボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ…………ッ!!」」」
宙にある水球は、中の"素材"ごと巨大な音を立てて激しく回転を始めた。
まるで巨大なミキサーだ。
水球の中で無数の四肢たちが掻き混ぜられ…………切り刻まれ…………赤黒いナニカへと変貌を遂げていく。
「うああああああああああああああああああああ…………ッ!!うあああああああああああああああああああああああああああッ!!」
「クク…………。良い手際じゃないか」
絶望して半狂乱な叫び声を上げるヒューリオを尻目に、恭司は満足げな笑みを浮かべた。
やはり、『竜種』の3人は別格だ。
ちゃんとオーダー通りに仕事をこなしてくれる。
「さぁ、できたわよぉぉぉ。遠慮なく飲んでみてね…………?」
ナターシャがそう言った頃には、水球の中はドロリとしたヘドロのような物へと変貌していた。
この世界が故の化学反応なのか────。
元はヒューマンだった団員たちの、"成れの果て"だ。
原型は既にどこにも無く、血や肉や内臓や骨などの全ての部位が一つとなって、そこに混ぜ合わされている。
「美味そう…………」
「何だアレ…………」
「欲しい…………ホシイ…………」
地上にいる魔族たちはその赤黒い球体を見て、口から盛大にヨダレを吹きこぼしていた。
元々『上級職』ばかりの奴らだったからというのもあるのだろう。
そいつらが色んな部位と共に一つになったことで、魔族たちからすればとんでもないご馳走に見えているのだ。
代わりに残ったヒューマンたちからは、そこかしこで吐き散らすような音が聞こえてくる。
「じゃあ、早速コレを誰かに与えてみることにしましょうか。…………さて、誰が良いかしら?」
イタズラっぽくナターシャがそう問いかけた瞬間に────。
魔族たちは一も二もなく、一斉にそこへと押し寄せた。
まるで餌に群がる犬のようだ。
魔族たちは理性が飛んでいるのか、必死な形相でソレに手を伸ばす。
「俺だッ!!俺だァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「欲しい欲しいほしいホシイ…………ッ!!」
「ナターシャ様ッ!!私にッ!!私にィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!」
魔族たちの反応はすこぶる上々と言えた。
混ぜることで何か特別な効果でも生まれたのか、思った以上の大盛況だ。
ナターシャはそんな彼らを見て、妖しい笑みと共に水球を動かす。
「ウフフ。慌てないで…………。前の方から順番に…………ね?」
ナターシャは妖艶な笑みと共にそう言うと、水球を操作して次々に魔族の口の中へソレを放り込んでいった。
水球を直接操作してそのまま口の中へと突っ込んでいっているのだ。
皆大口を開けて叫ぶものだから、放り込むのに手間取らなくて良い。
「じ、地震…………?」
「まさか…………コレって…………」
狼狽える村人と隊員たち────。
最初に動いたのは、やはりドライダスだった。
ドライダスは地面に手を付きながら笑みを浮かべると、途端に地面が"動き出す"。
「ヒャッヒャッヒャッヒャッ!!魔族どもよ、列を作って押し寄せるが良い…………ッ!!"晩御飯"じゃぞぉ~~~~ッ!!」
すると、
団員たちの足下の地面が一気に盛り上がり始めたかと思うと、いきなり噴火したかのように彼らを空中へ舞い上げた。
敢えてトゲは出さず、そのまま吹っ飛ばしたのだ。
いきなり訳も分からず宙へ投げ出される兵士たち────。
そこに、ピタリとドンピシャのタイミングでニーニャが跳び込んでくる。
「ニャッハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!カットするニャ~~ッ!!」
ニーニャは跳んだ瞬間にすぐさま爪を振ると、彼らを瞬く間に空中で斬殺した。
恭司の三日月のようなものだ。
鎌鼬のような風が吹いたかと思うと、宙にある団員たちの身体が無差別に切り刻まれていく。
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「な、何だ…………ッ!?」
「俺の腕が…………ッ!!」
「痛いッ!!痛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッ!!」
空中でランダムに身体を刻まれた団員たちは、痛みのあまり盛大に悲鳴を上げた。
血が内臓が宙を舞い、腕や足が細切れになって分解されたのだ。
なまじ、敢えて"生かされている"あたりがタチが悪い。
もちろん慈悲などではなく、コレも実験の一つだ。
そして、
地上の魔族たちがその光景を見て呆気に取られていると、最後にナターシャが身体から水を放出する。
「次は私の番ねぇぇぇ」
ナターシャから飛び出した水は宙を飛ぶと、即座に手のような形を作り出した。
まるで水の巨人が手だけ顕現したかのような光景だ。
その手は空中で分解された団員たちの四肢を受け止めると、今度は空中でそのまま丸く…………水球のような形へと変貌していく。
中は無数の団員たちの身体で一杯だった。
手や足や指や内臓や骨や顔などに加えて、四肢を切断されただけの"生きた"素材たちだ。
大量の血液と共に、それらは水球の中でごちゃ混ぜになっている。
「な、何だ…………コレは…………」
訳の分かぬまま突然始まったこの惨劇に、ヒューリオはただただ言葉を失うしなかった。
先行して進んだが故に遠目からよく見えていたはずなのだが、それでもよく分からないくらいにあっという間の出来事だ。
3体の竜種による連携は未だ少しも衰えてはおらず、手際が良すぎてまだ誰も反応出来ていない。
「ウフフ…………。楽しみねぇぇぇ…………。一体、何が出来るのかしら」
そんな中…………
ナターシャは自ら作り出した水球を見て、気持ちよさそうに恍惚な笑みを浮かべていた。
本日の『メインイベント』だ。
この場にいる誰もが注目する中、ナターシャは恭司に言われた通りの『実験』を開始することにする。
「おい…………。何をする気だ…………。やめてくれ…………やめてくれッ!!」
絶望的なこの状況の中、ヒューリオは力一杯叫ぶことしか出来なかった。
対処しようにも遠すぎるのだ。
そして、そんな中────。
叫ぶヒューリオの目に、一人の部下の姿が目に映ってくる。
ヒューリオの部隊で最も実力のあった、いわゆるエース級の男だ。
運悪くこの『実験』に巻き込まれてしまっていたらしい。
「…………ッ!!…………ッ!!………………ッ!!!!」
その男は水球の中で踠きつつ、ヒューリオに向けて何かを叫んでいるようだった。
水の中だから声は届いてこないが、言わんとしていることは十分すぎるほどによく分かる。
というより、口の動きを見れば一目瞭然だ。
彼は必死の形相で、ヒューリオに向けてこう言っている。
『タ』『ス』『ケ』『テ』────。
ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
「「「ガボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ…………ッ!!」」」
宙にある水球は、中の"素材"ごと巨大な音を立てて激しく回転を始めた。
まるで巨大なミキサーだ。
水球の中で無数の四肢たちが掻き混ぜられ…………切り刻まれ…………赤黒いナニカへと変貌を遂げていく。
「うああああああああああああああああああああ…………ッ!!うあああああああああああああああああああああああああああッ!!」
「クク…………。良い手際じゃないか」
絶望して半狂乱な叫び声を上げるヒューリオを尻目に、恭司は満足げな笑みを浮かべた。
やはり、『竜種』の3人は別格だ。
ちゃんとオーダー通りに仕事をこなしてくれる。
「さぁ、できたわよぉぉぉ。遠慮なく飲んでみてね…………?」
ナターシャがそう言った頃には、水球の中はドロリとしたヘドロのような物へと変貌していた。
この世界が故の化学反応なのか────。
元はヒューマンだった団員たちの、"成れの果て"だ。
原型は既にどこにも無く、血や肉や内臓や骨などの全ての部位が一つとなって、そこに混ぜ合わされている。
「美味そう…………」
「何だアレ…………」
「欲しい…………ホシイ…………」
地上にいる魔族たちはその赤黒い球体を見て、口から盛大にヨダレを吹きこぼしていた。
元々『上級職』ばかりの奴らだったからというのもあるのだろう。
そいつらが色んな部位と共に一つになったことで、魔族たちからすればとんでもないご馳走に見えているのだ。
代わりに残ったヒューマンたちからは、そこかしこで吐き散らすような音が聞こえてくる。
「じゃあ、早速コレを誰かに与えてみることにしましょうか。…………さて、誰が良いかしら?」
イタズラっぽくナターシャがそう問いかけた瞬間に────。
魔族たちは一も二もなく、一斉にそこへと押し寄せた。
まるで餌に群がる犬のようだ。
魔族たちは理性が飛んでいるのか、必死な形相でソレに手を伸ばす。
「俺だッ!!俺だァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「欲しい欲しいほしいホシイ…………ッ!!」
「ナターシャ様ッ!!私にッ!!私にィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!」
魔族たちの反応はすこぶる上々と言えた。
混ぜることで何か特別な効果でも生まれたのか、思った以上の大盛況だ。
ナターシャはそんな彼らを見て、妖しい笑みと共に水球を動かす。
「ウフフ。慌てないで…………。前の方から順番に…………ね?」
ナターシャは妖艶な笑みと共にそう言うと、水球を操作して次々に魔族の口の中へソレを放り込んでいった。
水球を直接操作してそのまま口の中へと突っ込んでいっているのだ。
皆大口を開けて叫ぶものだから、放り込むのに手間取らなくて良い。
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