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【第五章】魔王
【第三十一話】下っ端魔族の下剋上 ⑤
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「お前たち、ちょっとハシャぎすぎニャ?そんなに大声を出していたらすぐに見つかっちゃうニャ」
「「「に、ニーニャ様……ッ!!」」」
ニーニャだった。
カザルに言われて、エルフたちの護衛についていたのだ。
ニーニャはそんな中、エルフたちと共に外壁に立つと、その下にひしめく兵士たちの方に目を向ける。
やって来たのは、さっきの男だけではなかったのだ。
いち早く動いていた騎士団の兵士たちが、ニーニャとやられた兵士の姿を見て一律に慄いている。
その数はおよそ、30人────。
「うわぁ、ウジャウジャいるニャー…………。まぁ、明らかにここが元凶ニャから、当然っちゃ当然のことだけどニャ~」
ニーニャの様子は相変わらずだった。
兵士たちはそれなりの実力者で、中には隊長クラスも混じっているだろうが、特に何の意にも介していない様子だ。
逆に、兵士たちの方はゴクリと生唾を呑み込んで、明らかに緊張した面持ちを浮かべている。
「ば、バカな…………。風竜だと……?」
「あの噂は本当だったのか……」
「じ、じゃあ…………やっぱりあの時の爆発音も……?」
兵士たちは額に汗を滴らせながら、かなり焦った様子だった。
ニーニャは有名なのだ。
しょっちゅう物を盗みにくることもそうだが、単純に『竜種』で、相当強いことが一番の要因になる。
生半可な実力者では相手にもならないくらいだ。
ニーニャは舌をペロリと舐めずると、そんな兵士たちを興味なさげに一瞥して、ゆっくりと掌を向ける。
「本当なら、ちょっとくらいは様子見するところニャけれどニャー…………。今日は"時間がない"から…………とりあえず、これでサクッとやっつけることにするニャ」
ゴォォォォォォォォォォォォ…………ッ!!
すると、
台風が来た時のような音を立てて、ニーニャの掌にいきなり風の塊が現れた。
綺麗な球状で、風が渦巻いているようだ。
そこから何をする気かなんて、聞かなくても誰でも分かる。
兵士たちはそれに気付いた途端、即座に動き出した。
「さ、させるかァァアアアアアアアアアアッ!!」
「放たれる前に斬っちまえッ!!」
「数はこっちの方が上だッ!!構わず突っ込めェェエエエエエエエエエエッ!!」
"全員"における"一斉"の…………
スキル『ソニックムーブ』────。
多対一を利用した撹乱だ。
兵士たちの身体がものの一瞬で外壁近くへと持ち上がり、各々で剣を振るってニーニャに襲い掛かる。
しかし、
ニーニャは不敵に笑った。
そんな小細工を弄したところで、無駄なのだ。
たかが兵士如きが一斉に動こうと…………
「私の方が早いニャッ!!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
それは正に、一瞬の出来事だった。
まるで風の炸裂弾のようだ。
巨大な風の塊が破裂し、広範囲に弾け飛んで、そこら一帯を吹き飛ばす。
駆け引きも何もない、一方的な蹂躙だ。
兵士たちの身体に当たったそれは、肉を骨を内臓を容赦なく斬り裂き、あっという間に人をただの肉塊へと変貌させる。
圧倒的すぎる戦力差────。
辺りには大量の血液と肉片だけがバシャアアアアッ!!と音を立てて降り注ぎ、もはや誰一人として原型を留めてはいなかった。
完全完璧に全滅…………いや、"消滅"だ。
断末魔の叫びすら上げる暇もない。
コレが…………この世で『災厄種』とも呼ばれる、ニーニャの力だ。
そこらの兵士如きが、相手になるはずもない。
「じゃあ、さっさと仕事に戻るニャー。ヒューマンはまだいっぱい残ってるニャよ?」
「「「は、はい…………ッ!!」」」
ニーニャは他に脅威が残っていないことを確認すると、そう言って何事もなかったかのように、手をパンパンと叩いた。
仕切り直しだ。
エルフたちは気を取り直して、再び砲撃を開始する。
ニーニャが敵を殲滅してくれたおかげで安心したのだろう。
その表情は完全に安堵しきったものだった。
ニーニャと付き合いが長い分、この状況を見ても驚かないのだ。
単純に危機が去って、エルフたちは屈託のない笑顔を浮かべている。
そうして────。
「ハァーッハァァァアアアアアアアアッ!!」
「再開だァァァアアアアアアアアアアッ!!」
「よくもビビらせやがってッ!!このヒューマンどもがァァアアアアアアアアアアッ!!」
街人の虐殺はあっという間に再開された。
エルフたちは心置きなく、ヒューマンの街を嬉々として破壊していく。
ずいぶんと幸せそうな表情だ。
街のあちこちから民衆の悲鳴が上がり、爆炎と破壊音と共に街が壊され、死体と肢体が絶え間なく量産されていく。
なんとも残虐的で…………悪虐非道な猟奇殺人だ。
元々は自分たちに向けて使われるはずだったそれを、今や自分たちこそが武器として強奪し、エルフたちはヒューマンに向けて躊躇いなく猛威を奮っている。
カザルと関わってから、エルフたちの中にあった悪心に火が付いたのだろう。
まるで最初からそういう種族だったかのように、やけに板についた振る舞いだった。
昨日まであんなにも臆病で、ビビり倒しの軟弱者だったのが信じられないくらいの変貌ぶりだ。
もしかしたら、カザルの放つ『悪のオーラ』に感化されてしまっているのかもしれない。
(コレが…………良いことだと良いんだけどニャー……)
ニーニャはそんなエルフたちの様子を見ながら、恐々とため息を吐き出した。
この展開と言い、エルフたちの変貌と言い…………
全てはカザルの…………『言っていた通り』に事が進んでいる。
少し怖気がするくらいだ。
考えれば考えるほど、怖くなってくる。
「最初はあんなに単純な策で本当に上手くいくのかと思っていたニャけれど、不思議なものニャ……。コレも邪神様の加護なのかニャ?」
今回カザルがやったことは、非常に単純で簡素な仕組みだった。
レオナルドたちがカザルを探しに森へ向かったことを確認した恭司は、エルフを使って非戦闘員の人間を遠くから割り出すと、頃合いを見てニーニャに外壁を攻撃させたのだ。
あとはマーリックだけを捕まえて、情報を得るだけ得たら殺して、城壁の外の見える位置に死体を吊るすだけ────。
多少複雑だったのはそこくらいだ。
その後はカザルの言う通りにエルフたちを街に忍び込ませて、言った通りの言葉を叫ばせる。
たったそれだけのことで、街の民衆たちは面白いようにパニックになった。
この街にいる誰も、まったく予想もしていなかったのだ。
『恭司が既に"魔族と手を組んで"いて、その魔族が集団で"協力"した挙句、街を混乱させるような"戦術"を用いて"策を起こしている"』なんて────。
普通に考えて、分かるはずもない。
「ホント、カザルが味方でいてくれて良かったニャー…………。あんなのと真正面から対峙していたら、命がいくつあっても足りないニャ」
民衆やレオナルドが気づかなかったのも、ある意味では仕方のないことだった。
ヒューマンであるカザルが魔族と手を組むことも────。
その魔族が『協力』してこんな心理戦を仕掛けてくることも────。
そんな芸当を1日2日でこなした挙句、一も二もなく速攻で街を攻撃してくることも────。
本来ならそれは、あり得ないことだからだ。
仮に予想できる者がいたとしても、それは妄想や妄言と一蹴されるに違いない。
だから…………
カザルの中ではマーリックをレオナルドと同行中に攫った時点で、もう勝ちだと思っていた。
それが完了すれば、後は民衆たちを都合よく誘導すれば良いだけだ。
ほんの少し隅っこに火を付けておくだけで、民衆たちは勝手にイメージを膨らませて誇張し、火を大火にして燃え上げてくれる。
むしろ、正解である恭司自身の存在や行動こそが、彼らにとっては非現実的で、夢物語みたいなものなのだ。
そこに敵対しているはずの『魔族との協力』なんて突飛な発想が加われば、もう正解なんて言い当てられるはずもない。
「まぁ、あとはボチボチやって、適当な所で引くかニャー。カザルによると、もうそろそろしたら、"来る"らしいからニャ」
すると、
そんなことを言っている間に、城壁の下からマグマのような感情の熱気を感じた。
本当に…………どこまでもカザルの言った通りの状況だ。
ニーニャは視線を下に向ける。
そこには…………
怒りと憎しみで目と顔を真っ赤にした、レオナルドとローリーの姿があった。
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「「「に、ニーニャ様……ッ!!」」」
ニーニャだった。
カザルに言われて、エルフたちの護衛についていたのだ。
ニーニャはそんな中、エルフたちと共に外壁に立つと、その下にひしめく兵士たちの方に目を向ける。
やって来たのは、さっきの男だけではなかったのだ。
いち早く動いていた騎士団の兵士たちが、ニーニャとやられた兵士の姿を見て一律に慄いている。
その数はおよそ、30人────。
「うわぁ、ウジャウジャいるニャー…………。まぁ、明らかにここが元凶ニャから、当然っちゃ当然のことだけどニャ~」
ニーニャの様子は相変わらずだった。
兵士たちはそれなりの実力者で、中には隊長クラスも混じっているだろうが、特に何の意にも介していない様子だ。
逆に、兵士たちの方はゴクリと生唾を呑み込んで、明らかに緊張した面持ちを浮かべている。
「ば、バカな…………。風竜だと……?」
「あの噂は本当だったのか……」
「じ、じゃあ…………やっぱりあの時の爆発音も……?」
兵士たちは額に汗を滴らせながら、かなり焦った様子だった。
ニーニャは有名なのだ。
しょっちゅう物を盗みにくることもそうだが、単純に『竜種』で、相当強いことが一番の要因になる。
生半可な実力者では相手にもならないくらいだ。
ニーニャは舌をペロリと舐めずると、そんな兵士たちを興味なさげに一瞥して、ゆっくりと掌を向ける。
「本当なら、ちょっとくらいは様子見するところニャけれどニャー…………。今日は"時間がない"から…………とりあえず、これでサクッとやっつけることにするニャ」
ゴォォォォォォォォォォォォ…………ッ!!
すると、
台風が来た時のような音を立てて、ニーニャの掌にいきなり風の塊が現れた。
綺麗な球状で、風が渦巻いているようだ。
そこから何をする気かなんて、聞かなくても誰でも分かる。
兵士たちはそれに気付いた途端、即座に動き出した。
「さ、させるかァァアアアアアアアアアアッ!!」
「放たれる前に斬っちまえッ!!」
「数はこっちの方が上だッ!!構わず突っ込めェェエエエエエエエエエエッ!!」
"全員"における"一斉"の…………
スキル『ソニックムーブ』────。
多対一を利用した撹乱だ。
兵士たちの身体がものの一瞬で外壁近くへと持ち上がり、各々で剣を振るってニーニャに襲い掛かる。
しかし、
ニーニャは不敵に笑った。
そんな小細工を弄したところで、無駄なのだ。
たかが兵士如きが一斉に動こうと…………
「私の方が早いニャッ!!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
それは正に、一瞬の出来事だった。
まるで風の炸裂弾のようだ。
巨大な風の塊が破裂し、広範囲に弾け飛んで、そこら一帯を吹き飛ばす。
駆け引きも何もない、一方的な蹂躙だ。
兵士たちの身体に当たったそれは、肉を骨を内臓を容赦なく斬り裂き、あっという間に人をただの肉塊へと変貌させる。
圧倒的すぎる戦力差────。
辺りには大量の血液と肉片だけがバシャアアアアッ!!と音を立てて降り注ぎ、もはや誰一人として原型を留めてはいなかった。
完全完璧に全滅…………いや、"消滅"だ。
断末魔の叫びすら上げる暇もない。
コレが…………この世で『災厄種』とも呼ばれる、ニーニャの力だ。
そこらの兵士如きが、相手になるはずもない。
「じゃあ、さっさと仕事に戻るニャー。ヒューマンはまだいっぱい残ってるニャよ?」
「「「は、はい…………ッ!!」」」
ニーニャは他に脅威が残っていないことを確認すると、そう言って何事もなかったかのように、手をパンパンと叩いた。
仕切り直しだ。
エルフたちは気を取り直して、再び砲撃を開始する。
ニーニャが敵を殲滅してくれたおかげで安心したのだろう。
その表情は完全に安堵しきったものだった。
ニーニャと付き合いが長い分、この状況を見ても驚かないのだ。
単純に危機が去って、エルフたちは屈託のない笑顔を浮かべている。
そうして────。
「ハァーッハァァァアアアアアアアアッ!!」
「再開だァァァアアアアアアアアアアッ!!」
「よくもビビらせやがってッ!!このヒューマンどもがァァアアアアアアアアアアッ!!」
街人の虐殺はあっという間に再開された。
エルフたちは心置きなく、ヒューマンの街を嬉々として破壊していく。
ずいぶんと幸せそうな表情だ。
街のあちこちから民衆の悲鳴が上がり、爆炎と破壊音と共に街が壊され、死体と肢体が絶え間なく量産されていく。
なんとも残虐的で…………悪虐非道な猟奇殺人だ。
元々は自分たちに向けて使われるはずだったそれを、今や自分たちこそが武器として強奪し、エルフたちはヒューマンに向けて躊躇いなく猛威を奮っている。
カザルと関わってから、エルフたちの中にあった悪心に火が付いたのだろう。
まるで最初からそういう種族だったかのように、やけに板についた振る舞いだった。
昨日まであんなにも臆病で、ビビり倒しの軟弱者だったのが信じられないくらいの変貌ぶりだ。
もしかしたら、カザルの放つ『悪のオーラ』に感化されてしまっているのかもしれない。
(コレが…………良いことだと良いんだけどニャー……)
ニーニャはそんなエルフたちの様子を見ながら、恐々とため息を吐き出した。
この展開と言い、エルフたちの変貌と言い…………
全てはカザルの…………『言っていた通り』に事が進んでいる。
少し怖気がするくらいだ。
考えれば考えるほど、怖くなってくる。
「最初はあんなに単純な策で本当に上手くいくのかと思っていたニャけれど、不思議なものニャ……。コレも邪神様の加護なのかニャ?」
今回カザルがやったことは、非常に単純で簡素な仕組みだった。
レオナルドたちがカザルを探しに森へ向かったことを確認した恭司は、エルフを使って非戦闘員の人間を遠くから割り出すと、頃合いを見てニーニャに外壁を攻撃させたのだ。
あとはマーリックだけを捕まえて、情報を得るだけ得たら殺して、城壁の外の見える位置に死体を吊るすだけ────。
多少複雑だったのはそこくらいだ。
その後はカザルの言う通りにエルフたちを街に忍び込ませて、言った通りの言葉を叫ばせる。
たったそれだけのことで、街の民衆たちは面白いようにパニックになった。
この街にいる誰も、まったく予想もしていなかったのだ。
『恭司が既に"魔族と手を組んで"いて、その魔族が集団で"協力"した挙句、街を混乱させるような"戦術"を用いて"策を起こしている"』なんて────。
普通に考えて、分かるはずもない。
「ホント、カザルが味方でいてくれて良かったニャー…………。あんなのと真正面から対峙していたら、命がいくつあっても足りないニャ」
民衆やレオナルドが気づかなかったのも、ある意味では仕方のないことだった。
ヒューマンであるカザルが魔族と手を組むことも────。
その魔族が『協力』してこんな心理戦を仕掛けてくることも────。
そんな芸当を1日2日でこなした挙句、一も二もなく速攻で街を攻撃してくることも────。
本来ならそれは、あり得ないことだからだ。
仮に予想できる者がいたとしても、それは妄想や妄言と一蹴されるに違いない。
だから…………
カザルの中ではマーリックをレオナルドと同行中に攫った時点で、もう勝ちだと思っていた。
それが完了すれば、後は民衆たちを都合よく誘導すれば良いだけだ。
ほんの少し隅っこに火を付けておくだけで、民衆たちは勝手にイメージを膨らませて誇張し、火を大火にして燃え上げてくれる。
むしろ、正解である恭司自身の存在や行動こそが、彼らにとっては非現実的で、夢物語みたいなものなのだ。
そこに敵対しているはずの『魔族との協力』なんて突飛な発想が加われば、もう正解なんて言い当てられるはずもない。
「まぁ、あとはボチボチやって、適当な所で引くかニャー。カザルによると、もうそろそろしたら、"来る"らしいからニャ」
すると、
そんなことを言っている間に、城壁の下からマグマのような感情の熱気を感じた。
本当に…………どこまでもカザルの言った通りの状況だ。
ニーニャは視線を下に向ける。
そこには…………
怒りと憎しみで目と顔を真っ赤にした、レオナルドとローリーの姿があった。
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