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【第三章】亜人種
【第十四話】屋敷にて ③
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「料理長が意識を取り戻したという話だったなッ!?」
トバルは独房の廊下を走りながら、さっき報告してきた兵士に確認した。
あの火事を見た後、魔法師による消火活動中に最初に報告を受けたのがこの『厨房』だ。
部屋の前には、火の跡以外にメイド2人の死体も転がっていたと聞いている。
報告にあった料理長は、この厨房の中で見つかったということだった。
活動を行っていた魔法師部隊が、たまたま瀕死の彼を見つけたのだ。
彼は喉を潰され、指を2本切り落とされたまま、今にも死ぬ寸前の所だったと聞いている。
兵士は答えた。
「はいッ!!仰る通りですッ!!料理長である『ケネス・ランドマン』が、先ほど目を覚ましたと報告を受けましたッ!!精神はまだ不安定なようですが、一応口は聞けるようですッ!!」
「なるほど…………。分かった」
トバルは兵士からの報告を聞きながら、色々と考えていた。
カザルのいた独房とここは、非常に近い距離だ。
カザルがあの空間から出た後、真っ先に目に入ったのがこの『厨房』のはず────。
状況的に見て、犯人による"油"を使った放火は、この厨房から行われたものだと推測できる。
どう考えても、カザルによる仕業だ。
協力者がいたかどうかは別にして、それだけは間違いない。
そのケネスとかいう料理長が生きていたのは、単に発生源と近すぎていたからだろう。
カザルにとってケネスの生死は眼中になかったのか、それとも勝手に死んだと判断されたのか────。
どちらかは分からないが、そんな彼なら、何かカザルのことを知っているかもしれなかった。
カザルにどんな意図があったにせよ、ケネスが生きている以上、カザルと何かしらの接触があったことは間違いないのだ。
トバルは急いで向かうと、厨房内の急拵えの医療用テントの中に入る。
わざわざ建物の中にテントを立てたのは、もちろん衛生上の理由だ。
ここで何が行われていたのかも分からないのだから、とりあえず用心しておくに限る。
テント内に入ると、ケネスは魔法師によるヒールで治療を受けている真っ最中だった。
チラリとケネスの方に目を向けると、思わず顔が引き攣るほどにひどく痛々しい見た目をしている。
指2本だけでなく、体中が火傷で覆われているのだ。
感覚は既にだいぶ麻痺してしまっているに違いない。
もう料理人として復帰することはできないだろう。
トバルは、あまりそれを考えないようにした。
今さらもう、どうしようもないことなのだ。
トバルはケネスに話しかける。
「やぁ、ケネス。無事で何よりだ。瀕死だと聞いていたから心配したぞ」
別に心配なんてしていないが、トバルは笑顔を顔に貼り付け、彼の座るベッドまで近寄った。
円滑なコミュニケーションの第一歩は、適切な距離感だ。
刺激しすぎないよう近すぎず、かつ、相手の惨状を気にしていないと思わせるくらいの場所がいい。
トバルは、とにかくそういうことに対してだけは長けていた。
長年の貴族生活が故だ。
四大貴族ともなると"それより上"の人間とも接する機会が多くなるため、必然的にこういった能力が身につく。
"四大貴族より上"ともなると、たった一つのミスが命取りになりかねないのだ。
料理長だったケネスは、呼ばれてゆっくりとトバルの方に顔を向ける。
その顔は呆然とし、無表情で何を考えているのかさっぱり分からなかった。
まるでゾンビだ。
彼は、"元"料理長であるケネスは、雇い主であるトバルを見ても尚…………ゆっくりと口を開く。
「ト、バル…………様……?」
彼の言葉は酷くたどたどしかった。
ヒールで既に喉は治っているはずだが、聞いていた通り意識はまだ朦朧としているようだ。
目の焦点も合っていない。
ヒールにそんな後遺症が残ることなんて聞いたことは無いから、おそらくは半分夢心地になっているのだろう。
トバルは咎めなかった。
どうせこの男はもう解雇する運命なのだ。
話を円滑に聞くためにも、今はいい顔をしておいた方がいい。
「あぁ、そうだ…………。私だ。トバルだ。目を覚まして早々で申し訳ないが…………。君に何があったのかを、私に教えてくれないか…………?」
トバルはゆっくりした口調で優しく問いかけた。
ケネスはそれに対し、不思議そうな顔をしている。
脳の処理がまだ追いついていないのだ。
トバルは急かすようなことをせず、固唾を飲んでそれを見守ることにする。
こういうことは焦らせてもロクなことがないのだ。
まるで親密な友人のように、トバルはただ相手のことだけを想ったかのような顔で、ケネスに問いかける。
「何…………が…………って…………私は、あの、時…………ご来賓の、皆様の、お食事を、作って…………いて…………」
「あぁ…………。それで…………?」
「そ、それで…………ッ!!な、何か、物音が聞こえたから、そ、外…………に…………」
「あぁ…………」
「そ、外…………ッ!!外ッ!!にッ!!で、でで、出て…………ッ!!あ、ああああああ、アアアアアアアアアアアアアアアアア…………ッ!!」
「ん…………ッ!?お、おい…………ッ!?どうしたッ!?何があったんだッ!?」
ケネスは突如として、体を小刻みに震え上がらせた。
間違いなく、尋常でない様子だ。
いきなり白目を剥いて、体が明らかな痙攣症状を訴えている。
恐怖が声に乗り、顔が表情が恐怖で一杯だ。
おそらくはトバルに問い掛けられたことによって、記憶がフラッシュバックしているのだろう。
あの時の恐怖が痛みが思いが感情が混ざり合い…………
ケネスの心を強く痛め付けていく。
「そ、そそそそそそそそそそそそ、外ッ!!外に出たらッ!!わ、私ッ!!私……ッ!!はッ!!わ、わた、わた、わた……わた……ッ!!し……ッ!!私……ッ!!は…………ッ!!」
「け、ケネス…………?」
「あ、あ、ああ…………あ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…………ッ!!痛いッッッ!!!!痛いイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!わ、私の…………ッ!!私の指を切らないでくれェェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!」
「お、おい、ケネスッ!!落ち着けッ!!誰もそんなことはしないッ!!だから、落ち着いて、話を……ッ!!」
「嫌だァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!またあの"悪魔"がやって来る…………ッ!!"カザル"が…………ッ!!カザルがまた私の指をッ!!指ををををををををををををををををををををををッ!!」
「落ち着けッ!!そいつはもうここにはいないッ!!何があったかだけ教えてくれればいいんだッ!!」
「嫌だァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!私は何も知らない…………ッ!!知らないんだァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「……………………」
発狂に次ぐ錯乱────。
ケネスからもうこれ以上の話は聞けそうになかった。
恐らくは、相当なトラウマを植え付けられている。
ただ分かったことは、やはり犯人はカザルだということだ。
ここでの接触も確認できた以上、カザルがここに来て何かをしていたことは間違いない。
となれば…………
ここで調理用の油を使い、屋敷に火を放ったのはもはや確実だと思われた。
トバルはケネスの発狂を耳にしながら、盛大にため息を吐き出す。
ここまで来ておきながら、トバルに確認できたことは、あの凄まじく残虐な犯行跡だけだ。
肝心のそのルーツや手段、外部との関わりに関しては一切の手掛かりがない。
とりあえず、犯人はカザルで確定────。
正直、ケネスがカザルだけに反応している以上、外部の協力者もおそらくはいないのだろう。
あの様子では確定は難しそうだが、取り急ぎの結論は出た。
肝心の『どうやって』は、これから"話し合い"で探っていけばいいのだ。
餅は餅屋に任せる。
なんせ…………そろそろ来るはずだ。
「と、トバル様ッ!!『ネシャス大司教』より、これから"会議"を取り行うとの"命令"がくだりましたッ!!」
…………と、そんなことを思っていたら、その知らせはすぐに来た。
トバルは最後にため息を1つ吐き出すと、腹を括る。
もう、行くしかないのだ。
トバルは覚悟を決めて、答えを返す。
「分かったッ!!すぐに行くッ!!」
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トバルは独房の廊下を走りながら、さっき報告してきた兵士に確認した。
あの火事を見た後、魔法師による消火活動中に最初に報告を受けたのがこの『厨房』だ。
部屋の前には、火の跡以外にメイド2人の死体も転がっていたと聞いている。
報告にあった料理長は、この厨房の中で見つかったということだった。
活動を行っていた魔法師部隊が、たまたま瀕死の彼を見つけたのだ。
彼は喉を潰され、指を2本切り落とされたまま、今にも死ぬ寸前の所だったと聞いている。
兵士は答えた。
「はいッ!!仰る通りですッ!!料理長である『ケネス・ランドマン』が、先ほど目を覚ましたと報告を受けましたッ!!精神はまだ不安定なようですが、一応口は聞けるようですッ!!」
「なるほど…………。分かった」
トバルは兵士からの報告を聞きながら、色々と考えていた。
カザルのいた独房とここは、非常に近い距離だ。
カザルがあの空間から出た後、真っ先に目に入ったのがこの『厨房』のはず────。
状況的に見て、犯人による"油"を使った放火は、この厨房から行われたものだと推測できる。
どう考えても、カザルによる仕業だ。
協力者がいたかどうかは別にして、それだけは間違いない。
そのケネスとかいう料理長が生きていたのは、単に発生源と近すぎていたからだろう。
カザルにとってケネスの生死は眼中になかったのか、それとも勝手に死んだと判断されたのか────。
どちらかは分からないが、そんな彼なら、何かカザルのことを知っているかもしれなかった。
カザルにどんな意図があったにせよ、ケネスが生きている以上、カザルと何かしらの接触があったことは間違いないのだ。
トバルは急いで向かうと、厨房内の急拵えの医療用テントの中に入る。
わざわざ建物の中にテントを立てたのは、もちろん衛生上の理由だ。
ここで何が行われていたのかも分からないのだから、とりあえず用心しておくに限る。
テント内に入ると、ケネスは魔法師によるヒールで治療を受けている真っ最中だった。
チラリとケネスの方に目を向けると、思わず顔が引き攣るほどにひどく痛々しい見た目をしている。
指2本だけでなく、体中が火傷で覆われているのだ。
感覚は既にだいぶ麻痺してしまっているに違いない。
もう料理人として復帰することはできないだろう。
トバルは、あまりそれを考えないようにした。
今さらもう、どうしようもないことなのだ。
トバルはケネスに話しかける。
「やぁ、ケネス。無事で何よりだ。瀕死だと聞いていたから心配したぞ」
別に心配なんてしていないが、トバルは笑顔を顔に貼り付け、彼の座るベッドまで近寄った。
円滑なコミュニケーションの第一歩は、適切な距離感だ。
刺激しすぎないよう近すぎず、かつ、相手の惨状を気にしていないと思わせるくらいの場所がいい。
トバルは、とにかくそういうことに対してだけは長けていた。
長年の貴族生活が故だ。
四大貴族ともなると"それより上"の人間とも接する機会が多くなるため、必然的にこういった能力が身につく。
"四大貴族より上"ともなると、たった一つのミスが命取りになりかねないのだ。
料理長だったケネスは、呼ばれてゆっくりとトバルの方に顔を向ける。
その顔は呆然とし、無表情で何を考えているのかさっぱり分からなかった。
まるでゾンビだ。
彼は、"元"料理長であるケネスは、雇い主であるトバルを見ても尚…………ゆっくりと口を開く。
「ト、バル…………様……?」
彼の言葉は酷くたどたどしかった。
ヒールで既に喉は治っているはずだが、聞いていた通り意識はまだ朦朧としているようだ。
目の焦点も合っていない。
ヒールにそんな後遺症が残ることなんて聞いたことは無いから、おそらくは半分夢心地になっているのだろう。
トバルは咎めなかった。
どうせこの男はもう解雇する運命なのだ。
話を円滑に聞くためにも、今はいい顔をしておいた方がいい。
「あぁ、そうだ…………。私だ。トバルだ。目を覚まして早々で申し訳ないが…………。君に何があったのかを、私に教えてくれないか…………?」
トバルはゆっくりした口調で優しく問いかけた。
ケネスはそれに対し、不思議そうな顔をしている。
脳の処理がまだ追いついていないのだ。
トバルは急かすようなことをせず、固唾を飲んでそれを見守ることにする。
こういうことは焦らせてもロクなことがないのだ。
まるで親密な友人のように、トバルはただ相手のことだけを想ったかのような顔で、ケネスに問いかける。
「何…………が…………って…………私は、あの、時…………ご来賓の、皆様の、お食事を、作って…………いて…………」
「あぁ…………。それで…………?」
「そ、それで…………ッ!!な、何か、物音が聞こえたから、そ、外…………に…………」
「あぁ…………」
「そ、外…………ッ!!外ッ!!にッ!!で、でで、出て…………ッ!!あ、ああああああ、アアアアアアアアアアアアアアアアア…………ッ!!」
「ん…………ッ!?お、おい…………ッ!?どうしたッ!?何があったんだッ!?」
ケネスは突如として、体を小刻みに震え上がらせた。
間違いなく、尋常でない様子だ。
いきなり白目を剥いて、体が明らかな痙攣症状を訴えている。
恐怖が声に乗り、顔が表情が恐怖で一杯だ。
おそらくはトバルに問い掛けられたことによって、記憶がフラッシュバックしているのだろう。
あの時の恐怖が痛みが思いが感情が混ざり合い…………
ケネスの心を強く痛め付けていく。
「そ、そそそそそそそそそそそそ、外ッ!!外に出たらッ!!わ、私ッ!!私……ッ!!はッ!!わ、わた、わた、わた……わた……ッ!!し……ッ!!私……ッ!!は…………ッ!!」
「け、ケネス…………?」
「あ、あ、ああ…………あ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…………ッ!!痛いッッッ!!!!痛いイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!わ、私の…………ッ!!私の指を切らないでくれェェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!」
「お、おい、ケネスッ!!落ち着けッ!!誰もそんなことはしないッ!!だから、落ち着いて、話を……ッ!!」
「嫌だァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!またあの"悪魔"がやって来る…………ッ!!"カザル"が…………ッ!!カザルがまた私の指をッ!!指ををををををををををををををををををををををッ!!」
「落ち着けッ!!そいつはもうここにはいないッ!!何があったかだけ教えてくれればいいんだッ!!」
「嫌だァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!私は何も知らない…………ッ!!知らないんだァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「……………………」
発狂に次ぐ錯乱────。
ケネスからもうこれ以上の話は聞けそうになかった。
恐らくは、相当なトラウマを植え付けられている。
ただ分かったことは、やはり犯人はカザルだということだ。
ここでの接触も確認できた以上、カザルがここに来て何かをしていたことは間違いない。
となれば…………
ここで調理用の油を使い、屋敷に火を放ったのはもはや確実だと思われた。
トバルはケネスの発狂を耳にしながら、盛大にため息を吐き出す。
ここまで来ておきながら、トバルに確認できたことは、あの凄まじく残虐な犯行跡だけだ。
肝心のそのルーツや手段、外部との関わりに関しては一切の手掛かりがない。
とりあえず、犯人はカザルで確定────。
正直、ケネスがカザルだけに反応している以上、外部の協力者もおそらくはいないのだろう。
あの様子では確定は難しそうだが、取り急ぎの結論は出た。
肝心の『どうやって』は、これから"話し合い"で探っていけばいいのだ。
餅は餅屋に任せる。
なんせ…………そろそろ来るはずだ。
「と、トバル様ッ!!『ネシャス大司教』より、これから"会議"を取り行うとの"命令"がくだりましたッ!!」
…………と、そんなことを思っていたら、その知らせはすぐに来た。
トバルは最後にため息を1つ吐き出すと、腹を括る。
もう、行くしかないのだ。
トバルは覚悟を決めて、答えを返す。
「分かったッ!!すぐに行くッ!!」
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