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第2部 激戦編
第51話 戦いの後で……
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「アパタイト、整備に下ろします」
「お願いします」
フィールラスクスの格納庫内で、アパタイトを整備員の方に任せ、私はアルム達と合流する。
今回の任務のは、実際に魔王軍によって仕込まれていたというのもあってか、疲労が溜まってしまっているが、アリシアが心配だ。
基本的に優しい彼女が、あれで戦えない状態にならなければいいが……。
「お疲れ様でした、ルキアさん」
そこに隣のデッキからフェリア軍曹が労いに来てくれた。
見たところ、彼女が乗るレッドシューターも整備が必要な状態だ。
辺境伯の部隊の人達との戦いは相当だったと思われる。
「フェリア軍曹こそ、お疲れ様です。 戦い辛かったのではないですか?」
「ええ、ですが洗脳術を使われた後ではやらざるおえませんからね。 色々ありますが、同じ国の人達ですから」
「フェリア軍曹はフィーアクロイツ共和国出身でしたね……」
少し無神経だったかも知れない。
フェリア軍曹は、フィーアクロイツ共和国の出身なのだから、もう少し考えて発言すべきだった。
ダメだな、私は……。
「あ、私は大丈夫ですよ、ルキアさん。 今回は魔王軍によって仕込まれた事ですから。 ルキアさんは気にしてはダメです」
「そう言ってくれると有難いです」
「二人共、お疲れ」
「あ、アルム大尉お疲れ様です」
私とフェリア軍曹がそういう話をしている時に、アルムがこっちに来た。
ミュリア軍曹やカロン軍曹、そしてザック軍曹も来ていたようだ。
「今回の内乱の件、みんな大変だったけどよくやってくれた」
「はい」
「クラウド艦長も労いにここに来るらしい。 その後、三番艦のヒルデガルドにいる部隊が暫く対処してくれる。 少しの間、俺達は休みを取る形になる」
「休みかぁ……。 長い事取っていない感じがしましたからね」
「それだけ、精神的にもキツイ戦いだったと思います」
アルムから休みが与えられると聞いた私はモーシャス戦や帝国の戦いのせいか心なしか長い間休みが取ってない感覚になったと言ったが、ミュリア軍曹はそれだけ今回が精神的に厳しい戦いだったと理解していた。
「あと、ヒルデガルドから特別にリーゼ嬢がこっちに来る。 アパタイトを直に見たいそうだ」
「リーゼ……、何考えてるの……」
さらにアルムから三番艦のヒルデガルドからリーゼだけがアパタイトを見たいという理由でこっちに来ることを聞かされ、私は頭を抱えた。
モノ作りが好きな彼女は、珍しいものがあった際はこの目で見ないと気が済まない気質をも持っているので、時々振り回されたのを思い出す。
とても前の世界では、このマナトピア程ではないにしろ、紛争区域で生まれた魔女だとは思えない。
「アルム小隊の諸君、労いに来るのが遅くなって済まない」
「あ、艦長」
そしてクラウド艦長がアルム小隊の労いに来たようだ。
「他の部隊にも労ったが、アルム小隊も今回の件、色々と予想外の流れがあったにも関わらず、よくやってくれた。 私はこれからフィーアクロイツ中央政府との会談があるが、その後に褒賞を渡そうと思っている」
「はっ、ありがとうございます!」
クラウド艦長は、既にジョージ中尉の部隊である【ブリューナク】やマイア王女の【魔法少女部隊】、ならびにリュート小隊にも労ったようで、彼らを含めて中央政府との会談の後で褒賞を渡すとの事。
「あ、あの、艦長」
「おお、ルキア嬢、どうした?」
「アリシアの様子はどうですか?」
艦長にモーシャス戦を前にショックで撤退したアリシアの様子を尋ねた。
「彼女はこの世界の洗脳術の真相にショックを受けていてな、未だに引きこもってる。 おそらく戦えないだろうな。 我々としては無理強いはさせるつもりはないが……と言ってもルキア嬢を前線に出してる時点で矛盾はしてるが」
「ああ、私に関しては自分から入ってるので……。 アリシアに関してはそうなんですね?」
「そうだ。 現在はジョージ中尉の部隊員が見てくれているが……」
やはり今回の事実は基本的に分け隔てなく優しさを与える彼女にとってショックだったらしく、もしかしたら戦えないのかもという。
これをリーゼにも伝えるべきか否か……。
「では、私は首都の中央政府との会談に向かう。 君達はゆっくり休んでくれ」
「「「了解しました!」」」
そう言ってクラウド艦長は格納庫から出ていく。
「よし、俺達も一旦解散しよう。 艦内限定ではあるが、自由に行動してくれ。 羽目は外すなよ?」
「う、了解」
(ああ、カロン軍曹はミュリア軍曹にやらかしそうだしね)
その後、アルムの一声で一旦解散となる。
カロン軍曹を見て羽目を外さないようにと念を押す様子を見て、ミュリア軍曹などにやらかしそうなのだと察する。
解散し、私とアルムの二人になった所で、話しかける事にした。
「アルム、今回の件で少し話が」
「ああ、奴が言ってた事か?」
「ええ。 奴はアパタイトを見て【魔族の天敵】と言っていたのが気になって」
「そうだな。 アパ子ならそれくらいは知っているかも知れないから聞いてみようか」
そこで私はモーシャスが言っていたアパタイトに対する【魔族の天敵】という意味について確認を取ることにした。
アルムがアパ子にもその意味を聞いてみようと提案し、私はそれを受け入れた。
アパタイトをモデルに対魔王軍の為のMGTを各国が開発するくらいだ。
きっと、秘密があるのだろう。
「お願いします」
フィールラスクスの格納庫内で、アパタイトを整備員の方に任せ、私はアルム達と合流する。
今回の任務のは、実際に魔王軍によって仕込まれていたというのもあってか、疲労が溜まってしまっているが、アリシアが心配だ。
基本的に優しい彼女が、あれで戦えない状態にならなければいいが……。
「お疲れ様でした、ルキアさん」
そこに隣のデッキからフェリア軍曹が労いに来てくれた。
見たところ、彼女が乗るレッドシューターも整備が必要な状態だ。
辺境伯の部隊の人達との戦いは相当だったと思われる。
「フェリア軍曹こそ、お疲れ様です。 戦い辛かったのではないですか?」
「ええ、ですが洗脳術を使われた後ではやらざるおえませんからね。 色々ありますが、同じ国の人達ですから」
「フェリア軍曹はフィーアクロイツ共和国出身でしたね……」
少し無神経だったかも知れない。
フェリア軍曹は、フィーアクロイツ共和国の出身なのだから、もう少し考えて発言すべきだった。
ダメだな、私は……。
「あ、私は大丈夫ですよ、ルキアさん。 今回は魔王軍によって仕込まれた事ですから。 ルキアさんは気にしてはダメです」
「そう言ってくれると有難いです」
「二人共、お疲れ」
「あ、アルム大尉お疲れ様です」
私とフェリア軍曹がそういう話をしている時に、アルムがこっちに来た。
ミュリア軍曹やカロン軍曹、そしてザック軍曹も来ていたようだ。
「今回の内乱の件、みんな大変だったけどよくやってくれた」
「はい」
「クラウド艦長も労いにここに来るらしい。 その後、三番艦のヒルデガルドにいる部隊が暫く対処してくれる。 少しの間、俺達は休みを取る形になる」
「休みかぁ……。 長い事取っていない感じがしましたからね」
「それだけ、精神的にもキツイ戦いだったと思います」
アルムから休みが与えられると聞いた私はモーシャス戦や帝国の戦いのせいか心なしか長い間休みが取ってない感覚になったと言ったが、ミュリア軍曹はそれだけ今回が精神的に厳しい戦いだったと理解していた。
「あと、ヒルデガルドから特別にリーゼ嬢がこっちに来る。 アパタイトを直に見たいそうだ」
「リーゼ……、何考えてるの……」
さらにアルムから三番艦のヒルデガルドからリーゼだけがアパタイトを見たいという理由でこっちに来ることを聞かされ、私は頭を抱えた。
モノ作りが好きな彼女は、珍しいものがあった際はこの目で見ないと気が済まない気質をも持っているので、時々振り回されたのを思い出す。
とても前の世界では、このマナトピア程ではないにしろ、紛争区域で生まれた魔女だとは思えない。
「アルム小隊の諸君、労いに来るのが遅くなって済まない」
「あ、艦長」
そしてクラウド艦長がアルム小隊の労いに来たようだ。
「他の部隊にも労ったが、アルム小隊も今回の件、色々と予想外の流れがあったにも関わらず、よくやってくれた。 私はこれからフィーアクロイツ中央政府との会談があるが、その後に褒賞を渡そうと思っている」
「はっ、ありがとうございます!」
クラウド艦長は、既にジョージ中尉の部隊である【ブリューナク】やマイア王女の【魔法少女部隊】、ならびにリュート小隊にも労ったようで、彼らを含めて中央政府との会談の後で褒賞を渡すとの事。
「あ、あの、艦長」
「おお、ルキア嬢、どうした?」
「アリシアの様子はどうですか?」
艦長にモーシャス戦を前にショックで撤退したアリシアの様子を尋ねた。
「彼女はこの世界の洗脳術の真相にショックを受けていてな、未だに引きこもってる。 おそらく戦えないだろうな。 我々としては無理強いはさせるつもりはないが……と言ってもルキア嬢を前線に出してる時点で矛盾はしてるが」
「ああ、私に関しては自分から入ってるので……。 アリシアに関してはそうなんですね?」
「そうだ。 現在はジョージ中尉の部隊員が見てくれているが……」
やはり今回の事実は基本的に分け隔てなく優しさを与える彼女にとってショックだったらしく、もしかしたら戦えないのかもという。
これをリーゼにも伝えるべきか否か……。
「では、私は首都の中央政府との会談に向かう。 君達はゆっくり休んでくれ」
「「「了解しました!」」」
そう言ってクラウド艦長は格納庫から出ていく。
「よし、俺達も一旦解散しよう。 艦内限定ではあるが、自由に行動してくれ。 羽目は外すなよ?」
「う、了解」
(ああ、カロン軍曹はミュリア軍曹にやらかしそうだしね)
その後、アルムの一声で一旦解散となる。
カロン軍曹を見て羽目を外さないようにと念を押す様子を見て、ミュリア軍曹などにやらかしそうなのだと察する。
解散し、私とアルムの二人になった所で、話しかける事にした。
「アルム、今回の件で少し話が」
「ああ、奴が言ってた事か?」
「ええ。 奴はアパタイトを見て【魔族の天敵】と言っていたのが気になって」
「そうだな。 アパ子ならそれくらいは知っているかも知れないから聞いてみようか」
そこで私はモーシャスが言っていたアパタイトに対する【魔族の天敵】という意味について確認を取ることにした。
アルムがアパ子にもその意味を聞いてみようと提案し、私はそれを受け入れた。
アパタイトをモデルに対魔王軍の為のMGTを各国が開発するくらいだ。
きっと、秘密があるのだろう。
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