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エピローグ~幸せの家族~
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時はさらに流れた。
大学を卒業後に俺と柚希は結婚した。
なお、彼女が高校を卒業した際に、呼び名をお互いに変えた。
俺は『柚希ちゃん』から『柚希』と呼び、柚希の方も『まーくん』と呼ぶようになった。
中学生の時は可愛かった柚希は、高校ではより美少女になったようで、時々彼女をガン見しては突っ込まれる日々だ。
後、和人と静香だが、俺と柚希が結婚してから1年ほど遅れて結婚した。
先に俺達の祝福をしたいという、二人の計らいには流石の俺も泣けて来た。
その1年後の和人と静香の結婚式には、俺と柚希が祝福した。
柚希もそうだったが、静香の花嫁衣装が素敵だったのは言うまでもないだろう。
大学卒業後は、おじさん……いや、今は義父さんの紹介で和人と共に楠家が運営する総合スーパーで働く事になった。
客とのトラブルもあるが、基本的に充実した日々を過ごしている。
休みも週休二日は最低取れるように人員もかなり多く採用している。
柚希は高校卒業後は、俺が大学を卒業するまでは、父さんと母さんが務める会社の事務のバイトをこなし、俺が大学を卒業して結婚するタイミングで俺と同じ総合スーパーで正社員として働いていた。
そうそう。
俺を捨てた座間 葛葉だが、余りにも酷かったのか死刑判決となった事をここに記しておこう。
それからさらに2年が経ち、柚希が妊娠、そして出産した。
可愛らしい双子の女の子だった。
名前は『皐月』と『美月』に決まった。
それからは、義父さん達の手伝いもあって、何とか子育てを柚希と一緒にすることが出来た。
幸い夜泣きはあまりしなかったので、そこは少し安心したのだが。
「ぱーぱ、ぱーぱ、まぁま」
「だー、あー」
「ほーら、パパはこっちだぞー」
「ふふ、まーくんったら本当に子煩悩なのです」
柚希の出産から1年1ヶ月。
双子の娘は1歳になり、少しだけ言葉をしゃべれるようになった。
と言っても、『パパ』とか『ママ』くらいだが、少しずつ言葉が分かるようになるので、あまり気にしていない。
三連休の初日の今日も、可愛い双子の娘と触れ合う。
娘が『ぱーぱ』と言いながら笑顔でこっちにハイハイでやってくる仕草は可愛いもの。
そんな俺を見て、柚希がやや苦笑気味にしながらも暖かく見守っている。
「しかし、時が経つのが早いものだなぁ」
「そうですね。 私も二児のママになるとは夢にも思わなかったです。 でも、産んでよかったのです」
「そうだな。 俺と柚希の子だからな。 おーよしよし」
「だーあー♪」
「あー♪」
俺が皐月を、柚希が美月を抱っこしながらお互いの想いを語る。
抱っこされた娘は、嬉しそうに顔をてしてしと可愛く叩いてくる。
あー、癒されるなぁ。
「おむつとか寝かしつけとか、父様たちの手伝い無しでは大変でしたけど、この子たちが元気に育ってくれれば私達も頑張れるのです」
「ああ。 そういや、和人と静香の子、もうすぐ産まれるとか」
「その時の兄様、当時のまーくんみたいにそわそわしてたのです」
「うぐっ、その黒歴史は触れないで……!」
確かに柚希が出産直前に入る時は、落ち着きがなくなり、義父さんと父さんに諫められたんだよなぁ。
その恥ずかしさは今でも黒歴史として刻まれているのだ。
「ふふ、そんなまーくんも私には魅力的なのですよ」
「やれやれ。 でも、俺は幸せだよな。 可愛い娘も出来たし」
「私もですよ、まーくん」
「ああ、これからも頑張って幸せを築こう」
「はいなのです♪」
そう言いながら、娘を抱きつつ、俺と柚希は幸せの口づけを交わしたのだった。
大学を卒業後に俺と柚希は結婚した。
なお、彼女が高校を卒業した際に、呼び名をお互いに変えた。
俺は『柚希ちゃん』から『柚希』と呼び、柚希の方も『まーくん』と呼ぶようになった。
中学生の時は可愛かった柚希は、高校ではより美少女になったようで、時々彼女をガン見しては突っ込まれる日々だ。
後、和人と静香だが、俺と柚希が結婚してから1年ほど遅れて結婚した。
先に俺達の祝福をしたいという、二人の計らいには流石の俺も泣けて来た。
その1年後の和人と静香の結婚式には、俺と柚希が祝福した。
柚希もそうだったが、静香の花嫁衣装が素敵だったのは言うまでもないだろう。
大学卒業後は、おじさん……いや、今は義父さんの紹介で和人と共に楠家が運営する総合スーパーで働く事になった。
客とのトラブルもあるが、基本的に充実した日々を過ごしている。
休みも週休二日は最低取れるように人員もかなり多く採用している。
柚希は高校卒業後は、俺が大学を卒業するまでは、父さんと母さんが務める会社の事務のバイトをこなし、俺が大学を卒業して結婚するタイミングで俺と同じ総合スーパーで正社員として働いていた。
そうそう。
俺を捨てた座間 葛葉だが、余りにも酷かったのか死刑判決となった事をここに記しておこう。
それからさらに2年が経ち、柚希が妊娠、そして出産した。
可愛らしい双子の女の子だった。
名前は『皐月』と『美月』に決まった。
それからは、義父さん達の手伝いもあって、何とか子育てを柚希と一緒にすることが出来た。
幸い夜泣きはあまりしなかったので、そこは少し安心したのだが。
「ぱーぱ、ぱーぱ、まぁま」
「だー、あー」
「ほーら、パパはこっちだぞー」
「ふふ、まーくんったら本当に子煩悩なのです」
柚希の出産から1年1ヶ月。
双子の娘は1歳になり、少しだけ言葉をしゃべれるようになった。
と言っても、『パパ』とか『ママ』くらいだが、少しずつ言葉が分かるようになるので、あまり気にしていない。
三連休の初日の今日も、可愛い双子の娘と触れ合う。
娘が『ぱーぱ』と言いながら笑顔でこっちにハイハイでやってくる仕草は可愛いもの。
そんな俺を見て、柚希がやや苦笑気味にしながらも暖かく見守っている。
「しかし、時が経つのが早いものだなぁ」
「そうですね。 私も二児のママになるとは夢にも思わなかったです。 でも、産んでよかったのです」
「そうだな。 俺と柚希の子だからな。 おーよしよし」
「だーあー♪」
「あー♪」
俺が皐月を、柚希が美月を抱っこしながらお互いの想いを語る。
抱っこされた娘は、嬉しそうに顔をてしてしと可愛く叩いてくる。
あー、癒されるなぁ。
「おむつとか寝かしつけとか、父様たちの手伝い無しでは大変でしたけど、この子たちが元気に育ってくれれば私達も頑張れるのです」
「ああ。 そういや、和人と静香の子、もうすぐ産まれるとか」
「その時の兄様、当時のまーくんみたいにそわそわしてたのです」
「うぐっ、その黒歴史は触れないで……!」
確かに柚希が出産直前に入る時は、落ち着きがなくなり、義父さんと父さんに諫められたんだよなぁ。
その恥ずかしさは今でも黒歴史として刻まれているのだ。
「ふふ、そんなまーくんも私には魅力的なのですよ」
「やれやれ。 でも、俺は幸せだよな。 可愛い娘も出来たし」
「私もですよ、まーくん」
「ああ、これからも頑張って幸せを築こう」
「はいなのです♪」
そう言いながら、娘を抱きつつ、俺と柚希は幸せの口づけを交わしたのだった。
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