上 下
74 / 102

柚希ちゃんと夜のクリスマス

しおりを挟む
 柚希ちゃんは俺の部屋に入ったと同時に着替えようとしていたので、一時部屋を出ていく事に。
 彼女自身は別に見てもいいと言ったのだが、静香の部屋には和人がいるので流石に遠慮しておいた。
 着替え終わるのを待っている間に、先ほどのツイスターゲームの様子を思い出していた。
 あの時の柚希ちゃんの恰好があられもない感じで、ピンクの下着が見えていたのが目に焼き付いて離れないのだ。

「真人お兄ちゃん、着替え終わったのです」

「ああ、今入るよ」

 そんな煩悩を振り払っている間に、柚希ちゃんは着替え終えたようで、ドアを開けて声を掛けてくれたので、慌てて自分の部屋に入る。

「今回も一緒のベッドで寝たいのです」

「もちろんそのつもりだよ。 今回は流石に精神的に疲れたしね」

「本当にお疲れ様なのです」

 そう言いながら、俺達は一緒にひとつのベッドに入る。
 すると、柚希ちゃんはガッチリと俺を抱きしめてきた。

「柚希ちゃん……」

「本当に解決できてよかったです。 真人お兄ちゃんのお父さんも無事で……」

 座間に刺されたが、父さんは無事だった。
 多数の人が理不尽に殺された事を考えれば、父さんの年内の入院は安いもんだろう。

「私、心配していたのです。 あの女が真人お兄ちゃんを追い込むんじゃないかって。 縁お姉ちゃん達がいるとはいえ、あの手の者は余計な執念を持っていますから」

 確かにその通りだ。
 父さんをダイレクトに狙い、口封じに多数の人を殺したのだから、そういった執念はある意味厄介だ。
 それが、縁や裕也の護衛能力を上回る恐れがあったと考えていたのかもしれない。

「心配かけてごめんな。 でも、もうあいつに苦しむことはなくなったと思ってる」

「そうですね。 再犯なので実刑は確実ですし」

 柚希ちゃんの温もりを感じながら、俺はそう告げた。
 奴は再犯を犯したから、実刑は確実。 だが、その後はどうなるかは分からないが、そこはなるようになるしかない。

「柚希ちゃん、こんな事お願いするのはどうかと思われるかもしれないが……」

「いいですよ。 真人お兄ちゃんのお願いは私が叶えるのです」

「君にキスしたり、抱きしめたりしたいんだ。 君が傍に居るという安心が欲しい」

「もちろんです。 キスもギュって抱きしめるのも遠慮なくしてくださいね」

「ありがとう。 早速やるよ」

 柚希ちゃんは俺の今の願いを受け止めてくれた。
 彼女が傍に居るという安心感が欲しかった俺の願い。 彼女はそれを叶えてくれる。

「ん……っ///」

 ベッドで横になりながらだが、俺は柚希ちゃんにキスをした。
 柚希ちゃんもそれに素直に応じてくれている。
 暫くキスをし続けた後、ようやく唇から離れる。
 そして、すぐに俺は彼女を抱きしめた。 全身に彼女の温もりが伝わる。

「真人お兄ちゃん、大好きです。 これからも愛し合ってください」

「ああ、俺も大好きだよ。 沢山、愛し合おうな」

 抱きしめながらそう言った俺は、柚希ちゃんを相手に性的な行為に手を出した。
 いつぞやの静香の件以来の行動だが、彼女は嬉しそうに受け止めてくれた。
 暫く、そういった行為を続けた後、俺達は安心感から深い眠りについたのだった。

 末永くよろしくな、柚希ちゃん。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

騎士団長のアレは誰が手に入れるのか!?

うさぎくま
恋愛
黄金のようだと言われるほどに濁りがない金色の瞳。肩より少し短いくらいの、いい塩梅で切り揃えられた柔らかく靡く金色の髪。甘やかな声で、誰もが振り返る美男子であり、屈強な肉体美、魔力、剣技、男の象徴も立派、全てが完璧な騎士団長ギルバルドが、遅い初恋に落ち、男心を振り回される物語。 濃厚で甘やかな『性』やり取りを楽しんで頂けたら幸いです!

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

処理中です...