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事件の後、そして寝泊まり

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「真人お兄ちゃん、静香ちゃん、終わったのですね?」

「ああ、予想通り待ち伏せていたよ。 縁が対処してくれたが……」

「本当にお前を狙ってたわけね……。 とにかく、無事に解決してよかったよ」

「まぁ、父さんは暫く入院なんだけどな」

 暫くの事情聴取を終えた俺と静香は、落ち着いた後て、和人と柚希ちゃんを家に呼んだ。
 柚希ちゃんも和人も心配していたが、俺が経緯を話すと安心したようだ。
 ただ、奴に刺された父さんは最低でも年内は入院のようだ。

「奴は逆恨みでおじさんとおばさんを恨んでたらしいよ。 奴の妹が蒔いた種が原因なのにな」

「はぁ……」

「何と言うか……、掘り出せば掘り出す程に奴の闇がたんまり出てくるなぁ」

 奴が昔から楠家を逆恨みしていた事も伝えると、二人は呆れ返ったみたいだ。
 和人の言うように、奴の闇は底知れないな。
 
「さらに今さらながら分かった内容だと、奴は男に無理やりヤられたらしいよ」

「ああ、だから真人を産んだ際に奴は真人を無能扱いにして捨てようと……」

「でも、男嫌いだからって度を越えすぎですよ」

 警視総監が刑事さんと共に、座間家などを捜査したところ、判明した内容がそれだった。
 柚希ちゃんは、奴が男嫌いになったとしても、度を越えすぎだと非難していた。

「まぁ、あれだけの事をしたんだし、重い罪は逃れられないな。 死刑になるかは微妙だが……」

「あぁ、死刑反対派が騒ぎだすからな……。 ああいうのって、被害者の心情を考えてないんじゃないかって思ってるよ」

「今回は、理不尽に殺された人が多くいるからなぁ……」

 今回の事件で、奴は実刑は確実だろうとみている。
 反対派が騒ぐから、死刑になるかは微妙だが。
 夏におじさんに聞いた話だと、死刑反対派の弁護士もいるらしく、あの手この手で死刑にならないようにしているのだとか。
 多分、更正の余地はあるとか、精神的にとか言いくるめてくるんだろうな。

「今は逮捕されたばかりだから、様子見だな。 今はクリスマスを楽しもう」

「そうだったな。 時間も惜しいし楽しむとしようか」

「私も楽しむのです」

 ようやく、和人と柚希ちゃんを呼ぶ事ができたんだ。 少し遅れてのクリスマスを楽しもう。
 クッキーやケーキを食べたり、ゲームをして楽しんだ。
 だが、柚希ちゃんと静香のツイスターゲームは、スカートを履いた状態でやっていた為に、下着が見える等のセンシティブな光景になった。
 まぁ、俺と和人には目の保養にはなったんだが……。

「じゃ、私は真人お兄ちゃんの部屋に行くのです」

「俺は静香ちゃんの部屋だな」

「はい。 行きましょう♪」

 そして夜になり、俺と柚希ちゃんが俺の部屋に、和人と静香が静香の部屋にて寝泊まりする事になった。

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