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柚希ちゃんとテニス その2
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さて、和人と俺のシングルスは俺が辛うじて勝った。
元々テニスの経験がなかった和人がここまで食いついたのは、運動神経が良かったからだろう。
といっても、そこまで真剣な勝負ではないので、お互い軽いリアクションで済ませ、次はダブルスでやることに。
「真人お兄ちゃん、頑張るのです!」
「ああ、向こうもやる気満々だしな」
俺は当然ながら柚希ちゃんと組み、和人は静香と組んだ。
隣の方も、縁は真矢ちゃんと組み、裕也は美矢ちゃんと組んだようだ。
「よし、始めるぞ!」
先にサーブを打つのは、相手側。 つまり静香が先に打って来た。
一発目はサービスボックス外……フォルト判定になったが、二発目はギリギリに入ったようで、柚希ちゃんがなんとか対応したが、和人のスマッシュに反応できなかった。
次の相手側のサーブは、ダブルフォルトになったものの、その次は熾烈を極めた打ち合いになった。
それが1ゲーム繰り返され、ようやく終わった時は昼になっていた。
隣も護衛組も同様だったようで、ようやく終わったと息切れをしていたみたいだった。
「激しい打ち合いだったのでお腹が空いたのです。 お昼ご飯を食べるのです」
「うん、私もお腹が空いちゃった」
「そうだな、みんなもそれでいいか?」
「もちろん」
やはり、みんなもお腹が空いていたようで近くのクラブハウスで食事をする。
用意した弁当を広げて、みんなで食べるのもまた乙なものだ。
ちなみに、柚希ちゃんの分は俺が、和人の分は静香が、徳山姉弟の分は轟姉妹が作った。
「わぁぁぁ、真人お兄ちゃんが作ってくれたのですね! 嬉しいのです」
笑顔で俺が作った弁当を食べていく柚希ちゃんの様子を見て癒されながら、俺も弁当を食べていく。
静香も和人もイチャイチャしながら弁当を食べている。 少しは進展してるみたいだなぁ。
一方で、護衛組も美味しそうに弁当を食べている。 轟姉妹が作った弁当も一度食べてみたいかな?
「ごちそうさまなのです。 美味しかったのです」
「喜んでもらえて何よりだよ。 さて、片付けてトイレを済ませてから昼の運動をしようか」
「はいです!」
「今度は俺と柚希ちゃんが轟姉妹と同じコートだっけ?」
「そうですね」
「よろしくお願いします、お兄さん」
昼は俺と柚希ちゃんが轟姉妹と、和人と静香が徳山姉弟と同じコートに入る。
みんながトイレを済ませて、さぁ昼のテニスをしようとした時だった。
「あんた、こんな所にいたとはね」
「お前は……!」
俺達がクラブハウスから出た時に、不快な声と共に和人や裕也が怒りに顔を歪め、柚希ちゃんも不快感を示していた。
「白金 木実……!」
そう。
そこには、当初俺を罰ゲームだと言って振った女……白金 木実という招かれざる客がいたのだった。
元々テニスの経験がなかった和人がここまで食いついたのは、運動神経が良かったからだろう。
といっても、そこまで真剣な勝負ではないので、お互い軽いリアクションで済ませ、次はダブルスでやることに。
「真人お兄ちゃん、頑張るのです!」
「ああ、向こうもやる気満々だしな」
俺は当然ながら柚希ちゃんと組み、和人は静香と組んだ。
隣の方も、縁は真矢ちゃんと組み、裕也は美矢ちゃんと組んだようだ。
「よし、始めるぞ!」
先にサーブを打つのは、相手側。 つまり静香が先に打って来た。
一発目はサービスボックス外……フォルト判定になったが、二発目はギリギリに入ったようで、柚希ちゃんがなんとか対応したが、和人のスマッシュに反応できなかった。
次の相手側のサーブは、ダブルフォルトになったものの、その次は熾烈を極めた打ち合いになった。
それが1ゲーム繰り返され、ようやく終わった時は昼になっていた。
隣も護衛組も同様だったようで、ようやく終わったと息切れをしていたみたいだった。
「激しい打ち合いだったのでお腹が空いたのです。 お昼ご飯を食べるのです」
「うん、私もお腹が空いちゃった」
「そうだな、みんなもそれでいいか?」
「もちろん」
やはり、みんなもお腹が空いていたようで近くのクラブハウスで食事をする。
用意した弁当を広げて、みんなで食べるのもまた乙なものだ。
ちなみに、柚希ちゃんの分は俺が、和人の分は静香が、徳山姉弟の分は轟姉妹が作った。
「わぁぁぁ、真人お兄ちゃんが作ってくれたのですね! 嬉しいのです」
笑顔で俺が作った弁当を食べていく柚希ちゃんの様子を見て癒されながら、俺も弁当を食べていく。
静香も和人もイチャイチャしながら弁当を食べている。 少しは進展してるみたいだなぁ。
一方で、護衛組も美味しそうに弁当を食べている。 轟姉妹が作った弁当も一度食べてみたいかな?
「ごちそうさまなのです。 美味しかったのです」
「喜んでもらえて何よりだよ。 さて、片付けてトイレを済ませてから昼の運動をしようか」
「はいです!」
「今度は俺と柚希ちゃんが轟姉妹と同じコートだっけ?」
「そうですね」
「よろしくお願いします、お兄さん」
昼は俺と柚希ちゃんが轟姉妹と、和人と静香が徳山姉弟と同じコートに入る。
みんながトイレを済ませて、さぁ昼のテニスをしようとした時だった。
「あんた、こんな所にいたとはね」
「お前は……!」
俺達がクラブハウスから出た時に、不快な声と共に和人や裕也が怒りに顔を歪め、柚希ちゃんも不快感を示していた。
「白金 木実……!」
そう。
そこには、当初俺を罰ゲームだと言って振った女……白金 木実という招かれざる客がいたのだった。
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