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しおりを挟む「次は二人だよ」
ダンがそう言っても、二人は中々足を踏み出そうとしなかった。おそらくは戸惑いが大きいのだろう。口では説明を受けていても、実際に変わってしまったルリを見て本当の意味で実感したに違いない。昔のルリとはもう全く違うのだと。
だが、ルリは二人の目を見て二人が決してこの状況に引いているわけではないのだと確認する。むしろ、爛々と輝く目は、この状況に興奮しているように見えるのはルリの勘違いではない筈だ。
そっと手で誘う様な動きをすれば、ラントもディアンも目を見張った。
(二人と付き合っていた時は、こんなこと絶対しないタイプだったよな、俺)
「ルリ……っ」
「っ……」
二人はそんなルリに興奮したらしい。ぎこちない動きではあったが、ルリの体にそっと手を伸ばしてきた。新たな性癖を二人に開眼させてしまったことについては何となく複雑ではあったが、今ここで止めるという選択肢はルリにはない。おそらく、二人も今更止めると言って了承できる状態ではないだろう。
ルリの両サイド、手の届く距離にやって来た二人のベルトのバックルを器用に外したルリは、二人のペニスを手でゆるゆると扱く。
最初はどこかで弄ぶように優しく触れ、次にカリの部分を強く擦ると、二人は小さく「うっ」と呻いた。ルリと別れてからもたくさん使われていたに違いないコレが、今後はもう自分以外には使う事が無いのだと思うと、不思議な優越感さえ感じる。
「ん……っ、あむ」
ラントのペニスを口に含み、ぺろぺろと根元を舐める。そのまま先端へと長い舌で舐めあげると、反対側、手淫をしているディアンのペニスが期待でびくびくと震えた。
(そういえば、フェラも二人にはやったことないかも……)
喉の奥までのみ込む勢いでペニスを咥えたルリの姿に、ラントは興奮で顔を紅潮させた。ゆらゆらと揺れるラントの腰が、その快感をルリに伝えている。
「ルリ……もう、俺……っ」
「駄目」
口を離したルリは、そっと自身の尻に手を伸ばし、ラントへと見せつけるように腰をあげた体制を取った。
「お前はこっち、な」
今度はディアンのペニスを口にくわえる。ディアンとラントの体格は殆ど同じくらいだが、ディアンのペニスは長さ、ラントのペニスは太さに軍配があがる。
「ルリ……っ」
後ろから伸し掛かったラントのペニスが自身の中にゆっくりと中へと入ってくる感触に、ルリは色っぽく喘いだ。
「ああ……っ」
太い幹が奥まで入ると、ルリは体を震わせる。その締め付けに、ラントは少し驚いた様子で動きを止めた。射精もせずに、イったのだ。だが、ルリはそんなラントに不満そうに声をあげた。
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