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第一章
侵入
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女性が布団に横たわっている。人が居たのか
動かない。生きているのか?と不安になり近づいた。
微動だにしない。近くで見ると少し野暮ったいが愛くるしい顔をしている若い女の子だった。
もう少し近づいて様子を見る。もしかして死んでいるのか?かけてあった毛布をそっとめくる。
指先でつついてみた。
つついてみると凄い張りと弾力で弾き返された。色白な肌に薄ピンクの肌艶。所々薄い青みがかった血管が脈を打って少し呼吸をしている。
確実に生きている。しかしうら若き乙女がなぜこの様な人けのいない集落の暗い部屋で1人寝ているのだろう。しかもこれだけしても反応がない。もしかして盗賊に連れ去られ何かしら薬を盛られて寝ているか衰弱してしまい軟禁されているのではないか。そうに違いない。
肩をゆすって声を掛ける為にもっと近づく。もし近くに盗賊がいたら危ないからな。よく見ると眉毛も髪も毛量があり産毛もすごい。結構毛深い子の様だ。そのせいなのか髪の毛は艶めいて黒々としていた。
身体も引き締まっていて素晴らしい。小ぶりながら出るとこは出ていて引っ込んでいるところは引っ込んでいる。薄暗い部屋の中服から少しだけ乱れ出た手足や首筋が妙に艶めかしい。ごくりと息を呑みついつい隅々まで舐め回すように眺めてしまう。呼吸が荒くなる。
いけない自分はこの人を助けようとしてるのだった。
自分を戒めて呼吸を整えおちつかせてからそっと肩に手を乗せる。肌がきめ細かく滑らかで触っただけで滑ってしましそうだ。女性の肌をこんなに触ったのは初めてだ。体に電撃が走る。あまりの衝撃に手を離してしまった。
起こさなければと思いもう一度手をのせる。衝撃に耐えながら肩をゆっくと前後に揺らして起こそうとする
すると艶々と弾力がある滑らかな肌と少し生えた産毛がくすぐったい感触とで意識が飛びそうになる
それでもなんとか声をかけようと顔を近づけた。この子の体臭であろうか。嫌な臭いではない寧ろいい匂いが鼻の奥をつく。呼吸した息が自分の腕にふきかかる
寝てだいぶ経つのか体温はひんやりとしている。そんな娘とは対照的に体が火照っている。鼻息が荒くなる。部屋にこだまする村娘であろう子の寝息と自分の呼吸音。
村娘が寝返りをうった。手が下敷きになってしまった。張りがあるも柔らかい女の下敷きに。少し苦悶の表情を浮かべた。どうやら寝言の様だ。娘の体温が少し上がった様に思う。起きかけているのか。自分の体温と娘の体温どちらかわからなくなって来た
五感が刺激される。いけない自分は勇者だ。理性を保たなければ。一旦離れようとする。いちかばちか手を引っ込めた。
ふぅなんとかなったかと娘の顔を薄暗い中再度見てみる。ん?何か様子がおかしいなともう一度顔を近づけてみる。
目と目が合う。薄暗がりでもわかる今にも吸い込まれそうな黒く大きな目が潤んでこちらを見ている。恐怖からか内股になり体と唇が強張っている。
「だ…誰」
彼女は震える声でやっと発言した。その声は震えこそしていたが可愛らしく少し高めのアニメ声だった。
しかしそんな事を考えている場合ではない釈明しなければ「ち…ちがっ…」咄嗟に否定した。
お互いに固まりこう着状態の後村娘は壁際に後退り
「い、嫌…誰か来て、誰か!」と叫び始めた。
やばい。それはそうだ。これは普通に不法侵入ですわ
今までの家もそう普通にこの子が寝てるところに自分が押し入って襲おうとした感じになってますわ
はぁ都合のいい英雄的シチュエーションだと思った自分の馬鹿さ加減に嫌になり自暴自棄になった。
動かない。生きているのか?と不安になり近づいた。
微動だにしない。近くで見ると少し野暮ったいが愛くるしい顔をしている若い女の子だった。
もう少し近づいて様子を見る。もしかして死んでいるのか?かけてあった毛布をそっとめくる。
指先でつついてみた。
つついてみると凄い張りと弾力で弾き返された。色白な肌に薄ピンクの肌艶。所々薄い青みがかった血管が脈を打って少し呼吸をしている。
確実に生きている。しかしうら若き乙女がなぜこの様な人けのいない集落の暗い部屋で1人寝ているのだろう。しかもこれだけしても反応がない。もしかして盗賊に連れ去られ何かしら薬を盛られて寝ているか衰弱してしまい軟禁されているのではないか。そうに違いない。
肩をゆすって声を掛ける為にもっと近づく。もし近くに盗賊がいたら危ないからな。よく見ると眉毛も髪も毛量があり産毛もすごい。結構毛深い子の様だ。そのせいなのか髪の毛は艶めいて黒々としていた。
身体も引き締まっていて素晴らしい。小ぶりながら出るとこは出ていて引っ込んでいるところは引っ込んでいる。薄暗い部屋の中服から少しだけ乱れ出た手足や首筋が妙に艶めかしい。ごくりと息を呑みついつい隅々まで舐め回すように眺めてしまう。呼吸が荒くなる。
いけない自分はこの人を助けようとしてるのだった。
自分を戒めて呼吸を整えおちつかせてからそっと肩に手を乗せる。肌がきめ細かく滑らかで触っただけで滑ってしましそうだ。女性の肌をこんなに触ったのは初めてだ。体に電撃が走る。あまりの衝撃に手を離してしまった。
起こさなければと思いもう一度手をのせる。衝撃に耐えながら肩をゆっくと前後に揺らして起こそうとする
すると艶々と弾力がある滑らかな肌と少し生えた産毛がくすぐったい感触とで意識が飛びそうになる
それでもなんとか声をかけようと顔を近づけた。この子の体臭であろうか。嫌な臭いではない寧ろいい匂いが鼻の奥をつく。呼吸した息が自分の腕にふきかかる
寝てだいぶ経つのか体温はひんやりとしている。そんな娘とは対照的に体が火照っている。鼻息が荒くなる。部屋にこだまする村娘であろう子の寝息と自分の呼吸音。
村娘が寝返りをうった。手が下敷きになってしまった。張りがあるも柔らかい女の下敷きに。少し苦悶の表情を浮かべた。どうやら寝言の様だ。娘の体温が少し上がった様に思う。起きかけているのか。自分の体温と娘の体温どちらかわからなくなって来た
五感が刺激される。いけない自分は勇者だ。理性を保たなければ。一旦離れようとする。いちかばちか手を引っ込めた。
ふぅなんとかなったかと娘の顔を薄暗い中再度見てみる。ん?何か様子がおかしいなともう一度顔を近づけてみる。
目と目が合う。薄暗がりでもわかる今にも吸い込まれそうな黒く大きな目が潤んでこちらを見ている。恐怖からか内股になり体と唇が強張っている。
「だ…誰」
彼女は震える声でやっと発言した。その声は震えこそしていたが可愛らしく少し高めのアニメ声だった。
しかしそんな事を考えている場合ではない釈明しなければ「ち…ちがっ…」咄嗟に否定した。
お互いに固まりこう着状態の後村娘は壁際に後退り
「い、嫌…誰か来て、誰か!」と叫び始めた。
やばい。それはそうだ。これは普通に不法侵入ですわ
今までの家もそう普通にこの子が寝てるところに自分が押し入って襲おうとした感じになってますわ
はぁ都合のいい英雄的シチュエーションだと思った自分の馬鹿さ加減に嫌になり自暴自棄になった。
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