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第一章
転生
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俺の名前は田中寅龍
地元ではブイブイいわせてダチも沢山いる人気者
モテモテでかわいい彼女もいて金持ちだ
嘘だ。学校では陽キャにいじられる
だから昼休みはトイレか寝たフリしてる陰キャだ。
まぁ奴らにはこの名前の良さがわからないし俺も奴らと違い1人が好きだから構わない。
嘘だ。1人は寂しくてよく泣いてる。
一人称も僕だ。こんな名前にした親も恨むし通した役所も恨んでいる。
いけない1人だと暗くなる。今日も家に直帰するか!そう言って教室から飛び出すと自転車に飛び乗った。
「あー友達欲しいな」帰路に着く。
そう彼は独り言を言うタイプのコミュ障拗らせ陰キャだった。やばいとは思う。それでもつい声が出てしまうようだ。どうやら友達が出来た時の発声練習をしているみたいだ。
放課後帰り道友達とコンビニ寄りたいなぁとぼんやり考えて歩いている。
帰ったらRPGゲームやろう。そういえば今日は大好きな異世界ものの新刊発売日だったな買って帰るか
ガシャン
彼は体が浮くのを感じた。何だ?走馬灯が見える。全てがスローになる。全身に激痛が走る。転がる教科書。ひしゃげる自転車。目が霞む。
異世界転生してハーレムで追放されてチートで無双した件みたいなタイトル多すぎだし最早あらすじ。
そんな事を考えていたらいつの間にか気絶していた
可哀想に見てられない。
「光あれ」
女性の声がする。
気がつくと真っ暗な空間に横たわっていた。
…遠くで声がする
「…タイガー…タイガー…タイガー&ドラゴン!」
最初は何を言ってるかわからなかった。何故なら普段自分の名前を呼ばれる事がないからである。
「タイガー!えーっとタイガーいや、ドラゴン!」
綺麗な女神っぽい人が僕の事を呼んでいる。でもよく分からない名前のせいで僕をなんて呼べばいいか戸惑っているようだ。
僕はほらな!と言おうと口を開いた。
「あ…あ…う…あ」
事故の後遺症で声が出ない様だ。
いや違う普段人と喋らないから緊張して声が出ない。
ましてや美人なお姉さん相手なら尚更だ。
僕は悔しくて泣いた。
「泣かないで!タイガー、貴方は死ぬ瞬間こちらに召喚されました。異世界に転生してスキルで無双出来ます。」
明け透けに言うタイプの女神だなぁと思った。とても事務的だ。でも念願叶って異世界転生だ!今まで教室の隅で異世界転生ものばっかり読んでた僕には願ったり叶ったりだ。僕はありがとうございますと言った。
「あ…あの…あ…が…あす」
精一杯のお礼だ
「?とにかく貴方はこれから転生しますチートスキルでハーレムして下さいねタイガー!」
そう言うと女神は消えた。
「結局タイガー呼びになったのか」
目の前に人が居なければ僕も喋れる。
ただ慣れていないので物凄い早口で理屈っぽくボソボソと喋る。
まだスキルの事も聞いてないしお礼を言ったのも聞き取って貰えない事に悲しさを覚えたがハーレムという言葉に僕は心躍った。
地元ではブイブイいわせてダチも沢山いる人気者
モテモテでかわいい彼女もいて金持ちだ
嘘だ。学校では陽キャにいじられる
だから昼休みはトイレか寝たフリしてる陰キャだ。
まぁ奴らにはこの名前の良さがわからないし俺も奴らと違い1人が好きだから構わない。
嘘だ。1人は寂しくてよく泣いてる。
一人称も僕だ。こんな名前にした親も恨むし通した役所も恨んでいる。
いけない1人だと暗くなる。今日も家に直帰するか!そう言って教室から飛び出すと自転車に飛び乗った。
「あー友達欲しいな」帰路に着く。
そう彼は独り言を言うタイプのコミュ障拗らせ陰キャだった。やばいとは思う。それでもつい声が出てしまうようだ。どうやら友達が出来た時の発声練習をしているみたいだ。
放課後帰り道友達とコンビニ寄りたいなぁとぼんやり考えて歩いている。
帰ったらRPGゲームやろう。そういえば今日は大好きな異世界ものの新刊発売日だったな買って帰るか
ガシャン
彼は体が浮くのを感じた。何だ?走馬灯が見える。全てがスローになる。全身に激痛が走る。転がる教科書。ひしゃげる自転車。目が霞む。
異世界転生してハーレムで追放されてチートで無双した件みたいなタイトル多すぎだし最早あらすじ。
そんな事を考えていたらいつの間にか気絶していた
可哀想に見てられない。
「光あれ」
女性の声がする。
気がつくと真っ暗な空間に横たわっていた。
…遠くで声がする
「…タイガー…タイガー…タイガー&ドラゴン!」
最初は何を言ってるかわからなかった。何故なら普段自分の名前を呼ばれる事がないからである。
「タイガー!えーっとタイガーいや、ドラゴン!」
綺麗な女神っぽい人が僕の事を呼んでいる。でもよく分からない名前のせいで僕をなんて呼べばいいか戸惑っているようだ。
僕はほらな!と言おうと口を開いた。
「あ…あ…う…あ」
事故の後遺症で声が出ない様だ。
いや違う普段人と喋らないから緊張して声が出ない。
ましてや美人なお姉さん相手なら尚更だ。
僕は悔しくて泣いた。
「泣かないで!タイガー、貴方は死ぬ瞬間こちらに召喚されました。異世界に転生してスキルで無双出来ます。」
明け透けに言うタイプの女神だなぁと思った。とても事務的だ。でも念願叶って異世界転生だ!今まで教室の隅で異世界転生ものばっかり読んでた僕には願ったり叶ったりだ。僕はありがとうございますと言った。
「あ…あの…あ…が…あす」
精一杯のお礼だ
「?とにかく貴方はこれから転生しますチートスキルでハーレムして下さいねタイガー!」
そう言うと女神は消えた。
「結局タイガー呼びになったのか」
目の前に人が居なければ僕も喋れる。
ただ慣れていないので物凄い早口で理屈っぽくボソボソと喋る。
まだスキルの事も聞いてないしお礼を言ったのも聞き取って貰えない事に悲しさを覚えたがハーレムという言葉に僕は心躍った。
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