1 / 45
1話
しおりを挟む
浅井side
6月21日 雨
「なぁ…知ってるか?」
クラスメイトの三木が俺にそう問いかける。
凸「なにが?」
M「辞めたらしいぞ…あいつ。」
「あいつ」俺ら生徒にそう呼ばれるのはついこの前までクラスの担任をしていた教師。
見た目からして頭の良さそうな容姿で、真面目な風貌に眼鏡をかけたその顔は教師になるべくして教師になった…そんなような人。
しかし、不良校としても有名なこの学校には合わなかったのだろう…
クラス…いや、この辺りでは一目を置かれるほどのワルであるププに目をつけられていたから。
ただ、俺としてはその担任が学校を休むようになってから、俺の事を入学当初からずっと目をつけて嫌がらせをしてくる世界史の佐々木という教師が、俺たちの臨時担任になった為、吐き気がする思いで毎日学校に来ていたが、その顔も朝から見なくて済むんだと思うと清々した。
凸「まぁ…まだもった方だろ?今まで担任として来たのはすぐ学校来なくなるんだからよ。」
M「だなw」
この高校に入学してから、何度も担任が変わるのを見てきた俺たちにしてみればまた、担任が変わるのはそう珍しくはない。
前の担任は2年生の2学期から担当していたので、ププに目をつけられながらも3年のこの時期まで続いたならまだ頑張った方だろう。
次はどんな人間が担任として来るのかみんなは楽しみにしている……それは悪い意味で。
教室にチャイムが鳴っても誰ひとり席に着席する事なく、机の上に座る奴や教室でタバコを吸う奴がいて、お祭りのように騒ぎ立てているのがこの学校での日常。
俺はそんな様子を遠巻きに見ながら、それなりの立ち位置でやり過ごす。
そんな学生生活だ。
カラカラ
騒ついた教室内に誰かが入っていてきたような気がしたが、1番後ろ窓ぎわ席にいる俺からは何も見えず、みんなも気にする事なく騒ぎ立てていた。
すると
バンッ!!!!
突然大きな音がし教室内は一瞬にして鎮まり返った。
「ホ…ホームルームを始めるから席に着きなさい!!」
クラスメイトたちの隙間から見えたのは、まるで子猫のような少し怯えた目をしたか弱そうな人だった。
その人の声と手は微かに震えていて、思わず俺は椅子に座り直す。
「へぇ~アンタが新しい担任?」
ププが早速来たばかりの教師に絡みに行きニヤニヤとしている。
凹「そ…そうです!今日から君達の担任となる月島涼です!みんなよろしくね!」
大きな黒目を揺らしながら引き攣るような作り笑いを見せるその人…
こりゃ3日だな。
そう俺は思い机に伏せて寝ようとすると…
P「へぇ~先生、男のくせに可愛い顔してんじゃん。彼女いんの?」
そう野次を飛ばすのは少し頭の悪いププ。
勉強ができる出来ないの問題ではなくただ、あいつは頭が悪い。
俺よりもはるかに。
あいつはいつもそうやって今までの担任も揶揄ってきて楽しんでいた。
それはもう新しい担任が来たら行われる恒例行事のようなもの。
それはププをはじめとする不良達の気が済むまで永遠につづく。
すると…
凹「先生には彼女はいません。先生の恋愛対象は男。先生は男だけど男性が好き。君たちにもそういう事に理解のある大人になって欲しい。」
その言葉を聞いた俺は思わず机から顔をあげると先生とパチッと目が合ってしまい…ドキっと胸を鳴らしてしまった俺は咄嗟に誤魔化すように窓の外へ目を逸らした。
なんだよ…あの目…気まず過ぎるだろ…
下敷きで顔を仰いで何事もなかったかのような顔をし窓の外を眺めていると…
P「へぇ~先生男が好きなんだ?じゃ、一回ヤらせてよ。性教育ってやつ!?w」
頭の中が年中盛りのププはそう言って先生を揶揄い、俺はチラッと横目で先生を見ると、先生は顔を真っ赤にさせて怒っていた。
凹「そういうことは!!好きな人としかしたらダメです!!セックスを欲を満たす為のものなんて考えは間違ってるだよ!?」
先生はそう言って声を荒げた。
P「へぇ~先生ムキになって可愛い~真面目じゃん。好きな人と先生セックスしてるんだ~」
そう言いながらププは先生に近づいていき先生の柔らかそうな髪をそっと撫でた。
凹「や…やめなさい!早く席に座りなさい!」
P「俺先生のこと好きになっちゃったんだもん~先生~ヤラせてよ~!!」
先生は黒板に追い込まれププの顔が先生の顔に近づいたその瞬間…!!
凸「あっ!!隕石!!!!!!」
俺はそう大声で叫び窓の外を指さした。
すると、みんなは窓に視線がいきザワザワと窓の外を覗きはじめる。
凸「ほらほら!!あそこ!!!!」
この学校を代表する不良のププにでも弱いものがある…
それは自分の好きという欲求には勝てないこと。
そう…俺はププがSFマニアだと知っていながらわざと何もない空を指差し、まるで隕石が落ちたかのような演技をした。
頭の悪いアホなププを先生から遠ざけるために。
ププと他の生徒達が隕石に気を取られ窓に釘付けとなると俺は先生の元まで駆け寄った。
凸「月島先生…大丈夫?」
凹「だ…大丈夫…キミは確か浅井陽優くんだね。ありがとう。先生は大丈夫だから。」
月島先生はそう言ってニコッと微笑むと俺の頭を撫でて言った。
凹「綺麗な口ピアスだね。でも、校則違反だぞ?」
凸「う…うるせぇし…」
俺はその手を避けるように頭を動かし、月島先生に背を向けると1番後ろの席に戻った。
まだ、俺の嘘に気づかない他の奴らは窓から身を乗り出し何もない雨が降る灰色の空を見つめている。
凹「ほら!早く席に戻りなさーい!!ほら!!早く!!」
月島先生は出席簿を叩きながらそう言うと、窓から身を乗り出している奴らの制服を引っ張り教室へと戻す。
仕方なく、それぞれの席に戻ったやかましい奴らをよそに…
俺は1番後ろの席から密かに…
一生懸命ホームルームをする月島先生を見つめた。
つづく
6月21日 雨
「なぁ…知ってるか?」
クラスメイトの三木が俺にそう問いかける。
凸「なにが?」
M「辞めたらしいぞ…あいつ。」
「あいつ」俺ら生徒にそう呼ばれるのはついこの前までクラスの担任をしていた教師。
見た目からして頭の良さそうな容姿で、真面目な風貌に眼鏡をかけたその顔は教師になるべくして教師になった…そんなような人。
しかし、不良校としても有名なこの学校には合わなかったのだろう…
クラス…いや、この辺りでは一目を置かれるほどのワルであるププに目をつけられていたから。
ただ、俺としてはその担任が学校を休むようになってから、俺の事を入学当初からずっと目をつけて嫌がらせをしてくる世界史の佐々木という教師が、俺たちの臨時担任になった為、吐き気がする思いで毎日学校に来ていたが、その顔も朝から見なくて済むんだと思うと清々した。
凸「まぁ…まだもった方だろ?今まで担任として来たのはすぐ学校来なくなるんだからよ。」
M「だなw」
この高校に入学してから、何度も担任が変わるのを見てきた俺たちにしてみればまた、担任が変わるのはそう珍しくはない。
前の担任は2年生の2学期から担当していたので、ププに目をつけられながらも3年のこの時期まで続いたならまだ頑張った方だろう。
次はどんな人間が担任として来るのかみんなは楽しみにしている……それは悪い意味で。
教室にチャイムが鳴っても誰ひとり席に着席する事なく、机の上に座る奴や教室でタバコを吸う奴がいて、お祭りのように騒ぎ立てているのがこの学校での日常。
俺はそんな様子を遠巻きに見ながら、それなりの立ち位置でやり過ごす。
そんな学生生活だ。
カラカラ
騒ついた教室内に誰かが入っていてきたような気がしたが、1番後ろ窓ぎわ席にいる俺からは何も見えず、みんなも気にする事なく騒ぎ立てていた。
すると
バンッ!!!!
突然大きな音がし教室内は一瞬にして鎮まり返った。
「ホ…ホームルームを始めるから席に着きなさい!!」
クラスメイトたちの隙間から見えたのは、まるで子猫のような少し怯えた目をしたか弱そうな人だった。
その人の声と手は微かに震えていて、思わず俺は椅子に座り直す。
「へぇ~アンタが新しい担任?」
ププが早速来たばかりの教師に絡みに行きニヤニヤとしている。
凹「そ…そうです!今日から君達の担任となる月島涼です!みんなよろしくね!」
大きな黒目を揺らしながら引き攣るような作り笑いを見せるその人…
こりゃ3日だな。
そう俺は思い机に伏せて寝ようとすると…
P「へぇ~先生、男のくせに可愛い顔してんじゃん。彼女いんの?」
そう野次を飛ばすのは少し頭の悪いププ。
勉強ができる出来ないの問題ではなくただ、あいつは頭が悪い。
俺よりもはるかに。
あいつはいつもそうやって今までの担任も揶揄ってきて楽しんでいた。
それはもう新しい担任が来たら行われる恒例行事のようなもの。
それはププをはじめとする不良達の気が済むまで永遠につづく。
すると…
凹「先生には彼女はいません。先生の恋愛対象は男。先生は男だけど男性が好き。君たちにもそういう事に理解のある大人になって欲しい。」
その言葉を聞いた俺は思わず机から顔をあげると先生とパチッと目が合ってしまい…ドキっと胸を鳴らしてしまった俺は咄嗟に誤魔化すように窓の外へ目を逸らした。
なんだよ…あの目…気まず過ぎるだろ…
下敷きで顔を仰いで何事もなかったかのような顔をし窓の外を眺めていると…
P「へぇ~先生男が好きなんだ?じゃ、一回ヤらせてよ。性教育ってやつ!?w」
頭の中が年中盛りのププはそう言って先生を揶揄い、俺はチラッと横目で先生を見ると、先生は顔を真っ赤にさせて怒っていた。
凹「そういうことは!!好きな人としかしたらダメです!!セックスを欲を満たす為のものなんて考えは間違ってるだよ!?」
先生はそう言って声を荒げた。
P「へぇ~先生ムキになって可愛い~真面目じゃん。好きな人と先生セックスしてるんだ~」
そう言いながらププは先生に近づいていき先生の柔らかそうな髪をそっと撫でた。
凹「や…やめなさい!早く席に座りなさい!」
P「俺先生のこと好きになっちゃったんだもん~先生~ヤラせてよ~!!」
先生は黒板に追い込まれププの顔が先生の顔に近づいたその瞬間…!!
凸「あっ!!隕石!!!!!!」
俺はそう大声で叫び窓の外を指さした。
すると、みんなは窓に視線がいきザワザワと窓の外を覗きはじめる。
凸「ほらほら!!あそこ!!!!」
この学校を代表する不良のププにでも弱いものがある…
それは自分の好きという欲求には勝てないこと。
そう…俺はププがSFマニアだと知っていながらわざと何もない空を指差し、まるで隕石が落ちたかのような演技をした。
頭の悪いアホなププを先生から遠ざけるために。
ププと他の生徒達が隕石に気を取られ窓に釘付けとなると俺は先生の元まで駆け寄った。
凸「月島先生…大丈夫?」
凹「だ…大丈夫…キミは確か浅井陽優くんだね。ありがとう。先生は大丈夫だから。」
月島先生はそう言ってニコッと微笑むと俺の頭を撫でて言った。
凹「綺麗な口ピアスだね。でも、校則違反だぞ?」
凸「う…うるせぇし…」
俺はその手を避けるように頭を動かし、月島先生に背を向けると1番後ろの席に戻った。
まだ、俺の嘘に気づかない他の奴らは窓から身を乗り出し何もない雨が降る灰色の空を見つめている。
凹「ほら!早く席に戻りなさーい!!ほら!!早く!!」
月島先生は出席簿を叩きながらそう言うと、窓から身を乗り出している奴らの制服を引っ張り教室へと戻す。
仕方なく、それぞれの席に戻ったやかましい奴らをよそに…
俺は1番後ろの席から密かに…
一生懸命ホームルームをする月島先生を見つめた。
つづく
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
【BL】花様年華〜僕たちの青春日記〜
樺純
BL
「花様年華」
意味:花の様にとても美しい時期、又は青春時代
あらすじ
テイヤの通う高校にジュンサクが入学したところから始まる2人の青春物語。
学生時代の甘酸っぱさと切なさ、もどかしさそして…そして見え隠れする心の傷。
ふたりを襲う幾つもの困難…
お互いを信じ乗り越えることが…
彼らに出来るのだろうか?
登場人物
*テイヤ
高校三年生。両親の再婚によりマモルと義兄弟になる。校内や街の中でも美しい男として有名。本人は前向きで友人も多く明るい性格だがそんな生活に少し息苦しさを感じている。ため息が出るほどの容姿端麗だが勉強は普通。
*ジュンサク
高校一年生。進学のつもりはなかったが両親の説得により高校へ進学。両親からの監視を免れたいが為に高校進学を条件に地元から離れ一人暮らしを両親に取り付ける。容姿とスタイルはズバ抜けて良いが勉強は苦手で出来ない。
*マモル
高校三年であり生徒会長。テイヤに過保護でむやみにテイヤに近づこうものならばマモルの権力によって圧力をかけられるほどの校内での権力者。優等生から絶大な人気を誇り勉強も校内ナンバー1。そして女子からの歓声に満更でもない。
*セイジ
ジュンサクの担任。高い身長に眼鏡を光らせ生徒からはイケメンだが怖いことで有名な先生。しかし、テイヤにはメロメロで甘い。
テイヤが卒業したらあわよくば…と思っているが心の中にいるのは本当は…?
*イズミ
スクールカウンセラー。テイヤと仲良くなんでも話し合える仲でテイヤもイズミを信頼。ジュンサクの顔がどタイプ。セイジに片想い中で数回、告白をしているが連敗中。
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
【完結】遍く、歪んだ花たちに。
古都まとい
BL
職場の部下 和泉周(いずみしゅう)は、はっきり言って根暗でオタクっぽい。目にかかる長い前髪に、覇気のない視線を隠す黒縁眼鏡。仕事ぶりは可もなく不可もなく。そう、凡人の中の凡人である。
和泉の直属の上司である村谷(むらや)はある日、ひょんなことから繁華街のホストクラブへと連れて行かれてしまう。そこで出会ったNo.1ホスト天音(あまね)には、どこか和泉の面影があって――。
「先輩、僕のこと何も知っちゃいないくせに」
No.1ホスト部下×堅物上司の現代BL。
無自覚両片想いの鈍感アイドルが、ラブラブになるまでの話
タタミ
BL
アイドルグループ・ORCAに属する一原優成はある日、リーダーの藤守高嶺から衝撃的な指摘を受ける。
「優成、お前明樹のこと好きだろ」
高嶺曰く、優成は同じグループの中城明樹に恋をしているらしい。
メンバー全員に指摘されても到底受け入れられない優成だったが、ひょんなことから明樹とキスしたことでドキドキが止まらなくなり──!?
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
【完結・BL】DT騎士団員は、騎士団長様に告白したい!【騎士団員×騎士団長】
彩華
BL
とある平和な国。「ある日」を境に、この国を守る騎士団へ入団することを夢見ていたトーマは、無事にその夢を叶えた。それもこれも、あの日の初恋。騎士団長・アランに一目惚れしたため。年若いトーマの恋心は、日々募っていくばかり。自身の気持ちを、アランに伝えるべきか? そんな悶々とする騎士団員の話。
「好きだって言えるなら、言いたい。いや、でもやっぱ、言わなくても良いな……。ああ゛―!でも、アラン様が好きだって言いてぇよー!!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる