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3話

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トルハside


俺はずっと嫌だった。


ジュンペイが俺の執事になった事が。


なのに当たり前のように俺のお世話をし面倒を見て、なによりジュンペイがそばにいないと何も出来ない自分がもっと嫌だった。


そんな思いを感じた時、仕事の取り引き先のソウタさんと仕事を通じて仲良くなった。


ソウタさんは大人で落ち着いてて俺の憧れの男性となり、俺がそのジュンペイへの悩みをソウタさんに打ち明けると…


S「じゃ、一回そのジュンペイ君と距離を置いてみたら?」


そう言われた。


ソウタさんの言うように俺はジュンペイと距離を置こうと頑張ってみても…


ジュンペイとメイドが仲良く話してたらモヤモヤしてイライラするしなんか腹が立つ。


だから、ついついすぐに自分の方へ呼びつけてしまうそんな自分自身がまた嫌で益々俺は自己嫌悪になっていった。


T「はぁ~俺何やってんだろ…」


そして、結局俺はジュンペイの事で毎日のように悩んで、ソウタさんの前でいつも大きなため息を落とすんだ。


S「俺といるのにため息禁止だよ?」


秘書であるマヤトの目を盗んでソウタさんと飲みに来た俺。


ソウタさんは笑いながら俺の頭をポンポンとしてまた、お酒をゴクリとのむ。


T「俺って勝手なんですかね…?」

S「ん?何が?」

T「ジュンペイがいないと何もできないクセにジュンペイが俺の執事だってのが凄く嫌。でも、メイドと話してたらモヤモヤしてイライラして結局、大した事ない仕事をジュンペイに言って俺のそばに来させるんです…」

S「ふwほんと…勝手だねwなんでジュンペイ君が執事なのが嫌なの?」

T「う…ん…なんか…距離を感じる。」

S「距離?」

T「子供の頃はトルハ兄ちゃん!って言って俺に抱きついたりイタズラしてきたりして俺も負けずにやり返して、一緒にお腹が痛くなるほど笑ってたのに…今は坊っちゃんって呼んで。そんなイタズラもしなくなって、遠くに行っちゃったみたい。」

S「要するに寂しいって事だね?」

T「いや、そうじゃなくて!…もういいです。」


俺はグラスに入っている白ワインを飲めもしないくせにガブガブと飲んだ。


S「こらこら…それぐらいにしときな!!」


ソウタさんはそう言って俺の手からグラスを取り上げようとたものの…


俺はそれを振り払いまた、お酒をグイグイッと飲み干した。

つづく
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