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23話

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ジュンサクサイド


それからの学生生活といえば…


謎に俺のファン達によるジュンサク会というものが発足され、あの日、俺が2年生に絡まれているのをたまたま見た女子達が集まり俺を守るボディーガードチームが出来た。


そのおかげで、あの上級生達も女子達の威嚇により俺に関わってくる事はなくなった。


そして、その女子達はいつも俺をテイヤくんの所まで無事に行けるように見守ってくれている。


T「なんか嫌だな!!」

J「なにが?」

T「ジュンサクのファンによるジュンサク会!!やだ!!なんでジュンサクのファンは女子ばっかなだよ!?めちゃくちゃ嫌だ!!」

J「そんな事俺に言われても…」


どうやらテイヤくんは女の子に囲まれいる状態で移動する俺が気に入らないようで、最近、不貞腐れてる事が増えた。


T「俺のファンは女の子と男の子の数が同じくらいなのになんでジュンサクは女の子ばっかなんだよ…ムカツク。」

J「テイヤくんさ…それって…嫉妬してんの?」

T「はぁ!!はぁ!?はぁ~!?そそそそそそんなんじゃないし!!!?」


分かりやすいほどに取り乱すテイヤくんは本当に可愛くて、知るたびに俺を夢中にさせていく。


もう、定番となった屋上でのランチも季節が梅雨になった事で雨が多くなり、外で食べれる回数が減った。


雨の時は屋上の階段で上下に座り、俺の足の間に座ったテイヤくんを抱きしめながらパンをかじるのがとても幸せだった。


昼休みが終わり、俺は午後の授業はお昼寝の時間と言わんばかりに机に伏せて爆睡する。


しかし、耳に思いもよらないセイジ先生の言葉が飛び込んできた。


S「はい!!授業はここまで!!あと、来週からプールが始まります!今から配るプリントをよく読んで準備をしておくように!!」

J(むむむ?今…プールって…言った?)


俺は夢と現実の狭間を行ったり来たりしてプールという言葉が頭の中でループし慌てて目覚めた。


J「プール!!!?」


無意識のうちに俺は立ち上がりそう叫んでいて教室中の生徒とセイジ先生が俺に注目する。


S「前にも言っただろ?さてはお前、居眠りばかりして聞いてなかったな?今年からうちの高校でもプールが出来たから授業でも取り入れることになったんだ。ジュンサク?そんなプール授業が嬉しいか?」

J「いや…最悪ですね…」


そのあともセイジ先生はなにかを話していたが放心状態の俺の耳には入ってこなかった。


どうしよう…


来週からプールの授業とか…


俺の可愛いテイヤくんの裸がみんなに見られてしまう…


地獄だ…


俺は思わず頭を抱えた。



つづく
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