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107話
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アナside
トウヤ体調大丈夫なのかな?
私のお見舞いで病院に来たからもしかしたらその時に病気とか移っちゃつたのかな…?
トウヤは私を命がけで助けてくれた人なのに私はまだ何も恩を返せてない。
いや…でも、そもそもあれは…現実なんだろうか?
そんな不安がまた頭の中を過ぎる。
ちょっとまだ情緒不安定だな…私。
そんな事を思いながらお手洗いを済ませ扉を開けるとそこにはマハロが笑顔で微笑んで立っていた。
A「え!?あ…お手洗い?」
M「いや、ちょっとアナと話したくて。こっち来て!」
そう言って私は奥まったお手洗い近くにある個室へとマハロに押し込まれた。
A「ちょ、ちょっと!なによ…!」
M「静かに!アナさ?さっきからジョウキが一生懸命おもてなししてるのにずっと浮かない顔してるよ?」
マハロはそう言って私の目をグッと覗き込む。
A「え?あぁ…トウヤが心配でね…」
M「ふ~ん。それはトウヤが好きだから?」
マハロの突然の言葉に私は動揺した。
A「な…何言ってんのよ!そんなんじゃなくて…!」
M「ねぇ、アナ…ひとつだけ言ってもいい?」
A「え?」
M「俺はアナが誰を想ってるかは知らないけどさ?自分へ好意を抱いてくれてる男にはむやみに優しくしちゃダメだよ?自分にその気がないなら余計相手を傷つける事になるんだよ?」
マハロの真っ直ぐすぎる言葉が胸に突き刺さる。
A「分かってるけど…私は…」
M「待って!それ以上は俺は聞けない。きっと俺、聞いちゃったらペラペラ喋っちゃうし!俺が言いたかったのはそれだけだから!ほら戻ろう?」
マハロはそう言うといつもの優しい笑顔に戻り、私の頭をポンポンとなで部屋を出るようにエスコートしてくれた。
マハロももう少し女子との距離感、考え直した方が良いと私は思いますけど…なんて私はここでは言えない。
メインフロアに戻ると少し拗ねた顔のジョウキがお出迎えしてくれていた。
J「2人でこそこそしてただろ!!」
ジョウキは口を尖らせ私をチラッと見る。
M「まぁまぁ!俺とアナは絶対に何もないんで安心しろって!」
マハロがそう言ってジョウキをなだめる。
J「マハロくんにその気がなくてもアナはどうだか~?」
A「え、私!?」
ジョウキのその声に私より反応したのはやはりユナだった。
Y「アナ!マハロはダメだからね!?ハヤセにしときな!?ハヤセに!」
H「ユナそれどういう意味だよ~!!」
また、いつものようなやり取りが始まり私たちには笑顔に包まれた。
つづく
トウヤ体調大丈夫なのかな?
私のお見舞いで病院に来たからもしかしたらその時に病気とか移っちゃつたのかな…?
トウヤは私を命がけで助けてくれた人なのに私はまだ何も恩を返せてない。
いや…でも、そもそもあれは…現実なんだろうか?
そんな不安がまた頭の中を過ぎる。
ちょっとまだ情緒不安定だな…私。
そんな事を思いながらお手洗いを済ませ扉を開けるとそこにはマハロが笑顔で微笑んで立っていた。
A「え!?あ…お手洗い?」
M「いや、ちょっとアナと話したくて。こっち来て!」
そう言って私は奥まったお手洗い近くにある個室へとマハロに押し込まれた。
A「ちょ、ちょっと!なによ…!」
M「静かに!アナさ?さっきからジョウキが一生懸命おもてなししてるのにずっと浮かない顔してるよ?」
マハロはそう言って私の目をグッと覗き込む。
A「え?あぁ…トウヤが心配でね…」
M「ふ~ん。それはトウヤが好きだから?」
マハロの突然の言葉に私は動揺した。
A「な…何言ってんのよ!そんなんじゃなくて…!」
M「ねぇ、アナ…ひとつだけ言ってもいい?」
A「え?」
M「俺はアナが誰を想ってるかは知らないけどさ?自分へ好意を抱いてくれてる男にはむやみに優しくしちゃダメだよ?自分にその気がないなら余計相手を傷つける事になるんだよ?」
マハロの真っ直ぐすぎる言葉が胸に突き刺さる。
A「分かってるけど…私は…」
M「待って!それ以上は俺は聞けない。きっと俺、聞いちゃったらペラペラ喋っちゃうし!俺が言いたかったのはそれだけだから!ほら戻ろう?」
マハロはそう言うといつもの優しい笑顔に戻り、私の頭をポンポンとなで部屋を出るようにエスコートしてくれた。
マハロももう少し女子との距離感、考え直した方が良いと私は思いますけど…なんて私はここでは言えない。
メインフロアに戻ると少し拗ねた顔のジョウキがお出迎えしてくれていた。
J「2人でこそこそしてただろ!!」
ジョウキは口を尖らせ私をチラッと見る。
M「まぁまぁ!俺とアナは絶対に何もないんで安心しろって!」
マハロがそう言ってジョウキをなだめる。
J「マハロくんにその気がなくてもアナはどうだか~?」
A「え、私!?」
ジョウキのその声に私より反応したのはやはりユナだった。
Y「アナ!マハロはダメだからね!?ハヤセにしときな!?ハヤセに!」
H「ユナそれどういう意味だよ~!!」
また、いつものようなやり取りが始まり私たちには笑顔に包まれた。
つづく
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