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105話
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アナside
次の日
ユナが一緒にご飯を食べようと誘ってくれたので、ユナのお兄ちゃんのお店へ向かう準備をしていた。
すると、私の部屋をコッソリと隠れたつもりでママは覗き込む。
ママは本当、我が母親ながらに可愛いらしい人でいつまで経っても私の憧れの人だ。
A「ママ~何してんの?バレてるよ?」
母「えへへ~バレてたか!どこかにお出かけ?」
A「うん。ユナがご飯行こうって言ってくれてるから行ってくる。あんまり遅くはならないから。」
母「…送ってあげようか?」
A「…心配してくれてるの?」
母「当たり前でしょう!ママなんだから!」
そして、私はママの危なかっしい運転で目的地の近くまで着いた。
店まで歩いて向かおうと車を降りてママと別れて歩いていると、店から見覚えある男性が出てきてこっちに歩いて来てる。
A「ジロさん…?」
※「あ…こんにちは…」
A「ユナのお兄ちゃんのお店に何か用だったんですか…?」
まさか…ユナと鉢合わせとかしてないよね?
そう思いながら私はジロさんに問いかけた。
※「えぇまぁ。アナさん…これからもユナの事をよろしくお願いします。」
A「え?」
ジロさんはその言葉を残して足早に去って行った。
意外な言葉をジロさんに言われてどうしたんだろう?と考えながら店の扉を開くと、なんとそこではユナとゴナが熱くて激しい抱擁をかわしていた。
え?どういうこと?そしてふと周りを見渡すと…そこにはいつもの仲良しメンバーまで勢ぞろいだった。
Y「あ…アナ…」
目線だけ私に動かしユナがボソっと言った。
A「どうも。ってなんでみんながいるの!?」
私が焦っているとジョウキが立ち上がり、私の方に近づいて私に手を伸ばす。
J「アナ…こっちおいで…」
A「う…うん…」
私はジョウキに言われるがままジョウキの手を取ろうとしたその瞬間っ!?
足元に人肌を感じ、ふと視線を足元にやるとそこには天使のような笑顔を見せるゴナが私の足に抱きついていた。
G「アナ~おれはアナにあいたかった~!ギュッてしてぇ~!ギュッて~!」
可愛いすぎる天使のおねだりに私が応えないワケがなくて、私はジョウキに伸ばしかけていた手を引っ込めゴナをギュッと抱きしめる。
A「ゴナ~私も会いたかったよ~!」
なんて可愛いんだろうかぁ~♪あぁ~天使。
思わず頬ずりしたくなるほど愛おしいゴナに癒されていると、ゴナ私の顔を覗き込んで言った。
G「アナはほんとかわいいなぁ~!」
そう言いながらゴナは抱きしめた小さな手で私の頭をなでる。
ゴナは5歳児にしてもう既にプレイボーイの気配がする。
J「こらぁ!このチビ!早く離れろよ~!!」
そう言いながらジョウキは子供相手に本気で拗ねていてまるで子供みたいだった。
私がまたゴナと熱い抱擁をしているとユナが言った。
Y「せっかくみんなで退院祝いのサプライズしようと思ってたのに~!」
残念そうな顔をするユナ。
私はサプライズも嬉しいが、みんなが私のためにわざわざ時間を作って集まってくれていた事が嬉しかった。
A「ありがとう。十分嬉しいよ?」
G「アミうれしい?おれがいるからもっとうれしい?」
私の横でキラキラな目をして見つめるゴナはホントに私の子にしたいぐらい可愛い。
A「そうだね?ゴナいるからもっと嬉しいね。」
J「じゃ、俺がいたら100万倍嬉しいだろ?」
私の隣でキラキラした目をして見つめるジョウキについ、私は笑ってしまう。
A「はいはい!そうだね。」
J「はいはいってなんだよ。もう…いい…」
私が適当にジョウキをあしらうとジョウキ拗ねてふと悲しそうな顔をする。
ジョウキは私がチエリだと知ってしまったから、私が記憶が戻ってないと言ってショックを受けただろうな。
ジョウキのその顔をみて私の胸がギュッと音を立てて縮こまった。
ジョウキの悲しそうな顔があの日、私のために泣いてくれたジョウキの泣き顔と重なりまた胸が痛くなる。
A「ごめんごめん!冗談だよ。ジョウキもいてくれて本当はめちゃくちゃ嬉しいよ…」
私はジョウキのご機嫌を取るようにジョウキに近づきそう言った。
J「うん…////」
するとジョウキは満足気にハニカミながら下を向くもんだから、私までそれが伝染して顔が熱くなった。
H「あの~俺たちもここにいるんですけど~!!」
M「俺たち邪魔だったんじゃ?」
そう言ってハヤセとマハロは私たちを揶揄い笑い合っていた。
そう言えば…さっきまでそこに座っていたはずのトウヤの姿がない。
A「ねぇ、トウヤは?」
私の問いかけにみんなも周りを見渡す。
M「トイレかな?」
H「ほんとだ。トウヤどこ行ったんだろ?」
マハロとハヤセがキョロキョロと周りを見渡して探す。
「トウヤくんならさっき店出て行ったよ?ミリが追いかけてたけど…」
お兄さんが料理を運びながらそう言った。
Y「えぇ!?乾杯もしてないのにどこ行ったのよ!!」
M「俺ちょっと探してくるわ!」
マハロがそう言って席を立った。
しばらくして、マハロが気まずそうな顔をして席へと戻ってきた。
A「トウヤは?」
M「うん…なんか体調悪くなっちゃったみたいでさ…今日は無理そうだって…アナにごめんって…」
A「そっか…大丈夫かな…」
M「たぶん大丈夫だよ!今日はせっかくのアナの退院祝いなんだからさ!今日はみんなで楽しもう?」
Y「そうだよ~ほらほら乾杯しよ!」
ユナの掛け声をキッカケにみんながグラスを持ちパーティーがはじまった。
つづく
次の日
ユナが一緒にご飯を食べようと誘ってくれたので、ユナのお兄ちゃんのお店へ向かう準備をしていた。
すると、私の部屋をコッソリと隠れたつもりでママは覗き込む。
ママは本当、我が母親ながらに可愛いらしい人でいつまで経っても私の憧れの人だ。
A「ママ~何してんの?バレてるよ?」
母「えへへ~バレてたか!どこかにお出かけ?」
A「うん。ユナがご飯行こうって言ってくれてるから行ってくる。あんまり遅くはならないから。」
母「…送ってあげようか?」
A「…心配してくれてるの?」
母「当たり前でしょう!ママなんだから!」
そして、私はママの危なかっしい運転で目的地の近くまで着いた。
店まで歩いて向かおうと車を降りてママと別れて歩いていると、店から見覚えある男性が出てきてこっちに歩いて来てる。
A「ジロさん…?」
※「あ…こんにちは…」
A「ユナのお兄ちゃんのお店に何か用だったんですか…?」
まさか…ユナと鉢合わせとかしてないよね?
そう思いながら私はジロさんに問いかけた。
※「えぇまぁ。アナさん…これからもユナの事をよろしくお願いします。」
A「え?」
ジロさんはその言葉を残して足早に去って行った。
意外な言葉をジロさんに言われてどうしたんだろう?と考えながら店の扉を開くと、なんとそこではユナとゴナが熱くて激しい抱擁をかわしていた。
え?どういうこと?そしてふと周りを見渡すと…そこにはいつもの仲良しメンバーまで勢ぞろいだった。
Y「あ…アナ…」
目線だけ私に動かしユナがボソっと言った。
A「どうも。ってなんでみんながいるの!?」
私が焦っているとジョウキが立ち上がり、私の方に近づいて私に手を伸ばす。
J「アナ…こっちおいで…」
A「う…うん…」
私はジョウキに言われるがままジョウキの手を取ろうとしたその瞬間っ!?
足元に人肌を感じ、ふと視線を足元にやるとそこには天使のような笑顔を見せるゴナが私の足に抱きついていた。
G「アナ~おれはアナにあいたかった~!ギュッてしてぇ~!ギュッて~!」
可愛いすぎる天使のおねだりに私が応えないワケがなくて、私はジョウキに伸ばしかけていた手を引っ込めゴナをギュッと抱きしめる。
A「ゴナ~私も会いたかったよ~!」
なんて可愛いんだろうかぁ~♪あぁ~天使。
思わず頬ずりしたくなるほど愛おしいゴナに癒されていると、ゴナ私の顔を覗き込んで言った。
G「アナはほんとかわいいなぁ~!」
そう言いながらゴナは抱きしめた小さな手で私の頭をなでる。
ゴナは5歳児にしてもう既にプレイボーイの気配がする。
J「こらぁ!このチビ!早く離れろよ~!!」
そう言いながらジョウキは子供相手に本気で拗ねていてまるで子供みたいだった。
私がまたゴナと熱い抱擁をしているとユナが言った。
Y「せっかくみんなで退院祝いのサプライズしようと思ってたのに~!」
残念そうな顔をするユナ。
私はサプライズも嬉しいが、みんなが私のためにわざわざ時間を作って集まってくれていた事が嬉しかった。
A「ありがとう。十分嬉しいよ?」
G「アミうれしい?おれがいるからもっとうれしい?」
私の横でキラキラな目をして見つめるゴナはホントに私の子にしたいぐらい可愛い。
A「そうだね?ゴナいるからもっと嬉しいね。」
J「じゃ、俺がいたら100万倍嬉しいだろ?」
私の隣でキラキラした目をして見つめるジョウキについ、私は笑ってしまう。
A「はいはい!そうだね。」
J「はいはいってなんだよ。もう…いい…」
私が適当にジョウキをあしらうとジョウキ拗ねてふと悲しそうな顔をする。
ジョウキは私がチエリだと知ってしまったから、私が記憶が戻ってないと言ってショックを受けただろうな。
ジョウキのその顔をみて私の胸がギュッと音を立てて縮こまった。
ジョウキの悲しそうな顔があの日、私のために泣いてくれたジョウキの泣き顔と重なりまた胸が痛くなる。
A「ごめんごめん!冗談だよ。ジョウキもいてくれて本当はめちゃくちゃ嬉しいよ…」
私はジョウキのご機嫌を取るようにジョウキに近づきそう言った。
J「うん…////」
するとジョウキは満足気にハニカミながら下を向くもんだから、私までそれが伝染して顔が熱くなった。
H「あの~俺たちもここにいるんですけど~!!」
M「俺たち邪魔だったんじゃ?」
そう言ってハヤセとマハロは私たちを揶揄い笑い合っていた。
そう言えば…さっきまでそこに座っていたはずのトウヤの姿がない。
A「ねぇ、トウヤは?」
私の問いかけにみんなも周りを見渡す。
M「トイレかな?」
H「ほんとだ。トウヤどこ行ったんだろ?」
マハロとハヤセがキョロキョロと周りを見渡して探す。
「トウヤくんならさっき店出て行ったよ?ミリが追いかけてたけど…」
お兄さんが料理を運びながらそう言った。
Y「えぇ!?乾杯もしてないのにどこ行ったのよ!!」
M「俺ちょっと探してくるわ!」
マハロがそう言って席を立った。
しばらくして、マハロが気まずそうな顔をして席へと戻ってきた。
A「トウヤは?」
M「うん…なんか体調悪くなっちゃったみたいでさ…今日は無理そうだって…アナにごめんって…」
A「そっか…大丈夫かな…」
M「たぶん大丈夫だよ!今日はせっかくのアナの退院祝いなんだからさ!今日はみんなで楽しもう?」
Y「そうだよ~ほらほら乾杯しよ!」
ユナの掛け声をキッカケにみんながグラスを持ちパーティーがはじまった。
つづく
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